たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

米国株保有ランキング2016年11月

米国株保有ランキング、SBI証券から

 米国株の保有ランキングを調べてみました。対象は個人投資家がよく利用しているSBI証券です。 

 売買ランキングが比較的短期の相場状況を表すのに対し、保有ランキングは中・長期の保有を示すので重宝しています。

 楽天証券も保有ランキングを公表していたと思いましたが、2016年11月から売買ランキングしか公表していませんね。残念です。。。

SBI証券の米国株保有残高ランキング

(10/31~11/4)

順位 前週比 ティッカー 銘柄名 業種
1 AAPL アップル パソコン、スマホ等の製造販売
2 AMZN アマゾン ドットコム 小売業、インターネット通販会社
3 IBM インターナショナル ビジネス マシーンズ 大手コンピューターメーカー
4 FB フェイスブック A SNS運営大手
5 GOOGL アルファベット A インターネット検索サービス大手
6 JNJ ジョンソン & ジョンソン 医療・健康関連製品メーカー
7 PG プロクター & ギャンブル ヘルスケア関連日用品
8 NVDA エヌビディア ゲーム機器用半導体メーカー
9 BAC バンク オブ アメリカ 大手銀行、金融持株会社
10 NEW VRX バリアント ファーマシューティカルズ カナダの総合製薬会社

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 NYダウ続落中の保有残高ランキングです。売買ランキングと違って大きな変動はありません。ちなみに、S&P500は9日連続続落となり、これは1980年以来36年ぶりの記録ということです。

 

 連続続落でありながら、NYダウは400ドル程度しか下落していませんので、ジワジワ下げているという印象です。

 

 長期保有であろうと思われるのが、アップル、アマゾン、IBM、FB、アルファベット、ジョンソン & ジョンソン、プロクター & ギャンブルというところでしょう。

 

 この中で無配なのがアマゾン、FB、アルファベットです。それ以外は軒並み3%前後の比較的高配当な銘柄です。

 

 バンク オブ アメリカは配当は高くありませんが、利上げがされると金利収入が向上することからボチボチ人気が出始めています。保有としては中期向けでしょうか。ただし、規模の割にボラティリティは高めですから、市場動向を気にしながらということになります。

 

 エヌビディア(NVDA)はGPUメーカーです。インテルなどCPUメーカーによるGPU統合の流れの中、長らく業績的に苦境が続きました。

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※エヌビディア(NVDA)本社サイトから

 

 しかし、ARM系の省電力統合型プロセッサに活路を見出してからのここ数年は好調です。スマホや自動車に搭載されるチップは強みを持っており、今後も収益の拡大が見込まれています。株価は今年に入って30ドル前後から70ドル前後へと急騰しています。

 

 バリアント ファーマシューティカルズ(VRX)はカナダの製薬会社です。2015年夏ごろには250ドルを超えていた有望株でした。

 その後、不正会計疑惑やそれに伴うピアソンCEOの交代騒ぎなどがあり、株価19ドル台になっています。日本の武田薬品が胃腸薬事業の買収に名乗りを上げています。ボラティリティが大変高く、腕に自信のあるプロ向き銘柄です。

 

大統領選の行方に関わらず、実体経済はそんなによくないことを知っておきたい

 海運不況に関わる記事でも書きましたが、実体経済はそんなによくありません。株価が上がり続けているのは、各国の緩和策が影響しているからです。

www.americakabu.com

 

 そのため、ちょっとした悪材料をきっかけに下がるのがリーマンショック以来の相場環境です。ギリシアショック、チャイナショック、ブレグジット等々ありましたが、今後も戦々恐々の相場の綱渡りが続くことでしょう。

 

 保有ランキングは投資家に信頼されているか、注目されている銘柄の集まりです。今後の投資の参考にしつつ波を乗り切っていきたいと考えています。