休むも相場とは、どういった心境なのか
相場の格言に「休むも相場」というものがあります。相場観がぶれるときや、資金が無い時、そういうときには無理をしないということですね。投資をし始めると、ついついいつも何かに投資をしたくなる、そんな時期が誰にでもあります。
多くの情報が流れてくるSNSなどを見ると焦るのかもしれませんね。しかし、いつもいつも相場で勝負している状態というのは、どうでしょうか。野球で例えるならば、ピッチャーが投げる、全ての球でバットを振っているようなものです。
間違いのない時、自分のタイミングで淡々と参加すればよいのです。少なくとも、積立投資をしていればなんらかの形でマーケットに参加しています。うねり取りが好みの方はより一層、好球必打の考えが重要になりますね。
特にこの10年近くの相場環境は良すぎましたから、誰もがお金を増やせたのですね。最近になって始めた人は「こんなはずではなかった」と思っている人もいるかもしれません。しかし、相場とはこんなものです。億単位の資産を築いた人の殆どが40代以上であることを考えると、至極当然と言ってよいでしょう。
また、意外と損した人の話が入ってこないのも事実ですね。2021年の金融緩和バブル以後は銘柄によっては1/3,1/2のドローダウンが珍しくありません。指数であるNasdaq100でさえ3割ほど下げましたね。あまり調子のよい話につられないことです。
一時期の儲かった話に比べて、損した話の少なさ、これがネットなのですね。わざわざ言う必要が無いからです。儲かると嬉しくて、誰かに話したくなりますもんね。そういう意味では、信じられるのは自分のみ。何かに影響されて売買する時点で危ないのです。
さて、いつも通り話がずれました。今日は、手元で遊んでいる資金が気になる、ということでお話を頂いています。早速ご紹介します。
効率よく投資をしたいので、休んでいる資金の行方を何とかしたい
いつも勉強になる情報をありがとうございます。突然のメールで申し訳ありません。私は現在44歳の公務員で妻[アルバイト]と子供2人[小学生1.2年生]と母親と生活をしています。
持ち家を2年前に購入してました。この家は先祖代々の土地な為父親の兄弟から土地を買って家を建てなければならなかったという事情もあります。
6000万のローンでボーナス払いなしで毎月16万6000円程返してます。これが投資の足を引っ張ってるのはわかるのですが仕方ない事です。今は16万円の内の4万円は妻と母親が出してくれています。
後の出費といえば、
- 生活費[85000円]
- 教育費[子供はまだ小学生1.2年で2万円の出費です。
- 光熱費
- 保険費31000円[掛け捨て]
- 育英会[自分の大学費用16000円利子なしで来年完済]
- 貯蓄は毎月44000円[毎年40万を超えるので次の年の積み立てニーサに回してます。]
- 昨年から妻の積み立てニーサ枠もフルに40万使ってます。[妻の分は住宅ローン控除で返ってくる40万を当ててます。]
- 私[SBI・V・S&P500インデックス・ファンド]iDeCo12000円
- 妻[SBI•SBI•V•全米株式インデックス・ファンド]
をしています。今年の私と妻のニーサ分は確保しています。
貯金は何かあった時の事を考えて100万円は置いておくとして残りの貯金は250万円
財形年金•ゆとり合わせて230万円程度です。
長々と申し訳ありません。投資という事に興味があり国内個別株や暗号資産[これは投棄でした]等に手を出して結局はプラマイゼロという感じだった頃にネットでたまたまたぱぞう様を知り本を買わせてもらい読んで米国株をはじめました。
今日はたぱぞう様に質問したくメールさせて貰いました。
来年までの間に貯金の250万円を銀行に寝かせとくのはもったいないと思ってます。どう運用すれば効率よくいい投資ができるかと思いご意見を聞きたくてメールさせて頂きました。
また子供が小さいお金のかからない時期に大きくニーサに入れる方がいいのかも迷ってます。ご教示いただければ幸いです。お忙しいと思いますがよろしくお願いします。
今を機が熟したということはどういうことか。
投機。投棄。たしかに。うまいこと言われるなぁと唸りました。たしかに、投資はお金を増やします。投機は再現性と確実性で課題を抱えます。投棄は経験は得られますが、たしかに捨てるようなことになりますね。
お金がお金を増やす。わくわくしますね。短い時間で大きく儲けようとすると、投機や投棄の可能性が増すわけです。一方で投資は時間がかかります。良い年でも、せいぜい年利10%~20%ですからね。
しかし、焦らないことですね。今はマーケットの方向性が不透明です。なにより、米株に関しては、こんなに金利が高いと株は上がらないのです。折しも新NISAが始まります。この枠を使うだけでも、今ある貯金のかなりを使いますね。
貯金がやや少ないので、生活防衛資金をもう少し貯めてからでも良いと思いますよ。来年からの新NISAの枠が絶大です。よって、すぐに貯金を使い切ってしまいます。
金融危機時でしたら、稲妻の光を逃すな、となります。しかし、今は上にも下にも不安定です。ボックスの動きを見極めボラを取るという発想もありますが、やはり万人向けではありません。個人的には好みですが、お勧めするものではないですね。
休むも相場、相場の動きやニュースを見ながら、来年以降に備えるのも大事ですね。
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単純な右肩上がりとはならないところにちょっとした誤謬があるのですね。
どうしても、ということならばS&P500のうねり取り、債券投資は否定しないところですけどね。
再現性に優れるインデックス投資です。