たぱぞうの米国株投資

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米国株、人気のレバレッジETF・投資信託のまとめと考え方

人気の米国株レバレッジETF・投資信託をまとめてみる

 これまで、当ブログではいくつかの米国株レバレッジETF・投資信託をご紹介してきました。代表的なところでいえば、

  • 【SPXL】 Direxion Daily S&P 500 Bull 3X Shares S&P500の3倍レバレッジ
  • 【TECL】 Direxion Daily Technology Bull 3X Shares 米国の情報技術セクターに特化した指数の3倍レバレッジETF
  • 【SOXL】 Direxion Daily Semiconductor Bull 3X Shares フィラデルフィア半導体株価指数(ティッカー:SOX)の3倍レバレッジETF
  • 【iFreeレバレッジNASDAQ100】 NASDAQ100の2倍レバレッジ円建て投資信託

 です。

 これらはすべていわゆる「ロング」のレバレッジ商品ですが、ロングがあれば当然ショートもありますので、米国株関連レバレッジ商品はまだまだたくさんありますね。

 

 すでにいくつかブログでもご紹介してきました。よく話題にもなりますので、買ったことは無くても、米国株関連レバレッジ商品になじみは以前よりある人が多いのではないでしょうか。このあたりで一度おさらいをしてみましょう。

全ての米国株レバレッジETF・投資信託に共通していること

 基本的にレバレッジ商品は、どの商品も原インデックスの変化のX倍を想定している商品です。

 

 当然Xの値によって値動きが違うわけですが、いずれにせよ原指数と比較して値動きが激しいことが共通の特徴です。


 この値動きの激しさが理由だと思います。レバレッジ商品に長期投資する投資家は少数派ですね。ある程度、うねりを取り、時勢を読む投資家に人気があるということです。

 

 日経レバなどが証券会社の取引上位に入るのはそういうことです。

 

 また、上下動を繰り返すことで、プライスが減衰します。これも共通して避けられない性質となります。

 

 これはレバレッジ商品の宿命ともいえます。ブル系のレバレッジ商品でリターンを得るためには、もとになる指数の上昇が必須と言えます。

 

 横ばいやボックス相場だと、レバレッジの分戻り切らずに徐々に取引値を下げていくことになります。逆の複利効果が効くということです。

 

 値動きについては、円建ての投資信託である【iFreeレバレッジNASDAQ100】の目論見書に掲載されている説明が親切です。レバレッジ商品に興味を持ったら、取引する前に是非目を通しておくと良いでしょう。

 

米国株レバレッジ商品の仕組みは、このようになっている

米国株レバレッジ商品の仕組みは、このようになっている

 また、原指数連動ETF等と比べると経費率や信託報酬が高いことも大きな特徴です。
概ね1%程度ですから、0.1%以下も珍しくないご時世としては低いとはいいがたいです。

 

 つまり、リスクも経費も高いのがレバレッジ商品と認識しておくとよいでしょう。それでも、投資する人がいるのは値動きの激しさに魅力を感じる人がいるからです。


 投資した人全員が値動きを味方にできているかどうかはわかりませんが、少なくとも値動きの大きさで相対的に大きなリターンを得られるように思っている人が買っているということです。

 

 裏を返すと、激しい値動きにメンタルが左右されがちな人にはお勧めできないのがレバレッジ商品です。

米国株レバレッジETF・投資信託を取引、あらかじめ確認しておきたいこと

 まず、購入する前に原指数が何なのかを確認しておくのは必須です。


 例えば【SOXL】は半導体市場を反映していますが、この業界にどんなプレイヤーがいて、何が起きるとどんな変化が起きるのかを知っておく必要があります。これを知らないと、想定していなかった方向に大きく動くこともありえます。

 

 投資したからには、しっかり原指数とそれに関連する指標もウォッチしたいですね。


 たまにそれほどポピュラーではないインデックスが、原指数になっているレバレッジ商品があります。原指数の値動きを自分でウォッチできないなら、避けた方がよいでしょう。

 

 また、ETFなのか投資信託なのかによって、取引の仕方が違いますし、換金時のルールも違います。投資信託や米国ETFであれば、自分が口座を持っている証券会社が取り扱っていない可能性もあります。連動している指数が何かだけではなく、取引ルールと取扱状況をまず確認しておくことも大切です。

 

 米国株レバレッジETF・投資信託は分配金が出ないことが多いです。これは、米国株レバレッジETF・投資信託の投資先に配当等がない先物やオプションが使われることが多いことが主な理由です。分配金目的の投資ならレバレッジ商品は避けた方がよいでしょう。


 レバレッジ商品はキャピタルゲインを追求する商品と覚えておきたいものです。なお、値動きが激しいため、じっくり積立投資をすることが前提の、つみたてNISAには対応していません。


 前述したようにそもそも長期保有する投資家が相対的には少ないので、積み立てる投資家もそう多くないですね。


 レバレッジ商品を積み立てたいと思う投資家なら、値動きが把握しやすい原指数がポピュラーなものを選ぶということになります。また、ボラタイルなので、コアにするには相当のメンタルが要求されます。ちなみに、ボラタイルさを許容している一般NISAでは買えます。上手に使えば、大きなリターンを得られる商品ではあります。


 いずれにしても、高配当、高ボラタイルな商品は、その特性をよく理解してから資金を入れることが肝要と言えそうです。

 

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