たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

長期投資家が株を売却する時の視点、タイミングは?

長期投資家の株を売却するタイミングは?

  10年あるいは20、30年という投資期間を想定している投資家がいます。インデックス投資家のほとんどはそうでしょうし、個別株投資家でも昨今は長く持つ傾向にあります。米国株投資や世界株投資を手掛ける人は、ほとんどそうではないでしょうか。

 

 短期のうねりどりは当たりはずれがあります。また、売却のたびに譲渡益税が発生し、パフォーマンスが落ちるということもあります。そのため、個人投資家の場合は長期投資を視野に入れていると、目先の売却ということを殆ど考えていないのではないでしょうか。

 

 私も今保有している株は基本は長期で保有するつもりです。老後の自分年金の原資として持ち続けるつもりです。ただ、全く売却を考えていないわけではありません。

 イチかバチかの短期逆張りと長期投資の違い

 私は短期の逆張り投資も好きです。現在のささやかな資産の基礎はそれで作られました。直近のコロナショックでもかつての血が騒ぎ、相場を楽しみました。

 

 しかし、逆張り投資は難しく、いつか大きな傷を負う予感が絶えずあります。そのため、イージーな米国株指数を除いて、復活に時間がかかるほどに資金を突っ込むということは厳に戒めています。

 

 記憶にある近年の逆張り投資では、ロシアETF【ERUS】を買いました。買った時期はルーブル暴落、原油安、ウクライナとの紛争、と話題盛りだくさんの2014年12月です。また、トルコが通貨危機で騒がれた2018年夏ごろにもトルコETF【TUR】に手を出しています。見込んだ反発があり、すぐに売却しています。

 

 

 市場を対象とした逆張り投資は、暴落時、暴騰時に敏感にマーケットが反応してくれないと旨味がありません。そういう意味でもドル建てで投資資金を持っておくのは投資の幅を広げることになります。

 

 しかし、投資資金が増えてくると、このような投機的な売買ばかりで資産を管理していくのは不可能になります。

 

 長期積み立て投資のような、将来の資産形成に資するような投資にシフトしていくことになります。理由は、2つあります。

 

 1つは金額が大きくなるとインデックスでも大きなリターンが得られるようになってくるからです。2つ目は安定を求めるようになるからです。短期投資よりも長期投資のほうが取り組みやすく、精神的にも楽です。 

長期投資家が株を売却する時は、ストーリーが崩れたとき

 しかし、長期投資といっても描いていたストーリーが崩れたときは売却せざるを得ません。近年、私が大失敗をしてさっさとして売却した米国株にキンダーモルガン【KMI】があります。

 

 キンダーモルガン【KMI】は石油パイプラインの会社です。創業者はかつてのエンロンの経営にも関わったことのあるカリスマ的な人物、リチャード・キンダー氏です。エンロンは不正会計で消滅した会社ですが、リチャード・キンダー氏はそれには関わっておらず、発覚する以前に経営方針の違いからエンロンを退社しています。

 

 キンダーモルガンはざっくりいうとパイプライン使用料を取って利益につなげている会社ですので、原油生産が落ちない限りは安定的に収益を上げるものと言われていました。たしかに、原油価格が落ちてからもしばらく高値を維持していました。

 

 しかし、40ドル台だった株価がするすると30ドル前半、20ドル台まで下がり、最終的には減配を発表しました。それはシェールオイルやシェールガス生産業者の倒産危機が懸念されたからです。

 

 インフラとして安定的に収益を上げる、という前提が崩れてしまったわけです。結局、パイプライン会社と言えども原油に関わる仕事である以上、原油価格とは無縁ではいられないということを証明しました。

 

  • 石油パイプライン会社は原油価格に関わらず安定的な収益をあげる

 

 という前提条件が崩れたことになります。このように自分の見込みがこのように全く違ってしまった場合、私は売ることにしています。

 

 見込み違いに未練を持たないということです。個別株は特にこの見切りが大事ですね。  

一生長期投資をし続けるのか、あるいは使うのか。

 寿命が尽きるまで節約し、投資をし続ける投資家もいます。有名な個人投資家で言えば、ガソリンスタンド店員を続ける傍ら、株式投資を続けておよそ800万ドル、9億円近くの資産を築いたロナルド・リード氏がいます。愛用のネルシャツを安全ピンなどで補修?しながら着続けたといいますから、優れた投資家というだけでなく、筋金入りの節約家でもあります。

 

 ここまでの節約家でなくとも、配当金や家賃などで生活費以上のインカムを得て、年金暮らしに入っても資産を増やし続ける人もいます。

 

 しかし、一方で人生そのものの卒業を意識して、資産を増やすフェーズから資産を使うフェーズに移行する投資家もいます。そのフェーズは人によりますが、一般的には仕事を引退したタイミングが多いですね。

 

 今までの生活レベルを維持するために資産を削っていくイメージになります。あるいは、残された時間をより豊かに暮らすために、資産を使い切るかの如く贅沢に過ごす人もいますね。

 

 いずれにしても、自分の資産です。悔いのない出口戦略を実行するということになります。実は私も昨年ぐらいから徹底した節約生活を卒業し、「使うフェーズ」に入っています。

長期投資では右肩上がりの成長性あるアセットへの投資が基本になる

長期投資では右肩上がりの成長性あるアセットへの投資が基本になる

 40代、50代を経て、どのような資産形成をしていくのか。あるいはどのような使い方をしていくのか。考えておくとよいかもしれませんね。

 

関連記事です。

  生命保険はほどほどのお付き合いが良いですよ、ということです。

www.americakabu.com

  資産額が大きくなると意識したいのが分散です。一撃で退場しなくてはならないような投資手法は、年齢が高くなるほど復活が難しくなります。

www.americakabu.com

  このようなシンプルな法則が生きる市場に投資をするのが基本になります。

www.americakabu.com