世界のETF運用・管理会社ランキングトップ10
ETF運用会社というと、ブラックロック・バンガード・ステートストリートの3強が圧倒的な知名度と規模を誇ります。
社名 | 運用総額$BN | 国 | 関連コメント |
Black Rock | 1030 | アメリカ | iSharesブランド |
Vanguard | 473 | アメリカ | 非上場企業 |
State Street | 439 | アメリカ | SPDR、スパイダーブランド |
Power Shares | 94 | アメリカ | インベスコ |
Deutsche AWM | 66 | ドイツ | ドイツ銀行系 |
Lyxor | 51 | フランス | ソシエテジェネラル系 |
Wisdom tree | 49 | アメリカ | 全米5位 |
Nomura Asset | 48 | 日本 | 野村証券系。 |
First Trust | 37 | アメリカ | 日本ではあまり... |
Charles Schwab | 30 | アメリカ | 低コストで定評 |
その他 | 375 |
単位は運用総額の単位はビリオンドル、億ドルです。つまり、1位のブラックロックは1030億ドルです。日本円にすると110兆円ということになります。
ただし、ブラックロックグループ全体の運用総額は現在600兆円を超えますから、ここに出ているぶんはその一部のみということになります。
それでも、日本の年間税収の2倍もあります。その運用総額の巨額さがわかります。ちなみにグループ全体の運用総額600兆円は日本のGDP500兆円をも上回る規模です。
ドイツのドイツ銀行系AWM、フランスのソシエテジェネラル系リクソー、日本の野村は米国の圧倒的な強さの中、健闘しています。ただ、やはり世界におけるキープレーヤーであるブラックロック・バンガード・スパイダーの3社とは大きな隔たりがあります。
ETF運用会社の世界シェア
ブラックロック・バンガード・ステートストリートの3社でシェアの7割を占めています。まさに圧倒的なシェアです。
バンガードは本ブログでもたびたび取り上げてきた、低コストETFの運用で著名です。看板商品はVTI(バンガード・トータルストックマーケット)です。一本で米国株式上場株のほとんどをカバーできる商品になっています。
ちなみに、10位に位置する「チャールズシュワブ」はバンガードよりもさらに低コストのETF運用で知られています。
VTIと競合する商品
Schwab Total Stock Market Index Fund 経費率 0.03%
VOO・IVV・SPYと競合する商品
Schwab® S&P 500 Index Fund 経費率 0.03%
このように、経費率0.03%を実現しています。もし日本で個人投資家向けに販売されていれば、強力な選択肢になります。2017年現在、日本での販売は行っておりません。購入するには2つの方法があります。
- 投信を通して買う
- 海外証券会社に口座を作って買う
もし買いたいならば、投信などを通して買うことになります。当然、投信を通すことによって経費率は上昇し、このような魅力的な経費率設定にはなっていません。
海外証券会社ならば取り扱っていますので、そこに口座を設けるという手もあります。ただ、国内系に比べるとやはりハードルが上がるのは否めません。
米国の投資環境はは右肩上がりのインデックス指数があるという時点で恵まれていますが、このようなコストを含めた競争環境も大きなメリットの1つと言えそうです。
ブラックロック(BLK)とステートストリート(STT)は上場企業
3強のうち、ブラックロック(BLK)とステートストリート(STT)はそれぞれニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場しています。金融危機時には非常にボラティリティが大きくなる、金融株特有の値動きをしています。
ただ、銀行以上にワイドモートですから、大きく下げる局面があれば業界の地位を考えると投資妙味がありそうです。
2社とも昨今の上昇相場の流れを受けて、上昇しています。ちなみに、個人投資家に人気のあるバンガードは上場をしていません。
関連記事です。証券取引所のランキングです。ニューヨーク証券取引所のNYSEとNASDAQが図抜けて大きいです。
投信、ETFならば私はETFが優れていると思っています。
新興国ETFへの考え方です。