たぱぞうの米国株投資

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【Cash is king!】投資と生活防衛資金、どちらを大切にするべきか

「Cash is king!」生活防衛資金はある意味では投資以上に大切なもの

 「Cash is king」というのは投資においてよく使われる言葉ですね。100%株式投資をしていると、暴落が来た時に新たに買い付けることができません。手元に資金があれば、適宜収益を最大化することができます。

 

 それだけではなく、何らかの理由で収入などのキャッシュフローが絶たれた場合、生活防衛資金として機能をします。よく、「生活防衛資金は6か月は欲しい」と言われます。

 

 しかし、これはケースバイケースですね。独立して自営業を始めるような場合は、さらに手厚くないとやや不安になりますね。さて、今日はこの生活防衛資金についてのお話です。

独立して事業を始めるので、投資を止めて生活防衛資金を増やすか迷います。

 たぱぞう様、はじめまして。4年ほど前からお世話になっています。今回はご相談したく、はじめてメールさせていただきました。

 

 夫が今年、独立するにあたって今後の投資割合を悩んでいます。夫が今年から自営業になる予定です。夫名義の貯金と退職金合わせて1000万ほどが事業資金になる予定です。

 

 今まで生活費は夫がすべて賄ってくれており、私のパート代は貯金と投資に回していました。独立後も夫の事業資金から生活費を捻出する予定で、夫の事業計画では多めに見積もって2年ほどは赤字経営になるのではないかと予想しています。

 

 自営になるにあたって、夫名義のイデコやあらたな保険加入なども行う予定ではありますが、すべて夫の事業資金から捻出する予定です。別に教育資金として、800万の定期預金があり、それはそのまま手をつけずにおいておく予定です。

 

 たぱぞう様のブログを参考にして、私名義の独身時代からの貯金600万を3年ほど前から運用しており、ちょうど相場にのることができ、現在は200万ほど含み益があります(夫は運用にあまり興味がなく私名義でもあることもあって含み益について知りません)が、夫が事業を始めるにあたり、生活防衛資金としていくらか現金化した方がよいかもしれないと悩んでいます。

 

 現在の世界経済状況では、現金化するのは得策とも言えませんがある程度は利益を確定するべきかもしれないと考えています。

 

 また、現在はパート代から私名義のイデコとNISAに投資をしていますが、夫の事業が落ち着くまでは止めて、現金を貯蓄しておくほうがよいかも合わせて助言をお願いいたします。

~預金部門~

  • 資産状況 預金
  • 普通預金:600万(退職金400万ほどの予定)
  • 普通預金(生活用):70万程度
  • 定期預金:800万

~投資部門~

  • 米国個別株:800万
  • イデコ(妻)70万
  • 積立NISA(妻)60万
  • ※夫の企業型確定拠出年金が500万ほどあります(主に債券とのこと)

投資と生活防衛資金、リスクを押さえる「Cash is king」

 投資はあくまで生活防衛資金を確保したうえで行うものですね。サラリーマンならば、最低3か月、欲を言えば1・2年分の生活費というのが目安となります。もし、定年まで働くことが可能な仕事ならば、少なめに見積もってもよいでしょう。

 

 逆に、自営業として独立されるならば、一般的にはもっと多めに見積もったほうが良いです。少なくとも2年、黒字経営にするまでにかかるとするならば、最低限は3年、あわよくば4年は欲しいところです。

Cash is king

Cash is king

 投資というのはお金を殖やす、素晴らしいアクティビティです。しかし、必要な時には、どこかの時点で現金化することになります。もし、出口の時点で相場が下がっていると、残念な結果になってしまいます。

 

 そうならないように、必要な時がこないように、生活防衛資金とは別に投資運用するというのが理想なのですね。そうすれば「売りたいときに売る」、あるいは「永久保有でインカムを得続ける」ということが可能になります。

 

 事業内容の確実性が高い、つまり2年後には黒字化が間違いないというならば、投資し続けても良いでしょう。しかし、黒字化の可能性が読めない、もしかしたら3年、4年かかるかもしれないということでしたら、私なら現金化します。

 

 定期預金は教育用として使途が明らかです。退職金と普通預金、併せて1000万円でどこまで生活できるかということになりますね。余裕ならばよいですが、厳しいとみるならば、今のうちから米国株を売却して、確保しておきます。

 

 やはり、「Cash is king」なのです。生活が安定して、改めて生活防衛資金をおいたうえで投資をするというのが王道に思いますよ。たぱぞうは、割と手堅い戦略が好きなのです。とはいえ、事業内容やリスクについて最もよく知るのは、他ならない奥様とご主人ですね。当然ながらお二人の考えを第一としてくださいね。何かご参考になれば幸いです。

 

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