たぱぞうの米国株投資

米国株/不動産投資ブログ。某投資顧問のアドバイザ。メディア実績多数。当サイトには広告が含まれます。

ストライカー【SYK】の銘柄分析。整形外科に強い医療機器メーカー

ストライカー【SYK】の銘柄分析。整形外科に強い医療機器メーカー

 ストライカー【SYK】を紹介します。再建系の整形外科に特に強い医療機器メーカーで、脊椎、股関節やひざ関節の器具や、内視鏡、手術室機器に強みを持ちます。内視鏡分野のライバル企業はオリンパスですね。

 

 また、2013年の香港trausonや2018年のK2Mグループの買収にみられるように、シナジーのある同業他社のM&Aに長けています。k2Mグループは側弯症、外傷、腫瘍を始めとする脊椎治療に使われる機器の開発に定評があった企業です。

 

 加えて2019年はWright Medicalの買収を手掛けており、買収の方向性は一貫性があります。

 

 売り上げ、利益ともに長期で伸び続けており、興味深い企業の1つです。どこか比較的買いやすいタイミングでご紹介したいと思っていましたが、全くそういう場が訪れませんでした。

ストライカー【SYK】のチャートと配当

ストライカー【SYK】の株価チャートと配当

ストライカー【SYK】の株価チャートと配当
  • 2009年 株価50ドル 配当0.1ドル
  • 2019年 株価204ドル 配当0.52ドル

 配当利回りを期待して買う銘柄ではないですね。配当利回りは1%弱です。

 

 また、配当は2009年時点では四半期ではなく年一回の配当でした。そのため、四半期で揃えて比較しています。単純に株価で4倍、配当で5倍になっています。高い成長性に裏付けられた数字になっています。

ストライカー【SYK】の基礎データ

 続いてストライカー【SYK】の基礎データを見てみましょう。

 ストライカー【SYK】の売り上げと利益

ストライカー【SYK】の売り上げと利益

ストライカー【SYK】の売り上げと利益

 最大の魅力はこの高い売り上げ成長率です。また、やや下がりつつあるものの20%前後の営業利益率です。今後向こう3年においてもこれらの数字は安定的であることが予想されています。

 

 ストライカー【SYK】が得意とする膝関節や股関節、脊椎といったところは加齢に伴う問題が生じやすい部位です。そのため、ニーズは今後も高まることが予想されます。

ストライカー【SYK】の配当性向

ストライカー【SYK】の配当性向

ストライカー【SYK】の配当性向

 配当の伸びは評価されてよいでしょう。また、配当性向も無理のない水準です。増配ペースはとても良いですが、株価がそれ以上に伸びるため、古くからのホルダーはインカム、キャピタル両方で利益を享受できています。

ストライカー【SYK】のBPSとEPS

ストライカー【SYK】のBPSとEPS

ストライカー【SYK】のBPSとEPS

  米国企業の多くにみられるような自社株買いはここはあまりしていません。EPSは売り上げ成長の割には鈍いですね。収益を企業買収に回して、さらにシナジーを高める、そのようなサイクルになっている印象です。

ストライカー【SYK】のキャッシュフロー

ストライカー【SYK】のキャッシュフロー

ストライカー【SYK】のキャッシュフロー

  フリーキャッシュフローも売り上げほどに右肩上がりというわけではないですね。2018年はやや大きめに出ていますが、パテントの譲渡があり、それに伴ったものということです。

 

 個人的にはメドトロニック【MDT】などと並んで、ヘルスケアではわりと「好み」の銘柄ではあります。メドトロニックもセミナーでは随分取り上げてきましたが、意外と記事では取り上げていないということ知りました(笑)

 

 また、サラッとご紹介したいと思います。

 

関連記事です。

  ジョンソンエンドジョンソンの紹介です。こちらは製薬や大衆品のイメージもありますが、医療機器メーカとしても強力な開発力を有します。Googleと組んでのロボサージェリーの展開も注目ですね。

www.americakabu.com

  医療保険は政争の具になりやすいという欠点はあります。しかし、ユナイテッドヘルスはこの分野でのリーディングカンパニーであり、業績も安定しています。ヘルスケアの中では比較的買いやすい銘柄の1つと言えるでしょう。

www.americakabu.com

  セクターとして購入していくということでしたら、ヘルスケアETFですね。セクターETFは個別株リスクを抑えつつ包含的に投資できるという良さがあります。

www.americakabu.com