たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

リーマンショック前後から投資をしていることの良しあし

リーマンショックを境に投資家気質が変わる

 リーマンショック以後に投資を始めた人のほとんどは、大きな負けを知りません。買い方が負けたのはせいぜい、2012年前後のギリシアショック、2015年から2016年前後のチャイナショック、それから2018年末の調整ぐらいでしょうか。

 

 コロナショックは損した人よりも、むしろ短期で爆益になった人のほうが多かったでしょう。そのため少々特殊な例です。

 

 これは当然ながらいけないことではなく、ラッキーだったのです。世の中には知らなくて良いことということがあります。2000年代の調整というのは知らなくて良いことの1つだと私は思っています。

リーマンショック以後の株式投資環境は大きく変わった

リーマンショック以後の株式投資環境は大きく変わった

 大きな経済ショックを経ると、投資に対してどうしても委縮します。そのため、大きめのバッファを取っておきたくなるのは、2000年代を知る投資家の特徴の1つと言って良いでしょう。そういう意味では、1990年代に投資を始めた人たちはもっとコンサバかもしれません。

 

 もし、私がリーマンショック中、あるいはリーマンショック後に投資を始めたならば、もしかしたら債券や現金のポジションなどに気を配らなかったかもしれません。そして、それは良しあしなのかもしれないですね。全ては結果論で、分かりませんけどね。

 

 さて、今回はリーマンショックとほぼ同じくして投資を始めた方からご質問を頂いています。

リーマンショック以後のリート投資信託を売り、米国株にチェンジ

 投資歴はリーマンショック2ヶ月前くらいからになります。たぱぞうさんのアメリカ株投資を知る前まではずっとアメリカリートの投資信託をメインに投資をしていました。

 

 たぱぞうさんの記事を読みながら投資信託を何回かに分けて全売却いたしました。売却して現金化した資産が夫婦で3000万位だったと思います。学資保険をしていませんのでまず二人の子供にJr.NISAでそれぞれ400万ずつ振り分けました。

 

 今年で三年目になりますが1人は楽天全米インデックスと楽天米国高配当株式、もう1人はETFをBND,HDV,VTI,VYMを2:1:1:1の割合で投資しています。

 

 自営業なので毎年変動はありますが世帯年収は1000万前後になります。更に残りの資産をイデコでそれぞれ毎月67000円国民年金に付加年金をかけています。

 

 イデコはiFree NYダウ・インデックス に投資しています。それとそれぞれ積み立てNISAで楽天全米インデックスにそれぞれ毎月33333円積み立てています。

 

 それとは別に私は

  • 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500) に毎月5万
  • 楽天-楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド に毎月3万
  • ウエルスナビに毎月5万
  • ワンタップバイに10社、それぞれ3000円毎月3万円
  • ETFがBND.IVV.PFF.QQQ.VDC.VOOで130万位
  • 個別株がGEが100万あります。

 

 妻は

  • 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500)に2万円
  • 楽天-楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドに2.5万円
  • THEOに1.5万円それぞれ投資をしています。

 

 特に今必要としていないお金なのでこのままある程度の現金が手元にある程度まで続けようと思うのですが家族単位で見るとなんだかなにをしたいかよくわからない感じになっています。

 

 そこでアドバイスいただきたいのですが色々ごちゃごちゃしている感じなのですがバランスよく上手くまとめるにはどの様にしたら良いでしょうか?

 

 かなり同じようなものがあるような気がしますのでもう少しシンプルにしたい気がします。持ち家もありませんのでローンも有りません。アドバイスお願いします。

リーマンショック後の米国リートは良いけれど、ロクな投資信託が無い

 米国リート自体は投資先としてはよかったですね。しかし、不思議なことに投資信託化すると、どれもこれも信託報酬が1.5-2.0%近くになるという傾向にあります。大変残念ですが、これでは買えませんね。

 

 米国株式に乗り換えたのは良かったと思います。どうしても米国リートということならば、IYRなどETFの購入のほうが現実的ですね。

中級者以上ならば、セルフでポートフォリオを組んでもよい

 ロボアドやワンタップバイは、初級者がポートフォリオを組む際にはよい気づきがあると思います。ウェルスナビはオーソドックスなアセットの分散をします。THEOは、経済動静に合わせて細かな入れ替えをしていて、見ていて面白いです。

 

 しかし、投資歴も10年近くになるということでしたら、そろそろ独り立ちをしても良いのかもしれませんね。理由は手数料です。コアは米国株ETFあるいは投資信託投資で、個別株もそんなにやらないということでしたら、それにそぐわないものは売り切りで良いと思います。

 おおもとは考え方としては以下のポートフォリオが参考になります。

  • VTI7割 BND3割
  • VT7割 BNDX3割

 米国中心ならば上段。全世界志向ならば下段が基本になります。ここから考えてポートフォリオを組んでいくと良いでしょう。もちろん、ダウやSP500,VTIは殆ど同じですから、同一と考えます。気になるなら、これからの買い付けはこれらも一本化したほうがよいでしょう。

 

 ただし、債券は利上げ局面では難しく、もともと利回りも昨今は微妙です。そのため、私はハードアセットに転じたという事情があります。何かヒントになれば幸いです。

 

 関連記事です。

  ただし、投資信託だとBND相当のものがありませんので、この場合は楽天VTIかSlim米国株式をコアにしつつ、現金などでポジション調整をするのも手でしょう。私の場合は債券部分に相当するものとして太陽光も入れています。

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 リバランスは資産運用上おさえておきたい知識です。

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レバ系は人気ですが、とにかくシンプルに無理せずですね。

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