分散投資はポートフォリオ組成の基本になる考え方
分散投資はポートフォリオ組成の基本になる考え方ですね。集中投資でインアウトを繰り返す人は別ですが、コツコツと積み立てる人には欠かせない発想となります。
この分散投資はいろいろな例があります。逆に言うと、こうでなくてはいけないというルールはありません。いろいろな例をもとに、自分がしっくりくる形を守っていけばよいわけです。
未来を予測し、お金を入れるのが投資になります。未来の予測は不確実性が高いことです。セオリー通りにやる人が投資において勝者となるわけでもなく、セオリーを無視した投資をした人が成功者となる例もあります。
あくまでリスクリターンにおける確率論というわけですが、この確率も平気で裏切ることがあります。だからこそ面白く、人を惹きつけてやまないわけですね。
さて、今日は分散投資に関してのご質問を頂戴しています。
分散投資を始めたいが、ポートフォリオはこれでよいのでしょうか。
たばぞうさん、はじめまして。いつも有益な情報ありがとうございます。
私は現在、海外赴任中で投資ができない状況なのですが、近々帰任予定ですので、帰国後すぐに投資を始めたくウズウズしております。年齢は40歳で妻と令和元年産まれの息子と3人暮らしです。
投資経験は自社株とセゾン投信月一万円(ただし2016年の海外赴任時に強制解約)だけの素人でして、YouTube、読書を中心に勉強中です。
帰国時には貯金が4000万円程度となる予定なのですが、このお金を少し長いかもしれませんが5 年かけて投資に回していきたいと考えています。暴落が近い気がすること、ドル安傾向が続くことにより、これから来るであろう絶好の買い時を逃したくないのです。
以下が5年後(5000万円見込み)の自分が考える理想的なポートフォリオです。
銘柄/シェア%
- 世界株(投信/夫婦共につみたてNISA,ジュニアNISA)15
- VHT 10
- VDC 10
- NASDAQ100 5
- CXSE 5
- 自社株 4(東証1部上場機械) 1000円+5%会社補助あり
- BIT COIN 1
- 個別株5(MCD、CRWDなどバリュー、グロース共に)
- GLDM10
- BND/TLT 10
- 現金(生活防衛資金)20=1000万円
- 予備費5 (個別株投資検討)
- TTL100
今後リーマンショック、さらには世界恐慌以上の暴落が来るかもしれないので、その際、影響を出来るだけ下げるためにディフェンシブかつ地域/通貨分散させ、現金保有を厚めにしております。
一方、中国株、テック株など将来性の高いセクターのETFにも投資したいです。結果、世界株投信、ディフェンシブETFを主体に、NASDAQ100、中国テックETFも一部保有し全てバイ&ホールドの予定です。
長期的にもこの比率を大きく変えるつもりはないのですが、各資産が20%を超えない程度に原則売却によるリバランスは避けたいです。
投信よりETF主体の理由は好みの銘柄がETFしかないということに加えて、ETFであれば配当金、売却益をドルで貰うことができ、そのまま他の米国株やETFに投資できるからです。
バイアンドホールドと言っておきながら矛盾してますが、3年後、5年後、10年後に今と同じ考えで、同じ銘柄に投資しているかどうかは分からないのでドル建て資産保有にて柔軟性を持たせておくことは得策かと思います。
この点につきご意見頂けますとありがたいです。
また、リバランスに関しては税金対策含めて原則売却せずに、購入の調整により一つのETFで2割を超えない程度を維持していきたいと思います(個別株は1〜5%目安)。
以上、自分なりに考えたうえでのポートフォリオですが、投資初心者ということもあり、見落としている点や、注意すべき点などもきっとあるかと思いますので、その点につましてもアドバイス宜しくお願いします。
特に私の場合、帰任後も再び海外赴任の可能性があるので、放っておけるポートフォリオであるかが重要なのですが、そうなると世界株を更に厚め、極端な話、株式の全てを集中させてもよいのではという考えもあるかと思います。
投資対象の分散と時間の分散がなされていることが大事
様々な資料や例に触れ、練ったということが分かるポートフォリオですね。大きな瑕疵は見当たりません。ただし、しいて言うならばもうちょっとシンプルにしたほうが管理は楽ですね。
楽をしたいのか、自分が思う理想の投資を100%形にしたいのか、というところですね。ただし、1アセット当たり20%を超えさせないということでしたら、このような分散もあるのでしょう。
私はETFに関しては%はかなり高めにしています。理由は、ETFという金融商品そのものがすでに分散されたものだからです。
例えば株式部分はハイテクと生活、ヘルスケア、中国などを入れるならば思い切ってVTにしてしまう、あるいはVTIとVWO、CXSEあたりに置き換えるということも可能ですね。ただし、このようなことはすでに検討されたことでしょう。
私は個人的には債券投資を検討し、結局太陽光と不動産に舵を切った人です。そのため、債券と金はポートフォリオに加えていません。しかし、これも考え方、自分がレバレッジというリスクを許容できるかどうかなのですよね。
ズバリ言うと、ここまで考えたならば大正解、あとはトライアンドエラーで修正していけばよいですね。
個人的には積み立てを主体とするほとんどの人にとって、株はVTIかS&P500で十分と考えます。個別株研究の好きな人は個別株で取っていくとよいでしょう。
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