たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

投資の勉強はいつからどのように始めるのが良いのか

 投資の勉強はいつから始めるのがよいのか?

 投資の勉強はいつから始めるのが良いのでしょうか。これは千差万別、様々な考え方がありますね。ひとまず、高校の家庭科から金融教育が始まったということです。これは従前からすると画期的なことですね。

 

 そもそも、学校と投資というのは相容れないところがあるかもしれませんね。実際に学校の先生をしている旧友に「金融屋は嫌いなんだ」と面と向かって言われたことがありますね。つい最近の話ですね。

 

 私が投資で独立したと聞いて、そう思ったのでしょう。本来投資というのは、例えば荒れ地を開発したり、新しいサービスを生み出したり、人類が持続可能な開発、生活をしていくために欠かせない活動ですね。利己的な部分、利他的な部分、そのバランスでお互いのニーズを満たしています。

 

 物を作る、物を売るというのが実業とするならば、投資や金融というのはややもすると虚業と思われている節が一部にありますね。「職業に貴賎なし」以前の問題ですが、世間の理解というのは専門外には及ばないことがあります。

 

 そんな素地がありますから、ある程度各家庭で金融教育、投資の勉強をスタートさせざるを得ないのかもしれませんね。

 

 金利のリボ払いで欲しいものを買ったり、いつまでたっても資産が増えずに消費に追われてしまったり、さらにはサラ金でつまんでしまったり。原因は一つではないですが、教育を受けていれば状況は変わったかもしれませんね。ただし、先天か、後天か、これも安易に結論付けることはできません。

 

 私たちの世代は老後の生活が読めませんから、自助努力で少なくとも老後資金を自分で作る必要があります。そういう意味では、従前とは全く状況が異なり、金融、とくに投資に対する知識は、困難な時代を生き抜く必須の知識に変容しつつあるといえます。

 

 さて、「投資の学習はいつから始めるのが良いですか」ということでツイッターでアンケートにご協力をいただきました。

 

 

 もらったお小遣いをすべて使わず一部を貯蓄する、というのが投資の第一歩とするならばどうでしょう。小学校でも早くはないのかもしれませんね。政治経済、公民ということならば中学生ぐらいの理解力が要求されるところでしょうか。

 

 義務教育以後は個別株投資は難しいでしょうが、各国の産業や経済状況及びインデックス投資ぐらいならばどうでしょうか。

投資の勉強はいつからどのように始めるのが良いのか

投資の勉強はいつからどのように始めるのが良いのか

 ただ、前年代通して投資で生きていく云々を目標にするというのはちょっと違うでしょうね。少なくとも10年、20年は勤労の楽しさのようなものに触れてほしいなという親心は私にもあります。自分が投資で生きているにも関わらずです(笑)

 

 いずれにしても百家争鳴、いろいろな考え方がありますね。こうして考えを出し合っていく中でだんだんと世間の誤解が解け、学ぶ雰囲気が醸成されていくのでしょうね。さて、今回は投資の勉強ということでご質問を頂戴しています。

投資の勉強をして、子供たちには正しく投資を知ってほしい

 はじめまして、たぱぞうさんのブログの落ち着いた文章に惹かれて、毎日勉強させて頂いている、投資を始めたばかりのものです。投資に時間を取られてはいけないとおっしゃるのもすごく同意でき、考え方を学ばせて頂いています。

 

 夫婦共に今年40歳で子どもは5歳と3歳の2人です。主人はイデコで月1.2万円、夫婦ともつみたてNISAで各々月3.3万円、上記全て米国メインの投資信託。


 主人は国内個別株200万、米国個別株100万 預金500万、わたしは国内株650万、米国個別株100万、預金700万。これが当方の状況です。


 これからジュニアNISAで運用を始めるにあたり助言をいただきたく質問させていただきました。


 ジュニアNISAを使って、投資信託で大学授業料などを貯めたいのもありますが、日本の個別株で投資の勉強をさせてみたいというのもあります。

 

 というのは、貯金一択でほぼ40歳まで投資の大事さに気づかなかったので、子どもには正しく投資を理解してほしいからです。勉強と投資どちらを優先させるべきでしょうか。


お時間ある時にご教示いただければ幸いです。

投資の勉強は大事だが、コアサテライトのサテライト

 勉強と投資のどちらを優先すべきか、という問いならば勉強ですね。まず自分の価値を高めて、お給金を頂戴できる状態を作るのが先です。また、勉強というのはスポーツにおける筋トレと同じで、波及的かつ相乗的に良い影響があります。

 

 ここでいう勉強とは、机の上のことだけでなく、友だちとのかかわり、習い事など生活上の学び、すべてを意味しますね。

 

 それはいずれ投資の勉強にも生かされることでしょう。より効率よく、より深く投資の勉強ができる素地が養われる可能性が高いということです。

 

 また、コアサテライトの考えに立つならば、コアは勉強や仕事です。サテライトは投資です。まず、コアである仕事を選べる、やりたいことを勉強を通して見つけるというのが理想です。

 

 いつになく投資熱の高まる昨今ですが、物事の軽重を押さえておきたいところです。

 

 こういう時代ですので、コアだけではなかなか厳しい場合もある、だからサテライト的に投資も学ぶということですね。その基礎基本としては、今あるお金のすべてを使ってしまわないというところです。

 

 これに適した入門書としてはバビロンの大富豪をお勧めしています。関連記事を紹介しておきますので、ご興味ありましたらお目通しいただければ幸いです。

 

関連記事です。

  バビロンの大富豪は小学生でも読める、金融教育の基礎基本となる書籍です。投資以前の浪費に苦しむ人にも良い処方箋となります。

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  お年玉などでインデックスを買うのも手ですね。

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  個別株を買うときには、よくできたアクティブファンドの目線も参考になります。 

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