たぱぞうの米国株投資

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勝率が段違い!米国株投資の魅力とリスクへのアプローチ

投資の最適解とはどういうことか

 2010年に米国株投資を始め、15年近くの歳月が過ぎました。米国株に1本化してからはおよそ10年です。この間、コツコツと再投資を続けてきましたが、これほどまでの資産の増加は私自身想像をしていなかったことでした。

 

 この間、個別株中心からETF中心に投資のスタイルも変わりました。かつての頻回な投資から、年に数回、場合によっては1年通して売買をしない年もあるほどです。

 

 積み立てを除いて、勝てるタイミングでしか積極的に入らないため、2016年以後負けたことがありません。これは私がうまいからではなく、米国株が強いからです。指数が伸びる国での投資というのは、勝率が段違いです。

 

 投資は、どのフィールドで行うかで勝ち負けの大部分が決まっているのです。これは仕事選びにも似ています。利益率の低い儲からない業界や会社で頑張っても給与は上がりません。これと同じことです。

 

 特にETFのうねり取りは非常に容易く、癖になるレベルです。最少の努力で最大の結果を得られる投資の1つと言って良いでしょう。ただし、相場が安い時に買ったからといって、それが最適な投資だったかというとそういうわけでもありません。伸びる指数だと、投資をしない期間は機会損失になっているからです。

 

 さて、長くなりましたが今回は誰もが再現できる可能性がある投資ということで、改めて振り返ると同時に、今の考えをまとめておきたいと思います。

リスクとリターンをどのように想定するか

 世間的に支持されている商品や目線が自分にとって最適であるとは限りません。

 

 例えば、オルカンは今まで投資をしたことのない人には向いています。しかし、個別株投資をしたり、レバレッジをかけた投資をした人には物足りなく感じる可能性があります。リスクが小さく、リターンが少ないからです。

 

 そういう意味では、10億以上の金融資産保有者も率と額の話からするとフィットするでしょう。投資額が大きくなると、低い率でもそれなりにリターンが得られるからです。

 

 しかし、叩かれがちな日本株指数のTOPIXにもオルカンは2010年以後で見ると劣後するのは知っておいてよいでしょう。誰かが言うから良いのではなく、自分で判断しないと得られる果実は少なくなるのは物事の道理です。

 

 もし私が2010年以後、オルカンの積み立て一本で投資をしていたらどうだったのでしょうか。FIREは絶対に無理だったでしょうし、場合によっては1億円達成さえもしていなかったかもしれません。

 

 今の時代は米国株が全盛であり、それを見抜いたから今があります。ただし、その視点も100%正しかったわけではありません。結果的には米国株でもとくにハイテクセクターに投資をしていれば、もっと資産を増やせたことになります。

 

 では、なぜハイテクに資産を100%つぎ込むことをしなかったのでしょうか。それは、私が投資を始めた年がITバブル崩壊の年であり、Nasdaqの崩壊が鮮明に記憶に残っていたからです。Nasdaq指数は2000年の最高値を更新するのに15年を要しました。

 

 私に限らず古参の投資家がバリュー株を支持しがちなのは、時代的な背景と記憶があると言ってよいでしょう。ハイテクのビジネスモデルから、現在の収益を見抜けなかったのです。

 

 リスクリターンというのはこういうことなのです。正のリスクと負のリスクを包含し、自分がどのような目線でコアを据え、サテライトでどこまでエッジを利かせるかということです。

 

 米国株をコアにしたことは正解でしたが、米国株ハイテクセクターをコアにしなかったことは、ある意味では不正解だったということになります。

米国株とハイテクの勢いはまた続く

 同時に考えたいのは、自分の投資可能な時間幅です。よく、「米国株が強いのは分かるけど、米国株が強い時期がずっと続くとは想定しにくい」という意見を耳にします。

 

 そういう考えもあるでしょう。しかし、これは一方では正しく、一方では違っています。100年、200年、あるいは未来永劫、投資をし続けるわけではないからです。

 

 私の場合はあと20年、長くても30年程度の投資期間を見込んでいます。健康寿命からの逆算です。あと20年、30年で米国株優位の時代が崩れるとは想定しにくく、VTIやS&P500以上の分散は投資効率を悪くすると考えています。

 

 20代、30代の人は、どの国あるいは地域が自分の投資期間において強いのか考えてみると良いでしょう。最もエッジを利かせるならば、その国の個別株を買うということになります。

 

 エッジを丸めるならば、その国のETFとなるかもしれません。かもしれない、というのは国の成長と指数の成長は相関はあるものの、絶対ではないからです。もっとずんぐり丸めるならばオルカンとなりますが、これは実は富裕層向けの投資です。

過度な分散は投資効率を落とす

資産クラス別のリターン

資産クラス別のリターン

 資産クラス別リターンです。よく見る表ですが、これをどう読み解くかで投資行動が全く変わります。私は「『単年ごとの』資産クラス別リターン」と理解しています。あたりまえですね。

 

 自らの投資期間における最もリターンが大きいであろうアセットを見抜くには、当然ながら意味がない表です。リターンは複数年の累計でないと判別できないからです。

 

 各アセットの毎年のリターントップがころころ変わるから、金を買おう、リートを買おう、分散させよう、というのは間違ってはいません。

 

 一方で過度な分散は投資効率を落とします。リスクリターンとはそういうことです。自分が取れるリスクと、投資によって何を得たいか、それによって投資行動が変わります。

 

 老後資金を得たいのにレバナスに取り組むのは違いますし、FIREしたいのにオルカンを積み立てるのも違うということです。

 

 そういう意味では、VTIやS&P500というのは今後もちょうど良いリスクなのでしょう。もう少し資産を増やしたいならば、当面はNasdaq100,半導体指数というのも正解なのでしょう。

 

 うねりは大きいものの目先の相場にとらわれず、「米国株ハイテク」という王道を押さえておきたいということですね。

 

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