NYダウ30種、S&P500、NASDAQ総合指数を比べてみる
2002年から2017年の各指数の比較です。おおよそ15年間でNYダウ30種、S&P500、NASDAQ総合指数はそれぞれどれだけのリターンがあったのかということです。
米国市場は右肩上がりと言いますが、実際にそれを確認することができます。
2002年から2017年までのパフォーマンス
Stock Market Financial News & Data | Investopediaから
突出して高いパフォーマンスを示しているのがNASDAQ総合指数です。この15年間でのパフォーマンスは実に200%にもなります。意外なことに、ダウ30種とS&P500はおよそ110%と殆ど近似しています。
それでも2倍以上のパフォーマンスですから、米国株の強さを裏付ける結果と言えそうです。
ただ、私たちが投資をするにあたって意識をしなくてはいけないのがやはり暴落対応ということです。2003年と2009年前後に大きな谷を迎えています。どれだけ下がるかということは分かりません。しかし、およそ50%程度の谷間というのは滅多にないですが、ありえなくもないということです。
2012年から2017年のパフォーマンス
5年のパフォーマンスだと違った景色になります。
NASDAQが優れているのは変わりません。101%だから、およそ2倍だということです。ダウ30種とS&P500では、ダウ30種のほうが劣後しています。パフォーマンスの差は20%近くになります。
NASDAQ>S&P500>ダウ30種
という構図がはっきりと表れます。
NASDAQ総合指数連動のETFはない
※画像はGoogleファイナンスから
ハイパフォーマンスを示すNASDAQ総合指数連動のETFは現時点ではありません。NASDAQ上場の大型株を集めたNASDAQ100ETFのQQQがもっとも近い存在です。上の画像は、S&P500連動ETFであるバンガードのVOO、ダウ30種連動のDIA、それからQQQの比較です。
当然ですが、やはりここでもNASDAQ連動のパフォーマンスが優れていることになります。ただ、配当込にすればQQQは信託報酬が0.20%あり、配当がおよそ1%ですから、もう少し差は縮まると思われます。
NASDAQ100であるQQQのキャピタルゲインは魅力的
キャピタルゲインを狙うならば、NASDAQ100ETFであるQQQが出色であるということです。また、比較的若い会社が多いので、ボラティリティも高めです。米国株投資家は多くS&P500ETFを持っていますが、QQQやDIAは少数派です。
私は配当重視の投資をしているので、QQQは投資先として考えていません。ただ、このパフォーマンスが続くならば、投資方針を見直してみても良いかもしれません。情報産業は栄枯盛衰激しく、今まで避けてきた分野です。
しかし、アップルやグーグル、アマゾンなどアメリカのイノベーションを体現するような企業も多く存在し、その投資妙味は増してきています。
関連記事です。QQQはボラテリティが高く、〇〇ショック時には配当という下支えが無い分、下げもきつそうです。
ダウ平均連動です。
S&P500が有名ですが、S&P100連動というのもあります。