たぱぞうの米国株投資

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【TECL】の構成銘柄とチャートを見ながら最適な投資を探る

Direxion Daily Technology Bull 3X Shares【TECL】とは?

 【TECL】はDirexion Investments社が運用する米国の情報技術セクターに特化したレバレッジETFです。2008年12月17日に設定されました。マーケットはNYSE(ニューヨーク証券取引所)です。

 

 【TECL】が採用するインデックスは米国の上場企業であるSPGIが算出している「テクノロジー・セレクト・セクター指数(ティッカー:IXTTR)」です。

 

  このIXTTRをレバレッジ3倍にしたETFが【TECL】です。経費率は1.01%と決して低くはありませんが、レバレッジを掛ける費用と考えれば妥当といえるかもしれませんね。

 

 例えばS&P500のレバレッジ3倍ETFである【SPXL】も0.96%ですから、レバレッジ3倍のETFの経費率は1%程度が相場と言えそうです。

 

 浮動株ベースの時価総額加重平均型になっています。インデックスは3の倍数の月に定期見直しがあり、2021年6月末時点では74銘柄で構成されています。

【TECL】の構成銘柄

 IXTTRとレバレッジの基礎知識を踏まえ、【TECL】についてみていきましょう。構成銘柄は当然ながらIXTTRとほぼ同じになり、上位10位銘柄は次の通りです。

TECLの構成銘柄

TECLの構成銘柄

 上位10銘柄は、おなじみの企業群です。この10銘柄で全体の時価総額の約2/3を占めます。特にアップルとマイクロソフトで全体の40%以上を占めます。【TECL】の値動きを大きく左右する2銘柄と言えます。

 

 【TECL】は「ブル」のレバレッジです。相場の世界では強気を意味し、雄牛が角を下から上へ突き上げる姿を表した運用スタイルです。上昇相場の時は大きく上昇する反面、下落相場の時は急激に下落するのもTECLの大きな特徴です。

 

 「ブル」の逆は「ベア」です。IXTTRに対応したベア3倍のETFは【TECS】です。最後が「L」ならロング、「S」ならショートと覚えればわかりやすいでしょう。こちらはクマが手を振り下ろした姿からそのように呼ばれています。

ブルベアのイメージ

ブルベアのイメージ

【TECL】のリターンチャートから見る【VGT】との比較

 【TECL】を同じ情報技術セクターの銘柄で構成されている【VGT】(Vanguard Information Technology Index Fund ETF Shares)をチャートを見ながら比較してみます。

TECLとVGTの比較

TECLとVGTの比較

 青:TECL 赤:VGT

 10年で比較すると、【TECL】が【VGT】より11倍高いパフォーマンスでした。5年で比較しても【TECL】が【VGT】を5倍高い成績を出しています。情報技術セクターの成長とレバレッジを大いに享受したといえるでしょう。


 しかしながら、下落相場では下落の勢いが大きく、コロナショック時は大きく下げたことがわかります。上にも下にも3倍の値動きになるからこその変化です。

【TECL】の特徴を踏まえた投資の仕方

 【TECL】はほとんど分配金を出していません。よって投資戦略としてはキャピタルゲインを追及する商品と言えます。うまく使えば、大きなリターンを得られる可能性があることは過去の実績から伺えます。例えば、コロナショッ時などはかなり効率的な投資になりました。

 

 ただし、特徴をよく理解してから資金を入れることをお勧めします。レバレッジ商品に慣れている人でも長期で保有することは少ないです。なぜなら、過去に【SPXL】の記事でも触れていますが、以下のような特徴があるからです。

  1. 値動きが激しい
  2. 経費率が高い
  3. 上下動を繰り返すことで、徐々に減衰する面がある

 まず、値動きが激しいので、資産総額の上下動も大きくなります。コロナショック時のレバレッジ商品の値動きをレバレッジがかかっていないものと比較すると良いでしょう。上向いた長期チャートだけを見て資金を投入すると、小さな下落相場でも大きな変化し、思いかけないリスクに直面します。

 

 次に経費率の高さがあります。約1%という数字はギリギリ長期保有の許容の数字ですが、それでも気になる人は気になるでしょう。

 

 3点目は、上下動を繰り返すことで減衰することが避けられない面がある性質があることです。これはレバレッジ商品の宿命ともいえ、ブル系のレバレッジ商品はもとになる指数の上昇が必須と言えます。横ばいやボックス相場だと、レバレッジの分戻り切らずに徐々に取引値を下げていくことになります。逆の複利効果が働きますね。

 

 よって、激しい値動きのマーケット環境に慣れている投資家でなければ、積極的な利用は避けたほうが無難でしょう。リターンもリスクも原指数の3倍ということを念頭に置いておきたいものです。

 

 しかし、リスクを積極的に取れるならば、反発が期待できる相場などではうまく活用できる人もいるでしょう。間違いなく上級者向けですが、自分の投資の幅を広げる引き出しとして知っていても良いですね。

 

【TECL】はSBI証券、楽天証券、マネックス証券のオンライン証券大手3社すべてが取り扱っています。サクソバンク証券やDMM.com証券も取り扱っています。

 

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