たぱぞうの米国株投資

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自営業のiDeCo出口戦略と老後資金計画

自営業のiDeCo出口戦略と老後資金計画

 NISAが注目されがちですが、iDeCoも制度として活用したいところですね。特に、自営業の方は所得控除も活用できるので意味は大きいです。今日は個人事業主でフルに積み立てをされてきた方からのご質問です。

iDeCoを満額つみたててきた自営業者です。

 初めまして。いつも分かりやすく温かな視点の記事を楽しみに拝読しております。
標題の件について、たぱぞう様のアドバイスを賜れましたら幸いです。

 

 私は会社員を経て独立し20数年になりますが、フリーランスの老後資金としてIDECOを始めたのが15年前です。


 私自身がリスクをかなり許容できるタイプであり、長期間投資ならリスクも抑えられると判断し、IDECOは最もリターンが期待できる外国株式100%で運用するという考え方に賛同して、上限の月額68000円の掛金で始めました。


 その後、手数料の安い金融機関に乗り換えつつ、現在はたぱぞう様の記事も参考にして、SBI証券の「eMAXIS Slim米国株式」100%で運用しています。上限の拠出を続けるのは苦しい時もありましたが、何とかやりくりして現在は思っていた以上の運用益を生んでいます。

 

 しかし出口戦略を考えるに当たり、受取り時のシミュレーションをしてみると、かなりの税額が差し引かれることに今更ながら気づきました。


 一時金と年金を併用するなどして何とか最小限の税額に抑えたいところですが、IDECOの受取りが開始できる60歳頃に小さな戸建を建てたいという希望もあり(現在は賃貸マンション住まい)、一時金もある程度まとまった額を受け取れたほうがよいかと思っております。


 なお、60歳以降はペースダウンしても、健康の許す限り70歳くらいまでは働きたいという希望があります。ご相談したいのは、以下の点です。


①複利効果も高く確定申告の際の控除額も大きいので、このままのペースで60歳まで拠出を続けるべきか?
(試算をしてみましたが、60歳時点での受取額を多めに見積もって一時金で全額受け取ったとしても、通常の投資にかかる税金20.315%よりは税率が低くなる計算でした。)


②国民年金に2年半ほどの免除期間があり、60歳以降に任意加入することも検討中(拠出額は60歳以降は減額)だが、IDECOの拠出可能年数が増えて退職所得控除額も増えるという点で、拠出を続けるメリットになると考えてよいか?


③もしくは60歳(または任意加入期間)まで拠出を続けるが、新NISAの始まる来年から最低掛金の月5000円など大幅に減額し、拠出の余剰資金を新NISAでの運用に当て、60歳以降は残ったNISA投資枠を早めに使い切って1800万円の枠を長期運用するのが長い目で見た老後資金の増額には適切か?


④1と3いずれの選択をした場合も、IDECOの受取時はすべて一時金で受取って一部を自宅建築用に当て、残りは生活費をキープしつつ新NISAの枠を早めに使い切る運用で老後資金に当てるのがよいかと考えています。

 

 このように新NISA枠をなるべく早く積極的に使うほうが、IDECOの受取りを一時金と年金の併用にして税額を減らすよりも賢い選択肢だと考えてよいか?

⑤新NISAの投資先としては、成長投資枠と積立て投資枠を併用し「eMAXIS Slim米国株式」などのインデックス型投信になるべく5年に近い期間で積立てたいと考えているが妥当か?

現在の私の簡単なプロフィールは以下の通りです。


・56歳女性(夫婦2人暮らし) 地方都市の賃貸物件に在住 車2台(軽+普通)
 60歳以降に平屋の戸建建築希望(予算2000~2500万円)


・年収 300~350万円(夫(会社員)もほぼ同じ)
    60歳以降に持ち家が確保されれば、60~70歳までは
    生活費(月に世帯でおよそ20万)の不足分を賄える働き方を希望
   (70歳以降は年金+資産を崩しながら運用)


・資産 IDECO(SBI証券・eMAXIS Slim米国株式)4000万円
    日本株式 一般NISA+特定口座を併せて250万円
    米国ETF 一般NISAで円換算150万円(VTI、VYM、VGT)
    現金   200万円
    夫の資産は約2000万円(現金+日本株式)


・IDECOの拠出は60歳(2027年)まで続けると計19年間


・年金 65歳からの受取りだと夫の分と併せて約16万8000円/月
    70歳からの受取りだと夫の分と併せて月23万8000円/月
    (公的年金シュミレーターにて試算。82歳頃以降でないと得にならないため、
     今のところ65歳からの受取を希望)

 

 60歳までは夫婦ともに同じ年収が見込めるかと思いますが、その後はダウンが予測されるため、場合によっては資金からの取り崩しもあるかと思います。


 かなり偏ったポートフォリオではあることは自覚しております。日本株や米国ETFは、NISAの期限と利益を照らし合わせながら徐々に現金化していく予定です。

 

 以上、長くなり恐縮ですが、上記のプランについてたぱぞう様のアドバイスをいただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

iDeCoつみたて路線に間違いなし、運用成果を信じて進みましょう

①これは続けてよいですね。所得控除が効くからです。ただし、新NISAとの天秤で考える必要があります。

 

②③国民年金の任意加入は老齢基礎年金の金額を増やせるというところですね。そこにメリットを感じるならばありですが、NISAもあります。資金繰りを鑑み、優先させるならば私はNISAを選びます。

 

④マーケット次第です。が、一般的にはそうです。極端に相場が安くなければ、その判断で間違いありません。所得控除と退職控除を生かすのが大事です。

 

⑤妥当です。

自営業者のiDeCo出口戦略と老後資金計画

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 これまでの運用の成果が出ていますね。今まで通り、コツコツ積み立てていかれるとよいですね。ご年齢からすると、投資にそこまで比重を高めなくても良い年齢です。無理せず、何が何でも満額にこだわらなくてもよいですね。それは、NISAも同じです。

 

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