たぱぞうの米国株投資

米国株投資で人生の選択肢を増やすという提案です。某投資顧問のアドバイザーをしています。

Tapa's U.S. Stocks Investment

In the middle of difficulty lies opportunity

従業員持株会のメリットデメリット

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持株会に加入するということは、集中投資をするということ

 企業持ち株会という形で、勤務先の株式を購入できる制度があります。会社によっては何%か補助をしてくれるところがあり、時価のディスカウント価格で自分の会社の株を買えるという制度です。

 かつて、日本が高度成長期だった時にはこの制度を使って、老後資産を形成するということが可能な時代がありました。しかし、みなさんご存知の通りバブル崩壊後の日本は経済的に停滞しています。

 

 そのため、かつての世代のような資産形成を持ち株会で行うのは実質ほとんど無理です。それでも、お付き合いだったり、愛社精神のあまりに積み立てる人が少なくありません。

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 この投資法は自分の人生の殆ど全てを勤務先に捧げることになります。給与を自社に依存し、資産運用を自社に依存するからです。分散投資の真逆を行く発想であり、勤務先が傾けば自分の人生も傾きます。

 

 反面、勤務先の業績が向上すれば、給与は上昇し、株式も上昇します。ただ、業績が長期にわたって右肩上がりの会社は、今の日本には数えるほどしかないことを知っておくべきでしょう。

 

 そして、注意しなくてはいけないのは、まぎれもない投資でありながら、金融知識が浅いと投資だと認識しにくいところにあります。

東芝持株会の例を見てみると、デメリットが際立つ

 東芝の株が下がっています。当然、東芝社員の持ち株も減価しています。エキサイトニュースで取り上げられていましたので、抜粋して紹介します。

 

「上場来高値は、1989年の1株1500円。私の平均購入額は1株900円から1000円ですから、購入額の5分の1程度まで目減りしたことになる。定年まで住宅ローンが残っていたら、自社株の一部を売って返済に充てるつもりでした。昨年末に住宅ローンの返済計画を見直した結果、専業主婦だった妻にもパートで働いてもらうことになったのです」

 

 数年前まで勝ち組だった東芝。社員の妻も、よもやこんな日が来ようとは想像もしていなかったはずだ。自社株を買い続ければ、含み損も膨らむ一方だが、

 

「今後も、自社株を買い続けるつもりです。以前は、管理職の飲み会で“俺の方が株数が多い”などと自慢し合っていました。保有する株数は会社に対する“忠誠心の証”。こんな時だからこそ、買い続けて株価を支えなければならないのではないでしょうか。万が一、上場廃止になったとしたら……」(同)

東芝社員の“持ち株”無情…「人生設計が滅茶苦茶に」 - エキサイトニュース

 

 これは東芝に限ったことではありません。例えば日本航空持株会はかつて5位の株主になるほど存在感を示していました。シャープの持株会、三洋電機の持株会、古くは山一證券の持株会、北海道拓殖銀行の持株会がどうなったかということを知っておくべきでしょう。 

 

 コツコツと投資した株式が無価値になったのです。会社は存続しても、株主は責任を負わされて資金が無くなりました。こういうリスクを意識したほうが良いということです。勤務先の業績はどうか、業界の先行きはどうなのか。

 

 加入するなら、そういうことを踏まえて持株会に加入すべきです。企業にとっては安定的かつ継続的に株式を購入してくれる従業員持株会は願ってもいない存在ということになります。

創業者、あるいは右肩上がりの会社ならば自社の株を持つメリットはある

 私の大学の後輩が、創業した会社を数年前に上場させました。上場と同時に共同経営者の彼は時価換算でざっと30~40億円持っていることになります。世界長者番付を見ても分かるように、創業者というのはサラリーマンからするとかけ離れた資産を持つことができます。

 

 自分の思い通りに経営し、しかもそれが上手くいっているならば、さらなる自社株買いというのは価値があるかもしれません。

 

 また、業績が右肩上がりの会社であれば、株価も上昇するでしょう。そうなると、買えば買うほど資産が増えるという状況になります。持株会に入って株数を増やすことが、人生を豊かにします。

日本の得意な製造業は難しい業界。持株会に加入するのは賭けになる。

 しかし、今の日本においては業績が向上し続けている会社よりも現状維持か、漸減企業のほうが多いです。特に日本が「ものづくり」と尊重してきた製造業においてその傾向は顕著であると言ってよいでしょう。

 

 同じ人間である以上、図抜けた手先の器用さを日本人だけが持つということはありません。そういう意味では組立中心の製造業の殆どはワイドモートではありません。どのように独創性と付加価値を製品に反映させるかが勝負になっています。

 

 ただ、そのような付加価値をつけられる企業はわずかです。従前通りの組立、模倣型の企業は世界も含めて過当競争になっており、10年前の業界の雄が現在倒産寸前ということが珍しくありません。持株会に入るならば、勤務先企業がワイドモートかどうかを見極めたほうがよいでしょう。

 

 それは全く株式投資と一緒だということです。

 

 勤務先は基本的にはその人の人生まで面倒をみてくれません。あくまで契約関係でしかありません。冷静に自己資金を運用していくことが、困難な時代を生き抜く投資術ということになるでしょう。それが自立した大人の勤務先との関わり方ではないでしょうか。

 

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 イノベーションは大組織からは生まれにくいですね。

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