たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

夫婦それぞれの会計の方法と考え方

夫婦の会計の考え方は様々あるが・・・

 結婚して、すぐに子どもが生まれると、やむなく仕事を辞めなくてはいけないケースがありますね。恵まれたケースでは、産休、育休となります。恵まれたケースでも、日々の子育てと仕事の両立は大変で、復帰してから時短勤務、それも成り立たず退職ということもありますね。

 

 この時に、夫婦の共通の課題としては収入減となります。

 結婚後の会計は、夫婦によっていろいろな考え方がありますね。

夫婦で共同会計にするという考え

 夫婦で共同会計にするという考えがありますね。代表的な例としては、旦那さんがお小遣い制になり、奥さんが管理、運用するという例があります。主夫の場合は逆になります。

 

 この場合、一元管理できるというメリットがあります。旦那さんが全くお金に興味がない場合は、深いことを考えずに仕事に集中できるという側面もあります。半面、運用を任された側に貯蓄という選択しかないと、いつまでたっても資金が増えないということになります。

 

 任された側の金融に関する素養が一家の老後の浮沈を左右するとも言え、それなりのリスクはありますね。

 

 また、離婚をする場合には財産分与をめぐって、すったもんだをすることになります。そのため、せめて独身時代の資産に関しては、結婚後も別々で持っておいたほうが良いというのが私の意見です。特有財産を明確にしておくということですね。

 

 独身時代の資産に関しては、財産分与の対象外になります。したがって、通帳などのエビデンスを残しておくと、思いかけない自己防衛となる可能性がありますね。また、法人で資産を管理している場合は、役員などに配偶者を加えていなければ財産分与の対象とならないケースがあり、これも知っておいてよい知識の1つでしょう。

夫婦で別会計にするという考え

 共働きをしている家庭で多いのは、夫婦で別会計にするという家庭ですね。これは、どちらか一方の口座から生活費などを一括して引き落とし、代わりに生活費を相手に渡すようなケースも含まれます。

 

 お互いに負担する生活費以外は、お互いの可処分所得として使えるという家庭ですね。お互いの収入がある程度ある場合は、それぞれ独立した社会人として税金があり、所得があります。そのため可能な方法となりますね。

夫婦会計はある程度の独立性があったほうが良い

 いずれにしても、お互いに経済的にある程度自立していることが理想ですね。人生100年時代と言います。夫婦の先は長いのですね。

 

 お互い対等で、尊重しあう関係を持続させるためには、最低限の収入と資産があったほうが選択の自由が増えますね。

 

 ただし、夫婦の形が様々であるのと同様に、資産管理の方法も様々です。大事なのは、お互い話し合い、共通理解を積み重ねることですね。ある意味では、家事や育児だけでなく、資産管理も大事な夫婦の共同作業の1つになるのですね。

 

 こうした共同作業を通して、他人から家族へと関係性が変容するということです。さて、今回はへそくりの運用についてのご質問を紹介します。

夫婦会計の簿外にへそくりがあり、その運用を考えています

たぱぞう様、初めまして。
いつも楽しくブログ拝読させて頂いています。

今回は私のへそくり運用についてアドバイス頂けたらと思いコメント致しました。

  • 私:30代、扶養内パート
  • 夫:30代、会社員、年収700万円
  • 子供なし、持ち家無し、ローン無し

 子供ができたら戸建ても考えていますが、転勤族のためなかなか将来設計ができません。


 本題ですが、私の独身時代の貯金が1500万円程あります。今のところ使う予定がないので、以下の3つに投資しています。

  1. つみたてNISA 米国株(満額)
  2. iDeCo 米国株(満額)
  3. 低解約返戻金型終身保険(年払い20万)

 ③の終身保険は若い頃に入ったもので、返戻率は60歳時点で130%程度になります。この終身保険を解約して、他のもの(米国株の投資信託やVTIなど?)に投資するべきか迷っています。

 

 現時点で解約すると約50万円損になってしまうので、なかなか踏ん切りがつきません…また銀行や保険屋から一時払いの外貨建て終身保険(メットライフ)を勧められるのですがどうなのでしょうか…

 

 こちらも合わせてアドバイス頂けたらと思います。よろしくお願いします。

虎の子の簿外会計であるへそくりを保険ですり減らすのは避けたい

 独身時代に1500万円を貯められたのはすばらしいですね。この1500万円を減らさないように運用していくことが、老後の暮らしの質をある程度決めるのかもしれませんね。そういう意味では、虎の子の簿外会計、へそくりと言えそうです。

 

 結論としては、新を含めたNISAとiDeCoを継続、保険はもう増やさないということになります。今後20年以上運用して、1.3倍にしかならない商品はちょっと厳しいですね。

夫婦別会計でこっそりお寿司を楽しむのは違う

夫婦別会計でこっそりお寿司を楽しむのは違う

 共済系などの掛け捨て保険商品のカタログを取り寄せ、今の保険と見比べてみるとよいですよ。見比べて、今の保険内容がカバーできる掛け捨てに入ればよいのですね。

 

 見直して、解約となると50万円はいささかもったいないといえばそうです。しかし、今後数十年の出費を考えるとまだ軽いです。着実な運用をして、取り戻せばよいのですね。

 

 ご質問ありがとうございました。

 

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