たぱぞうの米国株投資

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ライフプランの3大支出に対してどのように備えていくべきか

ライフプラン3大支出は、住宅資金、教育資金、老後資金

 ライフプラン3代支出と呼ばれるものがあります。人生において、3つの大きな支出のことを指します。

  1. 住宅資金
  2. 教育資金
  3. 老後資金

 この3つですね。住宅資金で5000万円、子ども2人で5000万円、老後資金で2000万円と見積もると、優に1億円を超えてきます。人によってはクルマも必要になるでしょう。クルマに40年乗り続け、トータルで2500万円かかるとすると、トータルでおよそ1.5億円も必要になります。

 

 サラリーマンの生涯賃金が2億円少々と言われています。税金や社保負担を考えると、すべてを手に入れるには共働き家庭でない限り難しいと言ってよいでしょう。

 

 恵まれているケースがありますね。実家を相続できたり、教育費用が贈与で賄えたり、自動車が不要な地域に住んでいたりするケースですね。

 

 また、生まれた瞬間に自宅の土地値が1億以上する地域もあれば、殆ど無料の土地値の地域もあるのですね。

 

 このような差を是正するために、所得税の累進課税があり、相続税があるというわけです。いわゆる所得の再分配と呼ばれるものですね。

 

 さて、今回はライフプランの3大支出に関してどう考えるかということで、ご質問を頂戴しています。

ライフプランの3大支出にどう向き合うか考えてみました

たぱぞう様

 

はじめまして。Kと申します。


 たぱぞうさんのブログは最近妻から教えられ、すぐに過去のエントリーも拝読いたしました。投資に関する理論的なトピックから人生に対する考え方に至るまで、一つ一つに確固たるスタンスをお持ちであると感じ、大変感銘を受けました。(私は少し単純かもしれません笑)

 

 ところで、たぱぞうさんはご住居についても過度な出費は考えていらっしゃらないとお見受けしています。


 私は近々マイカー(中古車)と今後5年以内にマイホーム(23区内の築古マンション又は中古一軒家)を購入しようと考えています。理由としては、

  1. 子供の幼少期は色々な体験をさせたいので移動手段として車が欲しい(子供が中学生になる頃には手放す予定)
  2. 子供が2人に増えると社宅が手狭になるし、家族として落ち着ける家が欲しい。一方で、将来の教育費や資産構築の観点から、出費を抑えるため築古を選択、というイメージです。

 この前提の上で、少し投資とは直接関連のない質問になるのですが、たぱぞうさんなら、

  1. そもそも車を買わない
  2. 家は新築/築浅を買う
  3. 郊外の新築物件を買う

 など何かアドバイスはありますでしょうか?

 特に築古物件は建替えに関する話し合いなど、今後色々と余計なコスト/手間がかかりそうなので、悩ましく感じています。

 

 将来の貯蓄と今の生活のバランスなどを考えるとなかなか堂々巡りとなってしまい…、たぱぞうさんならどのようにお考えになるのだろう?とふと疑問に思い、お伺いする次第です。

 

なお、私の家族状況等は以下のような状況です。

  • 夫婦共働き。社宅(都内)住まい。
  • 私(34歳、手取り年650万、会社員)、妻(35歳、手取り年400万、公務員)、子(2歳)の3人暮らし。第二子計画中。妻は育休中で来年まで年収ゼロ。お互い堅めの職業なので、今後は手堅く昇給していく見込み。
  • 金融資産:投資信託350、現金1400(生活防衛300、中古車購入150、余剰950)

 ※現金比率が高いので、余剰金950の中から、年200弱で5年間かけてSP500に積み立て予定(不動産の頭金や手付金は、今後、家計フローが年300以上のプラスになるので、フローから捻出する予定)

 

 長文失礼いたしました。ざっくりとしたご所感などお伺いできますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

ライフプランの3大支出、すべてを手に入れる必要はなし

 時代が違いますので、今は全ての3大支出に向き合う必要はないでしょうね。サラリーマンのお給金はこの30年もの間横ばいなのです。これから劇的に改善されることは無いと言ってよいでしょう。

 

 そう考えると、すべてを手に入れるには少々無理があります。

  • 社宅や住宅手当が使えるならば、なるべく長く享受する
  • 住宅は新築を買わず、中古に徹する(ただし都心部は中古が高い)
  • 値上がり地域のタワマンか、土地値に近い戸建てを選択
  • 都区部では車を持たない、あるいは新車を買わない
  • 教育は少なくとも義務教育まで公立を選ぶ

 人それぞれの節約、あるいは実利ポイントがありますね。全てにおいて節約をする必要はありませんし、すべてにおいて実利ベースで判断する必要もありません。しかし、すべてハイスペックなものを選べる人も限られるでしょう。

ライフプラン3大支出、4大支出

ライフプラン3大支出、4大支出

 私の場合は、以下のような選択をしてきました。

  • クルマは常に中古か、もらいもの
  • 自宅は新築戸建て、値上がりの可能性なし(笑)
  • 教育は今のところ公立

 これが正解というわけではありませんが、すべて納得したうえでの選択ですね。クルマは無いと買い物に困る地域です。また、自宅は中古でもよかったのですが、数年来狙っていたエリアでたまたま新築が出たのですぐ決断をしました。郊外ですので進学熱は高くなく、私立選択は多くないですね。

 

 余談ながら起業、あるいは個人事業主で生活されているご近所さんが多く、面白い出会いがありますね。自分が昼からプラプラしているから知り合うのでしょうか。

 

 いずれにしても、3大支出、クルマを含めると4大支出となりますが、無理せず老後に息切れしないようなプランニングが肝要です。そういう意味では、奥様が固い仕事に就かれているのは大きいですね。持続可能な共働き術を会得し、続けて長く働き、続けて長く投資をしていくことで無理のない設計になりますね。

 

 年単位で全支出をざっくりと管理していくと、無理無駄ムラが分かって良いと思いますよ。家計簿などではなく、銀行出金データをCSVなどで入手するだけでもかなり違います。共に頑張りましょうね。

 

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