たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

レバレッジをかけつつ、安心安全に資産を増やすということ

レバレッジをかける投資をどのように考えるか

 レバレッジをかけると、投資は加速度的に効率化するのは事実です。今はやりませんが、かつては私も株式で信用を活用しました。昨今ではETFや投信で、指数×2倍、3倍というものがありますね。

 

 レバレッジは少ない資産を効率化するという意味では今も有効なのでしょう。しかし、リスクは増大しますから、誰にでもできる投資ではありません。特に初心者さんは安易に乗らないことですね。

 

 ハードアセットにおいては、自己資本のみならず他人資本で資産を増やすという目線になります。全体の資産を増大させ、借入金利との差で利益を得るという考え方です。株式に比べると比較的シミュレーションが信頼できるため、一気にハードアセット投資家が増えましたね。

 

レバレッジをかけて資産を増やすということ

レバレッジをかけて資産を増やすということ

  さて、今日はハードアセットの投資スピードが加速度的で、逆に考えることが多い、ということでご質問を頂戴しています。

レバレッジをかけて資産を増やしていく、このスピード感に躊躇します。

たぱぞう様初めまして。

 

 ブログを拝読させていただいております。非常に有益な情報のご発信、誠にありがとうございます。

 

 資産運用に少し心が疲れた際、心の処方箋として、たぱぞうさんのお言葉を噛み締めて、また前向きに取り組んでいます。いつもありがとうございます。

 

 今回ご連絡させていただいたのは、1つ質問があるためです。「ペーパーアセットとハードアセットの比率はどのくらいが良いのか?」です。人それぞれでご回答は変わるかもしれませんので、資産状況等を書かせていただきます。(情報不足があれば追加でお伝えいたしますので、ご教示いただけますと幸いです)

 

  • 31歳男、ひとり暮らし。
  • 会社員 年収560-580万(一部上場企業100%子会社)
  • 個人事業主として太陽光発電(フルローンですがCF出ております)
  • 中古区分(現金買い)1室。
  • 金融資産は米国株を1500万、あとは現金を100万程度です。

 

 またこの度、親から現在住んでいる自宅マンションの生前贈与を受けました。(親とは別居、残債無し)売却したら2500万程度のものです。ただ、自身が住み続けて自宅マンションを担保に1棟アパートに挑戦したいと考えています。

 

 ここ最近、一気にハードアセットを増やしました。また、今後もペーパーアセットとハードアセットの両輪を共に拡大させながら資産形成をしていきたいと考えています。そこで上記の質問が湧き上がってきました。どのくらいの比率を維持しながら、積み上げていけば良いのか…?

 

 また、今後不動産は借り入れを起こすと思いますが、借り入れ分は資産として考えないのか…?不動産はレバレッジが効くので、資産比率が大きくなってしまいそれは健全なのか?ペーパーアセットとハードアセットのCFの比率に着目した方が良いのか?など、悶々としております。

 

 お忙しい中、大変恐縮ですが、ご教示いただけますと幸いです。過去に触れていらっしゃいましたら、見落としがあり申し訳ございません。該当記事をご教示いただけますと幸いです。長文最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

 たぱぞう様の益々のご活躍をお祈りいたしております。このようなご時世ですので、ご自愛ください。日々のブログ楽しみにしております。今後ともよろしくお願いいたします。

レバレッジをかける投資はいつでもどこでもできるわけではない

 お若くして順調に資産を増やされていますね。親御さんからマンションを譲り受けたのも、今ほとんど無いフルローンでCFが出る太陽光を買えたのも、素晴らしいことですね。


 ペーパーとハードの資産の割合はさほど気にしなくてもよいでしょう。というのも、ハードアセットの資産は購入できれば瞬間的に激増しますが、運と縁があるからですね。つまり、ペーパーと違って買いたいときに買いたいものに巡り合えるわけではないということです。


 また、昨今の融資状況からして、無限に資産の拡大ができるわけでもありません。銀行さんの融資目線に沿った財務内容にしていく必要があります。


 従って、融資がつく限りにおいて、また目線が合う限りにおいて取り組んだほうがいいでしょう。行くところまでいけば、自然にストップします。ただし、気を付けなくてはいけないことがあります。

 

 ダメな物件を買うと、たちどころにBSとPLが悪化するということです。特に初期は融資がつきやすく、知識が少ないことが多いです。そのため、ダメ物件を買いがちです。ややもすると、一撃で負の回転がかかります。不動産は大きなレバレッジが効く分、そこに気を付けたいですね。


 私はもともと株式投資家で、軸足は株式に置いています。しかし気が付くとハードアセットとの投資割合はほとんど半々になっています。これはおっしゃる通り、レバレッジを効かせやすいためですね。


 CF何%以上、CCR何%以上、エリア、建物の種類、駅からの距離などいろいろな要素があります。すでに投資をなさっているということで目線もできてくる頃かと思います。ひとまずは、バランスをとりつつ、拡大路線でよいでしょうね。


 拡大すればするほど、収入は安定します。投資はスケールだからです。30代前半ですでに十分な年収と担保もあるので、拡大はスムーズでしょう。焦らず、自分の目線に沿った物件を買いつつ、資産の拡大を図っていくことですね。

 

 共に安心安全に気を配りながら、がんばりましょうね。

 

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