たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

1000万円以下の少額投資でリバランスはどのように意識していくのか

少額投資のリバランスはどのように意識していくのか

 1000万円を下回るような投資額の場合、リバランスをどうしたらよいのでしょうか。

 

 王道としては、資産額に関わらず、株式と債券のバランスは当初決めたとおりにしっかり行ったほうが良いということでしょう。そういう意味では、バランスファンドなどは恣意性が弾かれ、システマチックにおまかせできるという意味においては有効です。

 

 しかし、私は経験則的に少額の投資額の場合には、ある程度リスクを取って株式の割合を増やしたほうがよいという考えです。ただし、前提条件としては所得があるということです。

 

 つまり、自分の労働資本、所得をポートフォリオに加えて考えるということです。例えば、金融資産が500万円で、年収が500万円の人と、金融資産が1億円で、年収が500万円の人では、リスクの捉えが変わるということです。年収は同じですが、取れるリスクが違いますね。

 

 金融資産が大きく、それに比べて年収が少ない場合はよりディフェンシブにしたほうが良いでしょう。逆に、金融資産が小さく、年収が多いならばそれなりのリスクを取りに行くことができます。所得から損失を埋められるからです。

 

 しかし、この考えで攻めすぎ全く金融資産が増えない、あるいは減るならば、どこか手法が破綻しています。コツコツ確実に増やす、自分なりの方法を見つけたいものですね。

 

 さて、今日は少額投資のリバランスについてのご質問をご紹介します。

 少額でもしっかりリバランスをして資産形成をしたい

 たぱぞうさんの積み立て額が多くないならば株式全力でのOKという考え方も理解できるのですが、性格的に特定の何かに対しての一本足打法では気持ち悪い性分なので分散投資をしたいと考えております。その中で悩んでいることを質問させてください。


 分散投資のバランスはウエルスナビのバランスを参考にしようと思っています。一年間、ウエルスナビで積み立てましたが、信託報酬1%が気になりだしたので、自分で運用するように考えたのも今回の質問の要因です。

 

【家族構成】

  • 私 会社員37歳
  • 妻 専業主婦37歳
  • 子供二人(3歳、5歳)

【資産状況】

  • ideco 40万円
  • 積み立てNISA40万円
  • 外国株特定口座100万円
  • 円預金 1,300万円
  • 住宅ローン 1,900万円

【投資状況】

  • ideco 毎月23,000円
  • 積み立てNISA 年間40万円

 +αとして

  • 外国株特定口座

 idecoはSBI証券を利用しており、セレクトプランへ準備しているところです。投資資金は、給与と円預金の移行によって拠出しています。

 

 質問はリバランスについてです。

  • リバランスはどの程度の乖離が出た時に考えればよいでしょうか?そもそも、資産総額が大きくないうちはリバランスが不要かなという気もしています。
  • 手数料や税金を考えた場合に、ideco口座内で調整するのがよいでしょうか?
  • 投資方法は保有資産全体でアセットバランスを考える方法と投資口座単位でアセットバランスを考える方法のどちらが良いのでしょうか?(後者だと積み立てNISAではバランスファンドを使うことになるので、バランスを取るのが難しくなりますが…)
  • これは初歩的な質問かもしれませんが、特定口座までを加えた場合に、資産バランスは円評価でバランスを見た方がよいのでしょうか。今は投資信託の額が多いですが、外貨投資が増えた場合には円で考えるのか、ドルで考えるのか疑問に思っています。
  • 妻の口座やジュニアNISAは現時点では使っていません、私の特定口座を使う前にそちらを埋める方が優先でしょうか。特定口座のかわりに妻のNISA枠を使うのはアリかなと思っています。

 まとまりのない質問ばかりで恐縮ですが、現時点で悩んでいることを書かせていただきました。よろしくお願いします。
毎日、楽しみ拝見させていただいております。今後とも、よろしくお願いします。

少額投資のリバランスは必要なのか、手間をどう考えるか

 まず、少額投資時のリバランスですが、現金で管理していくのが一番楽です。すぐに株にすることもできますし、売買の手間が無いからです。また、債券などに替えるのも手ですが、金利がしれています。手間は一緒ですが、金利が少ないのです。債券はスケールメリットがないと、手間ばかりかかります。

 

 ですから、ideco口座内で操作するというよりは、全体の資産バランスで株式と現金の割合を決めていけばよいでしょう。idecoやnisa口座というのは解約や換金というのが機動的にできないので、特殊です。もし、これらの口座でリバランスを厳密にするならば、バランスファンド一択になります。

 

 円で考えるか、ドルで考えるかですが、私はドルで考えることをおすすめしています。ただし、これもドル資産がある程度膨らんでから合理性が出てきます。商品の多様性の恩恵などを意識するのはもう少し資産が成長してからでも遅くはありません。

 

 投資信託ベースならば、円で考えたほうが都合がよいでしょう。しかし、為替変動を割り引いて考えないと、値の変動が激しく感じられると思います。

 

 ひとまず、手元の非課税枠を埋めるというのが、これまた王道ですね。奥様との関係にもよりますが、一般的には使ったほうが良いと私は考えます。非課税ですからね。

 

 あるいは、バランスファンド100%で積み立てるのも手でしょう。正確なリバランスをしていきたいならば、やはりバランスファンドというのはシンプルです。このところ、信託報酬の低いものが出てきています。従来のバランスファンドとは違いますね。やはりここでもeMAXIS Slimのバランスファンドが強いです。楽天投信顧問のVTとBNDXのミックスも面白いでしょう。

人気のバランスファンドeMAXIS Slimバランス

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 個人的には、パフォーマンスが限定的になるので少額では株式100%で良いと思いますが、いろいろな考え方がありますよね。ご自分で納得された上でアセットアロケーションを決めるのが一番だと思います。何かご参考になれば幸いです。

 

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 株式と債券の理想の割合についてです。これも年齢や収入によって大きく変わる部分で、ある意味では永遠のテーマと言えそうです。 どのような相場でも、右往左往しない水準が自分なりにどこになるのかを考えておくと良いですね。

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