インデックス以上のリターンを求めるということ
積立のインデックス投資以上のリターンを求めるならば、どのような手法があるでしょうか。それは、以下のような方法になります。
- 個別株投資
- 短中期のうねり取り投資
- レバレッジ投資
以下、簡単に説明を加えてみましょう。
個別株投資
個別株を調べ、買い付けをしていきます。うまくすればインデックスよりも大きなリターンが得られます。しかし、ある程度銘柄研究が好きで、なおかつ相場環境に左右されない芯の強さのようなものが必要になります。
短中期のうねり取り投資
うねり取りは、個別でもインデックスでも構いませんが、チャートを読んで適宜売り買いする手法です。その究極系はデイトレということになります。デイトレは2000年代中頃まで流行りましたが、ほとんどの人が成果を残せず退場していきました。
レバレッジ投資
信用取引ですね。証拠金を入れて、手持ちの金額以上に取引をします。売りも買いもできるので、上昇相場じゃなくても利益が出せるのが特徴です。しかし、これも上級者向けで、ポジションを取りすぎた退場者が後を絶ちません。
さて、今回はインデックス投資に取り組みつつも、もっと成果を出したいという方からのご質問を頂戴しています。
インデックス投資をしつつも、大きくリターンを得たい衝動があります。
たぱぞう様 初めまして。
米株が安定的な中で投資に迷いが出ております。相談に載っていただけると幸いです。
まず投資歴や現況について書かせていただきます。
- 私35歳年収800万
- 妻39歳年収50万 その他収入が少々
- 年間貯投資可能額260万
- 現在投資資金1300万円程 評価益含
内、私と妻
- 積立NISA 楽天VTI
- ジュニアNISA×2楽天VTI
- これらのNISAで合計500万円程度。VISA円換算500万程度 残りは150万円分ずつ円とドル
で保有という状況です。
20代の時に日本株で大損致しまして、その時は仕事中に株価ばかり見るというひどい状況でした。そんな中で色々なブログを読み、たぱぞう様のブログを全て拝見し、昨年から米国株を始めました。
御著書も拝見しております。
投資方針としては、過去の反省より、なるべく本業に影響のないようやることを減らして続けたいと思っています。
少なくとも年間200万円程は投資を続けられそうですし、目標利益率は年間5%程度(御著書では4.5%と書かれていました)で高望みはしていないです。ただ、それでもVTIより少しは良い成績にしたい想いが消えません。
NISAで投資可能額がほぼ埋まるので、そちらはこのまま楽天VTIを積立し続けようと思っています。
問題は個別とキュッシュ分合計800万円分です。購入候補はVTI、VGT、厳選した個別株、と思っています。
VTIより好成績にしたくて買った個別がふるわないですし、売ろうか、でも売ってもその資金をどうしようか、迷いが消えません。
おそらく、株価を確認してしまう性格なのに個別株は向かない、個別を売って、その資金は現況からすると少しずつ時間をかけてVTIを購入。ゆくゆくの余る資金もVTIを積立。やるならセクターETFを少々トッピング位が教科書的な正解になるとは思うのですが・・・
男として産まれてきたのにこんな緩い投資でいいのかという想いもあります。思考停止過ぎはしないかと。VGTを多めにしてみたい、個別だってインデックスに長年で負けるとも思えないし、どうしていいのか結論が出ません。たぱぞう様が私と同じ状況ならどうされますか?教えて下さい。
仕事は順調で、年収は伸びそうですし、妻の収入も下がりはせず、その他収入もほんの少しずつは伸びていきそうです。アーリーリタイア等も望んではおりません。
しかし、何が起こるか等わかりませんので、短期でも資金を増やしておきたい気持ちはあります。
少額で自分の力を試してみればよいですよ。
米国株の場合、インデックスが良すぎる面があり、ある意味では悩ましいですね。わざわざ個別株投資、うねり取り投資などをする必要性が薄いという点です。しかし、インデックスが強いということは、セクター選び、企業選びが適切であれば、それ以上の成果が出せるということでもあります。
お仕事が順調で、共働き、ご年齢も若い、ということでなんら心配はないのですが、勝負をしたいという気持ちは分からなくもありません。
それでしたら、銘柄研究などをしたうえで以下の方法で試せばよいですね。
- 少額か、シミュレーションで模擬投資をしてみる
非常にシンプルですが、実際に大金を使わずに試してみればよいです。銘柄の基本の選び方などは拙著でも示した通りですが、自分なりの目線を作った上で、試してみるということです。
株式投資が面白いのは、数字に強い人が必ずしも成果を収めるというわけではないところです。思いもよらない資質がある、かもしれません。それぞれの要素は確率を高めるに過ぎず、絶対というものではないのです。
銘柄を選んだり、チャートを見たりすることが苦にならないならば、向いています。趣味で深い投資ができるタイプです。単年だと景気の波の影響が大きいので、数年単位で成果を見ていくと良いでしょう。
かつては米国株投資は手数料が高くて少額投資は向きませんでした。しかし、最近になって手数料無料化となりましたので、1株からでも購入できます。そういう試行錯誤ができる時代になったのですね。
もやもやを解決するためにも、インデックス以上の成果を出すことができるかどうか、チャレンジの年にすると良いですね。それと同時にNISA枠を埋めていく、それが基本になりますね。
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オプション取引も上手い人は上手いという世界です。
米国株の場合は、信用売りができませんのでCFDを活用するということになります。CFD取引も上級者向けですが、やはりうまい人はインデックス以上に実績を残しますね。