退職後の再雇用は給与が激減する
年金の支給される年齢が65歳からになりました。かつては55歳から、最近まで60歳から支給されていましたね。おそらく、将来的には70歳になるのでしょう。
定年を伸ばし、年金支給年齢を遅らせる。これが国家財政に大きく寄与するからですね。長く働き、税金を払う側である労働者期間を長くするのです。これは大きく二つのメリットがあります。
- 年金財政の改善
- 労働力の確保
どのようにして政策が形になるか、今後も注目したいところですね。
現状は再雇用、あるいは嘱託という形で65歳の年金支給年齢まで収入確保する例が多いですね。しかし、現役時代から比べると三分の一程度に給与が減ることもありますね。中には労働内容がほとんど変わらないのに減るケースもあります。
今の現役世代は、投資などで殖やしておくことが肝要といえます。さて、今回は退職後の再雇用で給与が激減、投資でどう補おうかということでご質問を頂戴しています。
退職後の再雇用で給与が激減、投資で生活費を補いたい
こんにちは!突然ご相談していいものかと戸惑いつつご連絡させていただいております。
私は56歳、主人は間もなく60歳でこの度公務員を退職、4月から関連部署に再就職になりました。が、給料は3分の1以下、いままで900万以上あった収入が280万、毎月手取りで20万あるのかないのか…退職で崖のように収入が落ちることは何となく想像がついていましたがこれほどとは。
月20万で暮らせないことはないでしょうが、余裕がない印象です。そして固定資産税や自動車税、自動車保険は蓄えから捻出になりそうです。
ただ、現役中から節約は心掛けていましたので、平均よりは少し多いでしょうか…預金、個人年金、米国株、今月支給の退職金2千万円を合わせて全部で5千万円ほどになりそうです。持ち家のローンは終わり、子供も片付いています。
ところが、平均より少し多い5千万と言っても不安なのです。主人が年金をもらえる65歳まであと5年あるのも不安ですし、銀行に預けても利子もつかない、年金も減額されそうなのにインフレも進みそう…なのでめちゃくちゃ不安です。
少しでも余裕を作ろうと色々考え中でして、毎月分配金のあるPFFについて調べていたところ、タイムリーに3/9のたぱぞうさんの記事「米国優先株式ETF【PFF】は約5%利回りのインカムETF」に出会い勉強させていただいている所です。
結論から言うと仮に2千万を預けると税引きで毎月約6万弱の配当をもらえるかなと思うのですが無謀すぎる試みでしょうか?
チャートを見ていると暴落しても株価は割と早く戻っているようなので、暴落中や株価停滞中も配当金さえ安定した一定額をもらい続けることができるなら、一生売らず持ち続けてお金に働いてもらうのもありかなと思ったりします。と言いつつ、株価が本当に元に戻るのか不安にかられるかもしれませんね。
一方、PFFはリセッションに弱いのですね。リーマンショックの時にはそれこそ崖のように落ちていて株価も半年以上戻ってないですね。一番いいのは崖のように落ちた時に大量購入するのがいいのでしょうが、そのチャンスがいつ訪れるとも限りませんし、私のような素人に勇気を出して買えるものなのか。
そう考えると、65歳までおとなしく毎年百万円づつでも現金を崩すのが無難かなと思ったり。
初めてメールさせていただいたのに、何だか赤裸々な生々しいご相談になってしまい申し訳ありませんが、PFFにまとまった額を投資して毎月分配金で凌いでいく案、どう思われますか?無謀すぎるでしょうか?また、図々しいですがたぱぞうさんならこうするといった案があれば、ヒントを頂けると助かります。
退職後の再雇用時における給与を見据え、節約、投資をしておく
退職されると収入が変わりますから、当初はビックリされますね。しかし、勤務を続けていられて、なおかつ年金もありますから、無理しないことです。5000万円は老後の生活防衛資金になります。無理してPFFに入れることはないでしょうね。
仮に月に6万円の分配金を得るということは年間に72万円ですね。72万円で生活が改善されるならば、必要とする金額は実はそんなに多くはありません。5000万円あれば、おおよそ70年も取り崩せる額なのですね。
投資熱は高まっていますが、どうか冷静に築き上げた資産を守ることを考えて行動されるとよいですよ。
つみたてNISAなどでコツコツと汎用性ある投資をされるのは賛成ですが、PFFなどの高配当系、債券系は少々クセがあります。あくまでコアサテライトのサテライトにあたるものですね。また、債券価格は今後しばらくは下落のトレンドです。
定年まで働いて、なおかつ年金も出る、手元の貯蓄も平均以上ということですね。過度な贅沢を求めなければ、十分安定した老後が過ごせます。無理なさらず、今まで築いたものを大切に、心穏やかに過ごしていきたいですね。
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将来が不安という方は多いですが、だいたいにして慌てなくて大丈夫です。
リスクはぶれ幅、人を惹きつけてやまない魅力の表裏です。
PFFは比較的安定したインカムが魅力ですね。