たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

ポートフォリオに日本株や新興国株は入れなくて良いのか

ポートフォリオに日本株や新興株を入れるということ

 米国株が非常に好調です。一時期躓いていた経済指標も、直近のものはさほど悪くありません。

 

 先週は米GDP改定値は上方修正、予想が1.9%だったのに対し結果が2.1%でしたね。
10月の耐久財受注統計にしても、コア資本財の受注が9カ月ぶりの大幅な伸びでした。また、10月の個人消費支出も、前月比0.3%増、と非常に良い流れです。

 

 ただし、シラーPERが久々に30台に乗ったり、テクニカル上でも3200ポイントから3250ポイント付近にレジスタンスが意識されることから、目先は減速してもおかしくないですね。意外に、現在の株高は来年分を侵食しているようにも見えます。

 

 もっとも、資産形成において、こういう短中期のうねりを気にするかしないかというところです。私は、こういう短中期の目線に基づいたおススメをあまりしません。状況は流動的だからです。

 

 長期ではシンプルです。米国株を中心としたポートフォリオを組むということになります。さて、今回はポートフォリオに日本株や新興株を入れなくて良いのかということでご質問を頂いています。

ポートフォリオに日本株や新興株を入れなくて良いのか

 初めまして。


 45歳、独身(結婚歴ナシ)で、2年前から現在は実家の大阪で両親と同居しています。


 簡単に自己紹介をさせて頂きますと、大学4年時に交通事故に遭い、留年したことや
就職氷河期でもあったことに加え、最初に就職した小売業界の会社がブラック体質であったこともあり、転職を5回程繰り返しました。

 

 12年前からはイオン系の食品スーパーで主に西日本を転居による転勤を繰り返し、2年前に父の癌が発覚したため実家に帰り現在は流通系のドラッグストアで正社員として勤務しています。

 

 年収は約400万、借金・貯金も恥ずかしながらありません。国民年金・厚生年金はなんとか途切れていません。さすがに老後のことが心配になっていたところ(20年後は天涯孤独になりますので)「nisaで何を買っていますか?」という書籍で「たぱぞう」さんに感銘を受け、「たぱぞう」さんの「お金が増える米国株超楽ちん投資術」「寝ながら稼げるグータラ投資術」を拝読させて頂きました。

 

 その他にもnisaに関する書籍はほぼ全て読みました。脳が溶けてしまうくらい読みました。私の場合は「つみたてnisa」で具体的には楽天証券かSBI証券で口座を開設し(すでに書類はきています)毎月上限の3万3千円積み立てていこうと思っております。

 

 そこで迷っていますのは、やはり商品とポートフォリオです。たぱぞうさんの推される「楽天VTI」「emaxis slim 米国株式」はどちらかは買います。(両方買いたいくらいです)ただ、他の方の推すポートフォリオでは、国内株式20%、先進国株式50%、、新興国株式30%、とだいたい言われます。

 

 端的に伺いますと、まず金額は3万3千円の枠内で、何本の商品を構成させればよいのでしょうか?また、国内、新興国はもう少し構成比を削れないでしょうか?

 

 日本経済も伸びそうに思えませんし、新興国といってもやはり法整備や独裁政治等などの点や、いろいろな方の書籍を拝読させて頂きましたが、たぱぞうさんの内容がより現実的に思えました。

 

 また、あえて国内、新興国を入れるならお勧めの商品はズバリどの商品が良いと思われますでしょうか?私の場合は老後資金と考えておりますので20年間は絶対に辞めないつもりでおります。

 

 私に合ったポートフォリオをご指南していただければ有難く思います。

 よろしくお願いいたします。

ポートフォリオに日本株や新興株が無いと不安に思う

 深い質問をありがとうございます。ご年齢と収入、それから積立額を考えると非常に大事な命題となりますね。投資の道筋を決めるのはご自身、特に不況時には自分で悩みぬいた経験が身に染みて大事になりますから、参考程度にしてくださいね。

 

 まず、資金というのは循環性がありますので、目先は日本株や新興株に資金が流れる可能性はありますね。直近で言うと、成長株に資金が流れ、そのあと珍しく公益株や債券に資金が流れた、こういう目先の物色買いの循環は起こりうるということです。

 

 米国株との相対で、日本株と新興株は安く見えます。そのため、今後そうした買いが入る可能性はあります。しかし、これは世界が好況であり、米国株が相対的に高いから資金が物色して流れるという事象に過ぎず、どちらかというとうねり取りの目線になります。本丸はやはり米国株なのです。

 

 つみたてNISAのような20年といったスパンでの投資ならば、やはり米国株を中心に据えたほうがよいと私は思っています。ただし、その20年の間には、先ほど述べたような循環があると考えるのが自然です。

 

 トータルのリターンを見た時に、米国株の株式指数が最も優れるというのは、揺るがないところです。100年先ならば分かりませんが、私たちはそういう時間軸で生きていません。目先、30年、あるいは40年、長くても50年。そういう時間軸なのです。

資産クラス別のリターン

資産クラス別のリターン

 とはいえ、どうしても不安であるということならば、ACWIやVTといった全世界投資の目線での投資をしたほうが良いでしょう。つみたてNISAならば以下の商品が該当します。

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

 債券やコモディティは、つみたてNISAに関しては入れなくて良いと考えています。投資額が小さい時に、債券やコモディティを入れるとパフォーマンスがなかなか上がりません。リスクはありますが、株式100%をあえて取りに行かざるを得ないでしょう。

 

 お金が増えることも大事ですが、同じくらい心の平安も大事です。自分が腹落ちする、無理のない投資を続けることですね。20年の積み立ての旅路は、まだまだ始まったばかりなのです。

 

関連記事です。

  時間軸についてのお話です。過去数十年において、米国株がベストパフォーマンスでした。さて、これからはどうかという話ですが、私は基本的には変わらないと思っています。

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  新興国投信は、単年でのパフォーマンスは優れるときがあるとは思います。しかし、持続性という意味において大きな課題があります。

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  つみたてNISAに関するまとめです。3分でわかるということですが、加筆修正の結果、10分ぐらいでわかるようになっています。

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