たぱぞうの米国株投資

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ニッセイNASDAQ100インデックスファンドは低コスト、最安の連動投信

投信ファンに朗報。史上最安、低コストNASDAQ100連動投信

 米国株大型グロース株への投資が可能になる、NASDAQ100連動ETFといえば【QQQ】が有名ですね。【QQQ】はかつては信託報酬がそれなりに高かったのですが、現在では0.2%まで下がっています。

 

 日本円でNASDAQ100連動商品を買おうとすると、以下の東証ETFが有力でしょう。

(数字は信託報酬率、税込)

  • 【1545】NEXT FUNDS NASDAQ100 0.22%
  • 【2568】上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)為替ヘッジなし 0.275%
  • 【2631】MAXISナスダック100上場投信 0.22%
  • 【2840】iFreeETF NASDAQ100(為替ヘッジなし)0.22%

 円で取引できることを考慮すると、信託報酬率は【QQQ】と比較してもそん色ない水準といえます。

 

 外国株式取引口座の開設も不要ですね。【QQQ】とは違い、外国税額控除の制度により、二重課税調整の対象にされているのも投資家には都合がいいでしょう。

 

 一方、投資信託といえば低コストで投資家に人気がある三菱UFJ国際投信のeMAXIS SlimシリーズにNASDAQ100連動商品がないことからも推測できる通り、前述した東証ETFと比較すると概してコストが高いものが多いです。


 コストが低いもので0.45%程度といったところです。カードによる投信つみたてを利用している方であれば、低コストNASDAQ100連動商品を望んでいたかもしれませんね。

 

 その希望を叶えてくれるような商品がついに登場します。2023年3月31日に設定される「ニッセイNASDAQ100インデックスファンド」です。名前から推測できる通りニッセイアセットマネジメントが運用します。

ニッセイNASDAQ100インデックスファンドの特徴

 NASDAQ100については当ブログで何度か紹介しておりますので、詳しくは申し上げません。NASDAQ市場に上場している銘柄のなかから金融銘柄を除いた時価総額上位100銘柄で構成されている株価インデックスです。

 

 2021年末に高値を付けた後、大きく下落しましたが、足元は底を打った気配もあります。

Nasdaq100のチャートと値動き

Nasdaq100のチャートと値動き

出典:US版 Yahoo Finance

 余談ですが、話題になることが多かった「レバナス」はNASDAQ100にレバレッジをかけたものでした。レバレッジの光と闇を伝えてくれましたね。

 

 「ニッセイNASDAQ100インデックスファンド」はNASDAQ100に連動する投資信託です。特徴はずばりコストです。


 購入時の購入時手数料および換金時の換金時手数料、信託財産留保額はありません。
これだけなら珍しくありませんが、信託報酬率は目を引くものがあります。


 税込で0.2035%です。


 前述した東証ETFより低い水準です。

信託報酬激安なニッセイNASDAQ100インデックスファンド

信託報酬激安なニッセイNASDAQ100インデックスファンド

出典:ニッセイアセットマネジメント website

 投資家にとってのインデックス連動投資信託は、正確なトラッキングは当然として、いまやコストが最優先されているように思います。他社と比較して一つ突き抜けた水準の商品を提供することで、投資家の注目を集めそうです。

 

 【QQQ】であれば、売買時それぞれに取引手数料が必要になる場合があります。その点、「ニッセイNASDAQ100インデックスファンド」は取引コストが発生しない点でもアドバンテージがありますね。

 

 なお、為替ヘッジは実施しません。決算は年1回9月です。
 設定時の販売会社はSBI証券楽天証券、のみです。


 両社のユーザーには、NASDAQ100投資の選択肢が増えることになりました。

ニッセイNASDAQ100インデックスファンドのデメリット

 ニッセイNASDAQ100インデックスファンド特有ではなく、投資信託全般に通じる特徴にも触れておきましょう。

 「ニッセイNASDAQ100インデックスファンド」は投資信託ですから、約定価額はわかりませんし、申し込んだ翌営業日に約定します。受け渡しにも5営業日必要です。海外市場の休業日等には約定しませんし、取引を申し込んでも翌営業日扱いになります。

 

 販売会社も設定時点では少ないです。他のいわゆる外国資産対象投資信託と同じ性格を持ちます。

 

 一方東証上場ETFであれば、東証が開いていれば取引できますし、指値も可能です。SBI証券松井証券楽天証券マネックス証券auカブコム証券、これらのネット証券トップ5社が取り扱っています。

 

 取引の使い勝手に関して言えばETFの方が身軽な印象です。分配金の有無も含めて、特徴を踏まえた売買が望ましいでしょう。

ニッセイNASDAQ100インデックスファンドが見据えているのは「新しいNISA」か?

 「ニッセイNASDAQ100インデックスファンド」は既に販売されているNASDAQ100連動投信よりも後発です。コストで差をつけて投資家を引き付けることが可能でしょう。

 

 また、当ブログの読者様はすでにご存じだと思いますが、2024年に現行のNISA制度は大きく変化します。


 恒久化しますし、非課税枠も大きく拡大します。今は販売会社が少なくても、年末までに販売会社を増やすことで、「ニッセイNASDAQ100インデックスファンド」を新NISA枠で買ってもらうことを想定した商品かもしれませんね。

 

 だとすれば、今後他社が低コストNASDAQ100連動商品が設定するとか、既存の商品の信託報酬率の引き下げという話が聞こえてくるかもしれませんね。業界の競争は利用者からすると望ましいことです。期待して待ちたいですね。

 

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