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【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100連動型上場投信はNasdaq100投資の最善になるか

【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100®連動型上場投信の信託報酬が業界最安水準に

 日本においてもNASDAQ100がかなりポピュラーになってきたと感じます。
NASDAQ100に関しては、もはや詳しく申し上げる必要がないでしょう。

 米国ナスダックに上場する金融銘柄を除く、時価総額上位100社の時価総額加重平均によって算出される株価指数です。レバレッジがかかったNASDAQ100連動投資信託は「レバナス」という日本独特の呼び名もついています。

 

 NASDAQ100連動商品には東証に上場しているETFがいくつかあります。そのうちの一つ、野村アセットマネジメントが運用している【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100®連動型上場投信が2021/10/27に信託報酬率の上限を従来の1/2以下に引き下げました。

1545の信託報酬率が引き下げられた

1545の信託報酬率が引き下げられた

【1545】の信託報酬率引き下げを踏まえて、他のETFと比較してみます。

東証上場NASDAQ100連動ETF一覧

 東証のETF一覧によれば、NASDAQ100連動ETFは全部で5本あります。うち、【2568】と【2569】、【2631】と【2632】は運用会社が同じで為替ヘッジの有無で銘柄コードが異なります。

東証上場Nasdaq100連動ETF一覧

東証上場Nasdaq100連動ETF一覧

注:純資産、信託報酬は2021年10月末現在、1日平均出来高は2021/9/9~2021/11/22の50営業日で算出した1日平均
出典:日本取引所グループ website

 

 【1545】は上場から10年以上を経過した、日本におけるNASDAQ100連動商品の古株です。

 

 2010年8月はリーマンショックから約2年を経過し、FRBによるQE1が終わった直後です。米国経済もまだ回復途上でした。そのころにNASDAQ100連動ETFを設定した野村アセットは勇気があったなと思わされます。


 結果として「先行者利益」を獲得したのでしょう。5本の中で純資産は頭抜けて多いです。他の2社は、かなり最近設定されています。コロナショック以降のNASDAQ100の急激な上昇に伴い、顧客ニーズに寄り添うとする意図が見え隠れします。

 

 信託報酬率は、【1545】が引き下げる前まではMAXISシリーズに分がありました。一番後発ですので、コストの低さで投資家を引き付けようとしたのでしょう。

 

 結果として、2021年2月下旬以降、【1545】は日興アセット、三菱UFJ国際投信の2社が運用するNASDAQ100連動ETFにコストで大きく見劣りしていたことになります。


 ETFは運用会社等のプロモーションによっても売れ行きが左右されることがあるでしょうが、直近は【2569】の1日平均出来高が多くなっており、純資産も増えているようです。

1545のチャートと取引値の推移

 チャートを確認します。為替ヘッジありの2本はコストでヘッジなしに劣後しますから除外して、【1545】【2568】【2631】の3本で比較することにし、期間は上場から一番短い【2631】と同じ土俵にするため短いですが6カ月で表示させてみました。

 

1545のチャートと取引値推移

1545のチャートと取引値推移

 3つがほぼ重なり合って見づらくなりましたが、【1545】はこの期間に+25.18%であったところ、ピンクの【2631】は+25.56%でした。つまり、若干ですが【2631】が上回ったことになります。微妙なコストの差が反映されたと見えます。

【1545】が信託報酬率を引き下げたわけ

 野村アセットが2021年10月に【1545】の信託報酬率を引き下げたのは、他の4本にコストで見劣りすることを解消したかったのと、先行者利益で積みあがった純資産により信託報酬率を引き下げても収益がそれほど悪化しなくなったというアドバンテージもあったのかもしれません。

 

 一方、日興アセットが運用する【2568】【2569】の純資産を合計すると【1545】より多くなります。さらなる資産の獲得のためには、日興アセットの信託報酬率より魅力的である必要があるとしたのかもしれません。

 

 いずれにせよ、米国株3指数へのアプローチ手段が多いことは、競争を生み、私たち購入者にはメリットが多いですね。

 

 本日ご紹介した5本は、東証上場ETFです。そのため、SBI証券楽天証券マネックス証券等が取り扱っています。

 

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 2631一択だったのが、1545も選択肢に入りました。競争は大変良いことですね。

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 こちらはレバナスです。投資信託は1545ほど信託報酬は低くありません。

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 Nasdaq100はイノベーションの担い手となる可能性を感じる企業がひしめいていますね。

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