インデックス投資は誰もができる資産形成の代表格
インデックス投資は再現性が高く、誰でも取り組めますね。王道は全世界株、全世界債券などへの分散投資となります。しかし、私は米国株をコアにすることをお勧めしてきましたね。
私自身はハードアセットへの分散投資もしています。どのタイミングでそのような判断をするかは人それぞれですね。いずれにしても、日本株を入れる、いれない、全米が良い、全世界が良い、など様々な論点がありますね。
今回は日本株の処遇についてご質問を頂戴しています。
インデックス投資において日本株はどのように考えるか
たぱぞう様
初めまして、こんにちは。いつもブログを拝見して参考にさせて頂いております。
たぱぞうさんのブログで質問されておられる方々は世の中の一般家庭よりも資産をお持ちの人々が多いので気後れするものの、一度相談をしてみたくてメールを差し上げました。
まず、我が家の現状からまとめてみたいと思います。
【家族構成】
夫(46歳):会社員(ブルーカラーの地域限定正社員)
私(49歳):公的研究所の研究職(任期有)
子ども:高校生、中学生、小学生(全員公立) 小学生の息子は辛い小学校生活が何年も続いたため地元公立中学へは進学しません。
【年収】(天引き前)
夫:500万
私:400万
二人とも退職金なし。
【資産】
一戸建て(私の父名義、いずれは引き継ぎます)
・貯蓄 500万円(私名義、両親が貯蓄してくれていたもの)
・娘二人---毎月5000円ずつ積立て中で現在50万円ずつ。学資保険を強制積立中でそれぞれ大学入学時に200万円
・息子---毎月5000円積立と児童手当を貯蓄中で現在200万円
【投資】
夫---積立NISA 40万円/年 eMAXIS slim 全米。全世界、日本(4:4:2で投資)、企業DC(月1,000円の拠出が10年かけてようやくマッチング拠出と合わせて6000円/月程度に)
私---積立NISA 40万円/年 楽天VTIとニッセイTOPIXインデックスファンド(9:1))iDeCo maxの12000/月 楽天VTI、たわらノーロード先進国株式(1:1)
2018年から積立NISAとiDecoを初め、評価額が変動するのでよく解りませんが二人合わせて500万円を超えてきました。
私も夫も属性は高くないですが、夫は同じ会社に忍耐強く勤め続け、私は途中で大学院へ進学して地道に自己研鑽し、これでも、貧乏な新婚時代に比べて二人とも収入はかなり増えました。
ただし今の年収で頭打ちだと思います。加えて私はアカデミアで研究職についており、5年や10年の任期付きが当たり前の業界でいつ失職するかわかりません。
企業への転職も検討はしているものの年齢的に既に厳しく、バイトだろうがパートだろうがどんな職業に就いてでも仕事は続けて行こうと思ってはいますが、年収は下がるでしょう。
自分たちに出来る範囲の投資と貯蓄を精一杯やっていますが、これでは全く足りる気がせず老後がとても不安です。
近年の社会情勢によるインフレにも苦しんでいますが、スーパーで割引シールの食材を探し求めるなどして何とか凌いで不安は募るばかりです。
今の日本で、私達のような収入帯で子どもを育てている夫婦は決して少なくないと思います。
今回の相談は、
①最初はよく解らず初めた積立NISAの投資先から日本を外し、全米、全世界のみの投資へ変更した方が良いか。
積立NISAはイDecoのようなスイッチング制度がないので、ここまで積み立ててきた分はそのまま保有することになりますね。気にせず今からの投資先を変更して吉でしょうか。
②子どもの為に貯めてきた現金を全額このまま寝かせたままにするのが良いか、来年から始まる新制度のNISAと併用することによって運用した方がよいか。
③私名義の500万円は現金のまま置いておくか、投資に回して運用していく方が良いのか。
子どもの学費などは一円たりとも減らしたくないので現金で置いておく方が良いと思っていましたが、銀行に現金を預けておいても余りにも増えないので、投資しないこと自体がかえってリスクとなり得ると近頃思い始めました。。
上手く纏まっておらずお恥ずかしいですが、何卒よろしくお願い申し上げます。
インデックス投資の基礎基本
インデックス投資は右肩上がりのものに投資をするのが基本になります。もう少し言うと、例えばEPSや分配金利回りが上昇し続ける、価値が上昇し続けるものに投資をするのが基本です。残念ながら日本の株式指数はそうなっていませんから、長期投資先としてはどうかなというところです。
しかし、分散性を尊重するならば、世界の時価総額の比率に従っていくらか保有するということになります。
あくまで、日本株の指数単体での活用は、うねりを取りに行くような場面ですね。よって、私ならば変更します。そして新しいNISAで方針を引き継げばよいですね。
手元の資金、お子さんの学費と500万は王道としては手元に置いておくということになります。生活防衛資金ということですね。お勧めするならば、そのような保守的なアドバイスになります。
もっとも、私自身は若いころはリスクを選好していました。そのため引き落とし口座に最低200万ほど置いて、残りは全て投資に回していましたけどね。リスクに資産を晒し続け、今があるわけです。しかし、一般化はしにくいのも事実です。
いずれにしても不安にならない、自分にとって適切な資金配分を探っていく、それも大事なことですね。共に頑張りましょうね。
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基本的には資産運用は3大支出に備えるのが大きな目的になります。
40代からそろそろ意識したい定年後の生活ですね。
伸びない指数に頭を悩ませる人は多いですね。