1000万円からの最もシンプルな投資の方法
投資に興味が湧いてきた、始めてみたいという人が増えてきたように思います。今まで貯蓄に励んでいた人も含めてですね。特に、最近の若い人は物心ついた時から景気が悪かったですから、堅実な人が多い印象があります。
20代で1000万円の貯蓄というのは、団塊ジュニア世代である私にとっては非常に珍しく感じられます。しかし、最近ではご夫婦で貯めたり、独身でもコツコツ無駄遣いせずに貯めたりして実現している人が珍しくないですね。
スマホが全盛となり、誰もがネットにアクセスできるようになりました。そのため、価値観が多様化し、自分で考えて自分で好きなことにリソースを割く生き方ができるようになったからかもしれません。
消費と距離を置く生き方というのは、私の世代はどちらかというと変人でしたが、今では珍しくないですね。
それはさておき、貯蓄から一歩進めて投資を始めるにはどうしたらよいのでしょうか。今日は、1000万円からの投資ということでご質問を紹介します。
1000万円を投資に回し、米国株ETFを買い付けていきたい
たぱぞう様
はじめまして。
私は今まで投資に興味はありつつも、なかなか行動に移せませんでした。投資に関する書籍を何冊か読み、また、たぱぞう様など有名投資ブロガー様の記事を拝見することで、ようやく重い腰をあげることができ、これから本格的に投資をはじめていこうと考えています。
当方現在31歳、独身です。個人資産は1000万と少しあります。今後もシングルの可能性があるため、老後資金を貯めることが投資の目的です。そのため、長期投資を主眼におきたいと考えています。
生活防衛金および安全資産として、半分は現金のままにしておくつもりです。残りを1年間、毎月40万をETFで、都度ドル転して投資。それとは別に、毎月4.5万積立(積立NiSAとiDeCo分)、と考えています。
ETFでは、VYM・VOO・VTIで7割、GLD2割・BND1割の割合で考えています。そこで一つ目の質問なのですが、VYM・VOO・VTIとばらけるよりも、VYMとVOO、またはVYMとVTIに分けた方がよいのでしょうか?手数料の問題もありますし…。
両者にVYMを入れたのは、配当分を追加投資できること、また、今のところ予定はないですが、これから先、もしも結婚・子育てすることになったときに配当があると助かるだろうという予測からです。
とはいえ、配当金にも税金がかかるのですから、現役世代である現在はむしろ資産を増やす方に主眼をおき、VTIとVOOのみの方がよいのでは、という気持ちもあります。(そもそもそんなに資産がないので、もらえる配当も雀の涙という可能性も)
たぱぞう様でしたらどうされるのか、ぜひご意見をお伺いしたいです。
二つ目の質問です。私はディフェンシブ資産として、ドルとの相関性が低いといわれているGLDと債券のBNDを選択する予定です。
GLDとBNDで金多めの割合にしたのは、米国株が急落して資産が半分(総資産3.5割)になったとしても、金の価値が上がり安心資産になってくれる(総資産3割~4割?)のではないか、また、債券は少し下がっても株がもどるまで持ちこたえてくれるのではないか(総資産2割前後?)という予測からです。
現金分も残しているので、たぱぞう様はあまり金などコモディティには手を出されていないようなのですが、ディフェンシブ的にはGLDとBNDのどちらかに決めた方がよいか、または割合を改善した方がよいのか、アドバイスいただけるとありがたいです。
つみたてNiSAとiDeCoについては、上記ETFの割合にあわせて、似たものを選択し組んでいこうと考えています。また、ボーナス時期など、ある程度まとまった金額があれば少しずつETFを買い増しし、リバランスしていく予定です。
素人の考えることですので、いろいろと突っ込みどころが多いかもしれません。お忙しいと思いますが、ご教授いただければと思います。ぜひよろしくお願いいたします。
最もシンプルに投資をするならば投資信託で良い、そういう時代になった
私でしたら、ということでご質問を頂戴していますので、最初にその目線でお応えします。まず、私が家族にお勧めするならば、以下のように提案します。
- 投資信託+現金
理由は、
- 外国税額控除の必要が無い
- あれこれ選ばなくて良い
- ドル転の手間が無い
- 信託報酬が許容できるレベルになった
- 良い指数の投資信託が登場した
このような理由です。BND+GLDは優れていますが、この選択をする時点で初心者さんではないですね。
お考えのVYM・VOO・VTIで7割、GLD2割・BND1割は悪くないと思います。買っていく中で、値動きなどを見ながら調整していくと良いですね。株式が7割というのは比較的高い割合ですが、給与を得ているのでこれぐらいのリスクを取りに行ってもよいでしょう。
ただし、私ならばVTI+BNDのみにします。理由はシンプルだからです。また、GLDのリターンが弱いのも課題ですね。ただし、ご自分の考えを大事にしてくださいね。
半分現金で置いておくのも、非常に良いと思います。今の相場は高いので、調整の可能性はあります。しかし、選択された銘柄は、いつの時代でも保持できる銘柄群です。今の考えを大事に、目先の変動に惑わされないことですね。ともにがんばりましょうね。
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こういう投資信託が出てきましたからね。時代はガラリと変わりました。楽天VTI、Slim米国株式を合わせた3つがよいですね。
王道のVTIの記事ですね。
一歩進めて海外ETFの投資、ということです。商品の多様性が最大の魅力となっています。