たぱぞうの米国株投資

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普通の人が投資の世界で生き残る方法

一部の選ばれた天才との違いを受け入れることから始まる

 知らない人から見ると、投資の世界は深い知識と知りえない情報、それと確かな技術を身に付けたプロのみが生き残れると思われがちです。しかし実際は、そうではありません。プロでもやられることはありますし、私のような半素人でも生き残れる場合があります。

 

 プロは常に運用成績を求められる、つまり結果を求められる世界で生きています。そのため時間的な制約や大きな資金を動かさなくてはいけないという規模的制約の中でやりくりをしています。そのため、ある意味では素人より難しい条件で投資をしています。

 

 それに対して普通の人は、プロしか知りえない情報は知らないですし、知識も浅く、技術的にも劣ることが多いです。特に情報は簡単にはもらえません。お金を払えば得られるというものでもないので、有料情報が優良情報とは限らないのです。

 

 とはいえ、一部の個人投資家がプロ並みに技術を兼ね備え、何十億、あるいは何百億という大金を得ています。そういう人たちはいわば、投機、あるいは投資界における天才と言って良いでしょう。

 

 それは野球で言うならばイチロー選手やダルビッシュ選手、ユーチューバーでいうなら「はじめ社長」、サッカーでいうならばメッシ選手やCR7、イブラヒモビッチ選手ということになります。違いを作り出し、誰もが憧れる存在です。言い換えると、自分たちでは実現不可能な存在です。

 

 自分は何者でもない、普通であるということ。まずこのことを受け入れることです。

普通の人なりの投資方法。それは凌ぐということ、力まず基本に忠実であるということ。

 本ブログでもたびたび登場している、チャールズ・エリス氏の敗者のゲームという投資の名著があります。あらかじめ断っておきますが、これはプレステ好きの歯科医の話ではありません。それは、「歯医者のゲーム」です。

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 さて、この本で言う敗者とはテニスにおける初心者、あるいは初中級者を指します。テニスは上手い上級者は自ら打ち込んで主導権を握り、試合を作ることができます。プロの試合はまさにそうです。しかし、初心者や初級・中級者においては、とにかくつなぐこと、ミスをしないことが勝敗を分けます。

 

 ネットに引っかけない、アウトしない、強打を避けて、相手の苦手なコースを狙う。いかに凌いで試合を作るか。それが初中級者が勝つためのゲームの作り方なのです。欲を出して、強打しようとするとたいていミスをし、いつも通りの敗者になります。

 

 とにかく負けにくい方法を考え、冷静に作戦を実行し続ける。普通の人の投資方法と似通った部分がないでしょうか。

プロ向きの相場とはどのような相場なのか

 では、プロ向きの相場とはどのような相場なのでしょうか。好例がありますので、紹介します。

ビットコインが熱い

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ビットコインチャート・相場・価格/Bitcoinの【bitFlyer】

 昨今話題のビットコインのチャートです。2016年12月末までは10万円を切っていましたが、急に動意づいて2017年1月5日の15:00前後に15万円をつけています。このタイミングは広告が目立ち、連動したブログがいくつもあったことから、絶妙と言って良いでしょう。

 その後、8時間後には11万円、およそ7割まで減価しています。プロの相場というのはこういう相場です。

エヌビディア(NVDA)はAI関連銘柄の大本命

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※グーグルファイナンスから

 米国株、半導体のエヌビディア(NVDA)です。2016年2月にはおよそ25ドルでしたが、2016年末には120ドル近辺まで上がっていました。年が明けて急落し、100ドル近くまで落ちています。ビットコインほどではないですが、20%近い下落幅です。

 

 もともと画像処理に強い半導体のメーカーですが、AIの大本命と目され、様々な思惑が入っています。

ポケモンGOの任天堂

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※ヤフーチャートから

 最後は日本株、任天堂です。ポケモンGOへの期待から急激に上昇し、15000円前後だった株価はおよそ30000円まで短期間で上がっています。およそ2週間で投資資金の倍を稼ぐことができたことになります。

 

 このようにいずれも様々な理由から人気化し、短期間での上昇をみせています。この流れに乗れた人、とくに資金の大部分をつぎ込んだような人は大勝をしたことと思います。反面、急落局面で買った人はかなり資金を溶かしたことでしょう。

君子危うきに近寄らず

 自分が君子かどうかはさておき、こういうジェットコースター状態の銘柄に触らないのが一番です。これこそが普通の人が投資の世界で生き残る方法で忘れてはならないことです。

 

 もしかしたらさらなる上昇をみせるかもしれません。そして、今回は勝てるかもしれません。

 

 しかし、ジェットコースター真っ最中の銘柄に魅力を覚えていると、いつかドカンとやられるものです。コツコツ数パーセントを稼ぎ、ドカンと何十パーセントもやられる。これが典型的な「敗者になるゲーム」です。

 

 本当にその銘柄が欲しいならば、財務諸表をみて適切かどうか、チャートに過熱感はないか、検討してから判断すべきです。相場では常に誰かを出し抜くことはできないですし、割安だったり、急成長を見せる銘柄を100%適切に掴めるわけではないことを知っておきたいです。

 

 逆に、流れのすべてに乗れるならば、それは才能があるといってよいでしょう。その投資術は並大抵のものではないということです。

 

 関連記事です。自分が参加しているゲームがゼロサム、マイナスサム、プラスサム、どれなのかを見極めることが大事です。もちろん、プラスサムゲームに参加するのが普通の人が相場で勝つための条件です。

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 話題のNVDAもランクインしています。

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