13セクターの米国株ETFを設定しているブラックロック・iシェアーズ
バンガードのセクターETFは10セクターありました。これに対して今回ご紹介するブラックロックは13セクターあります。ただ、13セクターと言ってもそのうち3つはセクターというよりは「テーマETF」に近いものです。
そういう意味では純粋なセクターETFは、バンガードと同じ10セクターに分けられていると言えそうです。
米国株セクターETF一覧~ブラックロック・iシェアーズ~
ティッカー | 正式名称 | |
1 | IXN | iシェアーズ グローバル・テクノロジー ETF |
2 | IXJ | iシェアーズ グローバル・ヘルスケア ETF |
3 | RXI | iシェアーズ グローバル・一般消費財 ETF |
4 | JXI | iシェアーズ グローバル・公益事業 ETF |
5 | KXI | iシェアーズ グローバル・生活必需品 ETF |
6 | MXI | iシェアーズ グローバル・素材 ETF |
7 | EXI | iシェアーズ グローバル・資本財 ETF |
8 | IXG | iシェアーズ グローバル・金融 ETF |
9 | IXP | iシェアーズ グローバル・電気通信 ETF |
10 | IXC | iシェアーズ グローバル・エネルギー ETF |
11 | IGF | iシェアーズ グローバル・インフラ ETF |
12 | ICLN | iシェアーズ グローバル・クリーンエネルギー ETF |
13 | WOOD | iシェアーズ グローバル・ティンバー&フォレストリー ETF |
ブラックロックのセクター別ETFはこのようなラインナップになっています。このうち、下3つのインフラETF・クリーンエネルギー ETF・ティンバー&フォレストリー ETFはテーマETFと言うべきものでしょうか。
組み入れ銘柄も多国籍に活動する企業というよりは、そのテーマにそった企業活動をしているものが選ばれています。そのためここでは、この3つのETFは除外して話を進めていきます。
ブラックロック・iシェアーズ・セクターETFの組み入れ上位3社
組入れ1位 | 組入れ2位 | 組入れ3位 | ||
1 | IXN | Apple(AAPL) | Microsoft(MSFT) | Alphabet(GOOGL) |
2 | IXJ | Johnson & Johnson(JNJ) | Pfizer(PFE) | NOVARTIS(NOVN) |
3 | RXI | Amazon(AMZN) | Home Depot(HD) | Comcast(CMCSA) |
4 | JXI | NextEra(NEE) | Duke(DUK) | NATIONAL GRID(NGG) |
5 | KXI | NESTLE(NESN) | Procter & Gamble(PG) | PHILIP MORRIS(PM) |
6 | MXI | BASF(BAS) | Dow Chemical(DOW) | du Pont(DD) |
7 | EXI | General Electric(GE) | 3M(MMM) | SIEMENS(SIE) |
8 | IXG | BERKSHIRE(BRKB) | JPMorgan(JPM) | Wells Fargo(WFC) |
9 | IXP | AT&T(T) | Verizon(VZ) | VODAFONE(VOD) |
10 | IXC | Exxon Mobil(XOM) | Chevron(CVX) | TOTAL(FP) |
まず、ここで押さえておきたいことは、ブラックロック・iシェアーズは対象が「グローバル」であることです。そのため、欧州企業が上位にランクインしています。ピックアップしてみます。
- ヘルスケアETFのノバルティス(スイス)
- 公益ETFのナショナルグリッド(イギリス)
- 生活必需品ETFのNestle(スイス)
- 素材ETFのBASF(ドイツ)
- 電気通信ETFのVodafone(イギリス)
- エネルギーETFのTotal(フランス)
これらが目につきます。そのほか、大文字で表記されているものはバンガードのセクターETFのトップ3に入っておらず、ブラックロック・iシェアーズのセクターETFでトップ3に入ってきているものです。
両社ともに組入れ上位トップ10まで広げると、このトップ3に入っているものはほとんど重複することになります。上位企業はそれだけ業界におけるシェア、地位が高いことを裏付けるものと言えます。
ブラックロック・iシェアーズ・米国株セクターETFの資産総額・経費率
ETF純資産総額 | 経費率 | ||
1 | IXN | $1,058,664,402 | 0.47% |
2 | IXJ | $1,469,439,501 | 0.47% |
3 | RXI | $232,311,011 | 0.47% |
4 | JXI | $136,568,101 | 0.47% |
5 | KXI | $611,967,298 | 0.47% |
6 | MXI | $252,190,902 | 0.47% |
7 | EXI | $210,049,785 | 0.47% |
8 | IXG | $379,944,360 | 0.47% |
9 | IXP | $301,652,241 | 0.47% |
10 | IXC | $905,909,007 | 0.47% |
ブラックロック・iシェアーズシリーズのセクターETFは経費率0.47%で統一されています。バンガードの0.10%と比べると経費率が高くなっています。
買いにくい欧州系の企業株が間接的に買える良さと、比較的高い経費率を比較してどう考えるかというところです。
テクノロジーETF(IXN)とヘルスケアETF(IXJ)が高い資産総額であるのはバンガードと共通します。
セクターETFの銘柄には当然入れ替えがあります。今後の入れ替えや資産総額の増減で業界地図が分かります。今後も継続してみていきたいところです。
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