たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

CFD取引のメリットデメリットについて徹底解説

CFD取引とは何か

 CFD取引というのは、 contract for differenceのことです。差金決済と言われるもので、馴染みのある取引としては外国為替のCFDであるFXがあります。これとは別に、株式指数や個別株もCFDの対象になっています。

CFD取引のメリットデメリット

CFD取引のメリットデメリット

 もともとは金融の中心地であるイギリス・ロンドンで1990年代前半に始まり、その後アメリカ、日本と広がりました。アメリカで始まったのが1997年、日本では2005年に株式指数CFD取引が始まったことを考えると、比較的歴史の浅い株式取引の1つだと言えます。

 

 その後はその利便性と投機性が支持を受け、幅広く商品開発されています。投機において、射幸心というのは切っても切れない関係です。

CFD取引のレバレッジとは?

 CFD取引でかけれられるレバレッジは種類ごとに違いがあります。数字が大きくなるほど、もともとのリスクは低めです。そのため、高レバレッジが認められているというわけですね。

種類 最大レバレッジ
株式CFD 5倍
株価指数CFD 10倍
商品CFD
(金、原油、ガス、穀物などの商品先物系)
20倍
債券CFD 50倍

 

  ディフェンシブとして知られる債券が50倍ということになっています。値動きの激しい、個別株CFDはより低いレバレッジです。 

CFD取引のメリット

 後述するようなリスクがありますが、世の中では広くCFD取引が利用されています。それは、それだけのメリットがあるからです。先にそのメリットをまとめてみます。

  • 少ない資金で多くの利益を得るチャンスがある
  • CFD取引は手数料が無料で売買できる
  • 外国株売買も含めて比較的手軽にできる
  • CFD取引は売りも買いもほとんど24時間取引できる
  • 投資対象が豊富にある
  • 売りでも逆日歩が発生しない
  • うねり取りの才能があるかないかハッキリする

 以下説明を加えていきます。

少ない資金で多くの利益を得るチャンスがある

 レバレッジが利いていますので通常の積み立てからは考えられないぐらいの利益を得ることができます。これは、半年で5倍、10倍といった資産の増え方をした人はだいたいなにかしらのレバレッジを利かせた取引をしている人が多いですね。

 

 しかも、ダウ平均のCFD取引や日経平均のCFD取引であれば、比較的安定的な指数ですからリスクも押さえられます。

 

 通常はロスカットのルールをちゃんとしていれば、証拠金以上の損金も発生しないようにコントロールできます。ただ、あまりにボラティリティが大きい場合、そのスピードが急である場合はその限りではありません。 

CFD取引は手数料が無料で売買できる

 高レバレッジなので相当の手数料がかかると思われがちです。しかし、実はCFD取引は手数料が無料になっています。そのため、手軽に売買できるという特徴があります。

 

 しかし、1日以上持っているとかかってくる「オーバーナイト金利」があります。全く無料で取引し放題、というわけではないですね。もちろん、即日決済ならば手数料無料のメリットが生かせることになります。

外国株売買も含めて比較的手軽にできる

 CFDは海外株も広く扱っています。そのため、個別株をあえて現物で買わず、レバレッジを利かせてCFDで買うというようなこともできます。そうすると、手数料は無料で買えるわけですね。

 

 株式指数をレバレッジで買ったり、個別株をレバレッジで買ったり、そういう売買ができるということです。

CFD取引は売りも買いもほとんど24時間取引できる

 世界中の市場が相手になりますので、ほとんど24時間取引できます。株式が閉じている時は商品CFD、のように使い分けることができるということです。休日に売買できる銘柄もあります。

 

 これは株式取引とは大きな違いになりますね。

投資対象が豊富にある

  CFD取引で買える商品はかなり増えています。株式、商品先物、通貨、リートなど様々です。

 

 信用取引の1つですので、10%から20%ぐらいの証拠金を入れて投資をします。もし、思惑通りに動かない、つまり逆に動けば証拠金は軽く吹き飛ぶことになります。逆に、思惑通りに動けば、投資額の何倍もの金額を利益として手に入れることができます。レバレッジ特有の魅力です。

 

 イメージとしては日本証券業協会のサイトに分かりやすい図が示されています。これは買いの説明ですが、売りも当然できます。

 

CFD取引のイメージ

CFD取引のイメージ

売りでも逆日歩が発生しない

 信用取引の売りだと逆日歩の発生が計画を狂わせることがあります。しかし、CFDの場合は逆日歩がありません。これは、CFDが現物の受け渡しを行うわけではないため、いわゆる「株不足」が生じないためです。

 

 証券会社などの金融会社は、銘柄ごとに空売りと信用買いを毎営業日集計しています。空売りが上回っていれば、上回っている分だけ株不足となります。株不足になると、金利が発生し品貸料、逆日歩が発生するわけです。

 

 小型株の売りなどが難しいのは逆日歩の発生がしやすいからですね。CFDはこの逆日歩が無いので、売りから入りたい人はCFDで入るのも選択になります。

うねり取りの才能がはっきりする

 誰でもできる投資である、インデックスの長期積立などと違います。ある程度、相場を読むことができる人向けですね。逆に、そのセンスがある場合は劇的に資産を増やすことも可能です。

 

 やりようによってはハイリスクハイリターンなわけですが、うねり取りの才能がはっきりするとも言えるでしょう。中上級者向けの投資です。これはきっぱりと言い切っておきます。

CFD取引のデメリット

 続いて、メリットだけでなくデメリットにも触れておきます。レバレッジは前述のとおりメリットだけではなく、デメリットも大きいです。資金管理、リスク管理がきちんとできる人が続けることができる人向けの投資ということです。

追証の可能性がある

 信用取引などと同じく、追証の可能性はあります。持っているCFDの評価額が必要証拠金割れしてしまうと、その不足を補うために入金をしなくてはいけません。それができない場合は、予期せず決済になります。

 

 そうなると、自分の思いとは違うところでの決済も受け入れるということになります。保証金維持率に気を配り、損切ラインの管理をしていくことは必須と言えるでしょう。

レバレッジをかけるとリスクも大きくなる

 リスクというのは、振れ幅ですね。ハイリターンであればハイリスクであり、ローリターンであればローリスクです。これは、株式と債券の関係を思い浮かべると良いでしょう。

 

 レバレッジをかけると、単純にその振れ幅を増大させるわけですから、当然下振れのリスクも大きくなります。投資というのは何事もそうですが、リスク管理ができていないと退場ということになります。

CFD口座を専用に作る必要がある

 CFD取引をする際には、専用の口座を作る必要があります。普段の証券口座からCFD商品も取引できる例はないですね。

 

 CFDでシェアがトップなのはGMOクリック証券ですね。個別銘柄の扱いも多いです。米国株系のCFDが充実しています。米国株は信用売りができないことが多いですから、売りから入りたい場合には特に有効ですね。

 

 同様に有名なのは、サクソバンク証券です。米国株取引でもこちらは有名ですね。こちらも個別株含めて種類が豊富です。

サクソバンク証券

CFD取引とFXの違いとは?

 同じ差金決済ということで比較されることの多いCFD取引とFXですが、明確な違いがあるので併せて説明しておきます。

 

 まず、FXは通貨のみの売買で、最大レバレッジが25倍と固定ですね。これに対してCFDは商品は多種多様です。レバレッジもかなり異なります。GMOクリック証券の図が良くまとまっています。

  CFD FX
取引時間 銘柄ごとに異なる

基本は

月曜午前7:00

土曜午前7:00

レバレッジ 株価指数CFD:10倍
商品CFD:20倍
株式CFD:5倍
バラエティCFD:5倍
最大25倍
ロスカット機能

約定時に

ロスカットレート決定

ロスカットレートに

達すると決済

建玉ごとに決済

証拠金維持率が

水準を割ると、

全建玉自動決済

 

 CFDの場合は、株式や商品など多彩なので、自分の得意な分野でレバレッジを利かせられるということがありますね。通貨の値動きは大変政治的で読みにくいが、決算の予測は立てやすい。あるいは株式指数チャートはテクニカルがはまりやすい。

 

 こういった得意不得意を生かせるということです。

CFD取引を活用する時とは

 CFD取引を活用する場面を想定しておくと投資の幅が広がります。

  • 長期的に安定した相場の時
  • 逆張り狙いの時
  • 売りで利益を得たいとき

 この3つの時に使うと効果的です。

長期的に安定した相場の時

 たとえば2017年のように長期の右肩上がりの場合は読みやすい相場です。エントリーしても面白いでしょう。実際に利益を手にした人も多くいます。このときのNYダウのように、順張りで取れる相場では強みを発揮します。

逆張り狙いの時

 これはボラティリティが大きいので安易に入ると危険です。しかし、ハマれば短期で非常に大きく勝つことができます。非常な度胸が必要であり、大きなリスクがあります。かつての私が得意にしていた手法で、種銭を作るきっかけになりました。

売りから入りたいとき 

 相場の見通しが弱含みであるときや、決算でコケることが明らかなときはCFDの売りから入るのも手でしょう。特に米国株の場合は空売りができません。個別株のCFD、あるいは株式指数のCFDか売りから入るということができます。

 

 はまると、上昇相場でも下降相場でも取れます。引き出しとして持っておくと便利ではありますね。

 

 このようにどのような使い方をするか、それを考えておくと良いですね。かつては信用の売り、買いというのがよく使われる手でしたが、今は商品の幅が広がって投資の多様性が増しています。

CFDの取り扱い銘柄は?

 CFDの取り扱い銘柄についてまとめておきます。

CFDの取り扱い銘柄は世界に広がる

CFDの取り扱い銘柄は世界に広がる

 多種多様な取り扱い銘柄があります。箇条書きにしてみましょう。 

  • 株価指数CFD(くりっく365、ETFなど)
  • 為替CFD(FX)
  • 商品CFD(金、原油、農作物など)
  • 外国株CFD(米国株、ADR、中国株など)
  • バラエティCFD(VIXやリートなど)

 それぞれ、5倍から20倍程度のレバレッジを利かせることができます。そのため、少ない資金で大きく狙うような投資をするときに適しています。もちろん、その分リスクも大きくなります。 

CFDに関するQ&A

  こうしたことを踏まえてご質問を紹介します。最近、レバレッジを利かせた取引についてのご質問が多いですが、やはり相場環境が良いということですね。

CFD取引は長期順張りならば最強なのでしょうか

いつも楽しく拝読させていただいております。


 また、たぱぞう様のご意見を参考に、実際に楽天全米株式投信やifreeS&P500の積立なども開始したところです。

 

 さて、今回はCFD取引についてのご意見・お考えを教えていただきたくご連絡をさせていただきました。

 

 「ダウ平均に半年間投資して20万円を100万円にした」ということが話題になっていました。恥ずかしながら、CFD取引についての知識に乏しく、このようなおいしい話がはたしてどれほど実現性・再現性があるものなのか分かりません。

 

 直観的には以下の2つのような推測をしています。

  • レバレッジ分の手数料がバカにならない分、0.1%代のETFと比べて損をするのではないか
  • しかし、(日頃からたぱぞう様のおっしゃる通り、本当にダウが長期で伸び続ける市場ならば)ロスカットにならない限り持ち続けていれば、手数料分以上の収益が見込めるのではないか

 たぱぞう様の上記エントリーやCFD取引についてのご意見、お考えを教えていただけますでしょうか。

CFD取引はチャレンジャーの投資

 CFD投資は信用取引の一種ですから、リスクは高めです。単純にVTIなどの優良ETFをコツコツ積み上げる投資とは違います。値動きを予想し、レバレッジを利かせたボラティリティで利益を上げるという点においては、究極のうねり取り投資であると言えるでしょう。

 

 私の言うところの「長期で伸び続けるS&P500、米国市場」というのは、少なくとも15年以上、20年30年を視野に入れた投資です。そのため、CFD取引で20年30年寝かせればよいかというとそういうわけではありません。

 

 その間には証拠金の何倍ものボラティリティがあり、一度の暴落があればたちまち吹き飛ぶ、つまりロスカットさせられても不思議ではないのです。CFD取引は、ものによっては期日が無いとはいえ、せいぜい半年から1年ぐらいで確定利益を得るようなケースが殆どです。

CFD取引で確定申告をする必要はありますか。また、証拠金は必要なのでしょうか

 初めて質問をします。

 相場が高くなってきており、空売りをしたいと思っています。米国株を中心にやっているので、CFDを使っての売りを考えています。

 

 今までは買いだけでしたがCFDを使った場合も確定申告の対象になるのでしょうか。また、証拠金は必要になるのでしょうか。

CFD取引も確定申告・証拠金は必要です。

 結論から申し上げますと、確定申告の対象になります。先物取引に係る雑所得等としての申告分離課税20%(所得税15%、住民税5%)です。損益通算は、FXとはできますが、株式とはできません。

 

 これは、差金決済の範囲での捉えになるからです。株式の損益は株式で通算、差金決済は差金決済同士で通算ということです。

 

 また、証拠金の入金は必須です。それが信用を担保することになるからですね。 ちなみに、必要証拠金と任意証拠金があります。

 

 必要証拠金とは、新たに建玉を建てるために必要な証拠金のことを指します。新規注文を行う際に、取引余力から必要証拠金が拘束されます。GMOクリック証券からの引用になります。

  • 株式CFDは取引金額の20%に相当する日本円。(レバレッジ5倍)
  • 株価指数CFDは取引金額の10%に相当する日本円。(レバレッジ10倍)
  • 商品CFDは取引金額の5%に相当する日本円。(レバレッジ20倍)
  • バラエティCFDは取引金額の20%に相当する日本円。(レバレッジ5倍)

 任意証拠金は適宜都合に応じて、建玉や注文中の新規注文に割り当てることができます。任意証拠金は割り当てるだけでなく、割り当てたものを取引余力に戻すことも可能です。

CFD取引で定評のある2社

 改めてCFDで有名な会社を2社ほどご紹介しておきます。この2社はテクニカル分析などのサービスも充実しており、システムも安定的で広い支持を得ています。

 

 まず、GMOクリック証券【CFD】です。こちらは外国個別株のCFDも豊富です。CFDのシェアもトップであり、実績面からも安心して利用できる証券会社の1つと言ってよいでしょう。

 

 続いて、サクソバンク証券です。外資、デンマーク系にルーツを持つ証券会社です。特徴的なサービスを提供しており、CFDや海外投資に強いです。

サクソバンク証券

  株式指数を始め、6000銘柄を超えるCFD取引商品があります。国内証券でもメジャーな指数はCFD取引ができますが、6000銘柄というのはやはり外資ならではのラインナップと言えます。 

 

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