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たぱぞうの米国株投資

米国株投資で人生の選択肢を増やすという提案です。某投資顧問のアドバイザーをしています。

Tapa's U.S. Stocks Investment

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長期投資家が株を売却する時とは

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長期投資家の株売却のタイミングは?

 

 こちらのブロガーの方から先日、ご質問をいただきました。

 

 ユトリ世代の米国株

 

 こちらのコメント欄です。

 

www.americakabu.com

 

 記事ネタありがとうございます。そこで、私なりに考えている株売却のタイミングをまとめてみたいと思います。

 

長期投資家のスタンス

 10年あるいは20、30年というスパンで考えている個人投資家の場合は長期投資だと売却ということを殆ど考えていないのではないでしょうか。

 

 私も今保有している株は基本は長期で保有するつもりです。老後の自分年金の原資として持ち続けるつもりです。ただ、全く売却を考えていないわけではありません。

 

 未来の売却に備えて、売却パターンをまとめておきます。

 

長期投資家が株を売却「ストーリーが完結したとき」

 

 1つ目はストーリーが完結したときです。困ったことに、私は逆張り投資も好きです。現在のささやかな資産の基礎はそれで作られました。

 

 しかし、逆張り投資は難しく、いつか大きな傷を負う予感が絶えずありました。そのため、このごろは全額、あるいは復活に時間がかかるほどに突っ込むということは厳に戒めています。ここ数年は1万ドルまでと厳密に金額も決めています。

 

 近年では、ある程度長期投資を想定した逆張りとしてERUS(ロシアETF)を買いました。買った時期はルーブル暴落、原油安、ウクライナとの紛争、と話題盛りだくさんの2014年12月です。奇跡的な底値、下ひげで買いました。

 

 およそ1万ドルで買い、その月のうちに手取りで430ドルの配当が出たのには少々感動したのを覚えています。

 

 そのころERUSは高配当でしたので、50%程度反発するまでは持ち続けている予定でした。翌年も配当をもらいました。前年ほどではないにしろ、高配当でした。しかし、その後めでたく売却水準まで反発したので売却しています。

 

 買った値段からすると高配当であることは変わらないので持ち続けることも悪くはなかったのですが、ロシア自体が人口減少国ですので、そこが引っ掛かりました。

 

 配当を貰い続けるより、「買値から50%上昇」というストーリーの完結を優先しました。これは、成功事例ですね。

 

 ちなみに、同時期にNEXT FUNDS ロシア株式指数・RTS連動型上場投信(1324)も買いました。しかし、この商品は市場との連動性に乏しく、眠たいモタモタした値動きでした。

 

 原油ETF(1699)もそうです。これまた市場通りに動かない商品で、どうしようもありません。どうしようもない値動きなのは為替やらなにやらがあるからなのでしょう。そのあたりの知識に欠けていたかつての私にも原因がありますが、二度と買わないですね。

 

 市場連動を狙ったETFを買うならば米国に限ると確信しています。理由はちゃんと連動するからです。

 

 市場を対象とした逆張り投資は、暴落時、暴騰時にパパッと反応してくれないと旨味がありません。そういう意味でもドル建てで投資資金を持っておくのは必須だと思います。

 

 おや、話がずれました。

 

長期投資家が株を売却2「ストーリーが崩れたとき」

 2つ目はストーリーが崩れたときです。近年、私が大失敗をして売却をさっさとしてしまった米国株にキンダーモルガン(KMI)があります。他山の石としていただければ幸いです。

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投資にはこんな冬の時代もつきものですよね。

 

 キンダーモルガン(KMI)は石油パイプラインの会社です。創業者はかつてのエンロンの経営にも関わったことのあるカリスマ的な人物、リチャード・キンダー氏です。エンロンは不正会計で消滅した会社ですが、リチャード・キンダー氏はそれには関わっておらず、発覚する以前に経営方針の違いからエンロンを退社しています。

 

 ちなみに今はバフェット氏が株主に名を連ねています。

 

 キンダーモルガンはざっくりいうとパイプライン使用料を取って利益につなげている会社ですので、原油生産が落ちない限りは安定的に収益を上げるものと言われていました。たしかに、原油価格が落ちてからもしばらく高値を維持していました。

 

 しかし、40ドル台だった株価がするすると30ドル前半、20ドル台まで下がり、最終的には減配を発表しました。それはシェールオイルやシェールガス生産業者の倒産危機が懸念されたからです。

 

 安定的に収益を上げる、という前提が崩れてしまったわけです。結局、パイプライン会社と言えども原油に関わる仕事である以上、原油価格とは無縁ではいられないということを証明しました。

 

 同じように、ユニオンパシフィック鉄道なども原油安で下げています。米国の鉄道会社というとBNSF鉄道をバフェット氏が購入していることからも分かるように、安定的でしかもワイドモートであることは間違いないのですが、それでも下がるのです。

 

 これは、鉄道貨物で石油を運ぶからです。つまり、石油輸送に関わる企業も原油安の影響を受けるのです。シェール業者が危機に陥れば、それを顧客とする企業も危機に陥るのは必然です。今はそう思います。しかし、買ったときはそこまで思いが至りませんでした。

 

 話を戻します。キンダーモルガンに関していうならば、

 

 「石油パイプライン会社は安定的な収益を上げ、高配当を続ける」

 

 という前提条件が崩れたことになります。自分の見込みがこのように全く違ってしまった場合、私は売ることにしています。

 

 見込み違いに未練を持たないということです。じゃあ、同様に減配したBHPビリトンはどうなんだ、という話です。BHPは、世界的な寡占企業というところに魅力を感じています。堕ちたところで買っており、投資額も小さいので痛みもあまりないですしね。

 

まとめ

 

 私のような凡庸で、趣味で株式投資をするようなレベルの人間にとっては、見込み違いはつきものです。その場合はさっさとあきらめて次のステージに向かいます。

 

 しかし、リーマンショックのような相場全体が大きく下がるときは別です。ナンピンします。それは高い確率で後々「買場だった・・・」と振り返ることになるからです。もちろん、成長国市場に限った話で、日本のようなボックス相場では買場になるかどうかはそう単純ではありません。

 

 個別、セクター固有の見込み違いは売却、撤退をします。なぜならば、すべての勝負に勝ち続けることは天才でない限り無理だからです。凡庸な私ですから、見込み違いはつきものです。

 

 長く、退場せずに株式市場に関わりを持ち続けること。これが長期投資で資産を運用するにあたっての一番大事な基礎条件であることは間違いありません。そのためには間違いを受け入れることが、リスクへの備えとなり、わが身を助けることになります。