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世界長者番付2017&2016から見る世界経済

 世界長者番付2017

 フォーブス誌が公表している世界長者番付表の紹介をします。日本語版では年に一回ですが、英語版では常時変動、リアルタイムで公開しています。ここでは、日本語版を引用します。

  氏名 資産額 関連会社 年齢
1 ビル・ゲイツ 860億ドル Microsoft 61 United States
2 ウォーレン・バフェット 756億ドル Berkshire 86 United States
3 ジェフ・ベゾス 728億ドル Amazon 53 United States
4 アマンシオ・オルテガ 713億ドル Zara 81 Spain
5 マーク・ザッカーバーグ 560億ドル Facebook 33 United States
6 カルロス・スリム・ヘル 545億ドル Teléfonos 77 Mexico
7 ラリー・エリソン 522億ドル Oracle 72 United States
8 チャールズ・コック 483億ドル Koch Industries 81 United States
9 デービッド・コック 483億ドル Koch Industries 77 United States
10 マイケル・ブルームバーグ 475億ドル Bloomberg 75 United States

https://forbesjapan.com/articles/detail/15605/2/1/1

 このようになっています。

 

 1位は言わずと知れた、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏です。

 

 2位はバークシャーハサウェイのウォーレン・バフェット先生です。唯一投資家としてランクインしています。ただし、近年では経営者としての側面も強くなってきました。

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※マットレスの具合を試す、ゲイツ氏とバフェット先生。

 

 3位はAmazonのジェフ・ベゾス氏です。世界中で小売りの枠を超えたイノベーションを起こしています。トップ10の中では2番目に若い50代です。

 

 4位はZaraのアマンシオ・オルテガ氏です。唯一のスペイン人であり、唯一のアパレル業関係者です。

 

 5位はFacebookのマーク・ザッカーバーグ氏です。唯一の30代です。若さゆえに今後のことを考えると、1位になる可能性もかなりあるでしょう。

 

 6位は Teléfonosの唯一のメキシコ人であるカルロス・スリム・ヘル氏です。日本語読みでテルメックスというメキシコで独占的な地位を占める大手通信業者を経営しています。2010年から2013年はビル・ゲイツ氏やバフェット氏を抑えて1位になっていました。

 

 7位はラリー・エリソン氏です。オラクルの創業者として有名です。

 

 8位と9位のコック兄弟は石油化学関連の複合企業を経営しています。

 

 10位のマイケル・ブルームバーグ氏は個人投資家ならばよく利用するブルームバーグのCEOです。以前、2002年から2013年までニューヨーク市長を務めていたことでも有名です。

2016年世界長者番付との比較

  氏名 資産額 関連会社 年齢
1 ビル・ゲイツ 750億ドル Microsoft 60 United States
2 アマンシオ・オルテガ 670億ドル Zara 80 Spain
3 ウォーレン・バフェット 608億ドル Berkshire 85 United States
4 カルロス・スリム・ヘル 500億ドル Teléfonos 76 Mexico
5 ジェフ・ベゾス 452億ドル Amazon 52 United States
6 マーク・ザッカーバーグ 446億ドル Facebook 32 United States
7 ラリー・エリソン 436億ドル Oracle 71 United States
8 マイケル・ブルームバーグ 400億ドル Bloomberg 74 United States
9 チャールズ・コック 396億ドル Koch Industries 81 United States
10 デービッド・コック 396億ドル Koch Industries 77 United States

 実は去年も長者番付の紹介をしていましたので、ここで取り上げたいと思います。

 

 驚いたことに、トップ10の顔ぶれは変わりません。ただし、最新のデータを見ると、フランス人のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)氏がトップ10に返り咲いています。LVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンのオーナーですね。

 

 概論的に言うと、米国外の2人は順位を落としています。ただし、世界経済が好調なのを反映し、全員が資産を伸ばしています。中でもバフェット先生は150億ドル、ビル・ゲイツ氏は110億ドルと好調です。

 

 私のような個人投資家レベルでもこの数年は大幅に資産が伸びましたから、種銭の大きい資産家ほどその恩恵を受けているということですね。

米国外の世界長者

中国はアリババのジャック・マー氏が1位です。資産額は352億ドルです。

 

日本はソフトバンクの孫正義氏が1位です。資産額は227億ドルです。

 

インドはリライアンス・インダストリーズのムケシュ・アンバニ氏が1位です。資産額は339億ドルです。弟のアニル・アンバーニー氏も有名です。

 

ブラジルは3Gキャピタルを経営するジョルジ・パウロ・レマン氏です。資産額は300億ドルです。アンハイザーブッシュインベブやハインツなどの株式を保有しています。日本でも投資グループとして3Gキャピタルは耳にしますね。

 

 日本人は孫氏のほかにユニクロの柳井正氏を見るぐらいで、ほとんど長者番付には入ってきません。経済規模の割には長者番付にランクインする人数が少ないです。これを平等社会と取るのか、起業家が育ちにくい風土ととるのかは難しいところです。

 

 ただ、中国、インド、ブラジルといった新興国の起業家が続々とランクインしてきていることから、世界経済のパワーバランスが変容しつつあることを実感することができます。

 

 ちなみに、圧倒的に多いのはアメリカです。経済的に成長しており、なおかつ起業家が育ちやすい風土と法整備がされているからです。ただ、格差も同時に大きいです。

 

 もちろん投資対象としては外せない国であることは間違いありませんし、これからも魅力的な国であり続けるでしょう。あと数十年は米国株投資が最善の答えだと私は考えます。

 

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2016年版です。今年とは違う視点で書いています。

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