【2023年】世界長者番付ランキング、トップ20の人物紹介
フォーブス誌が公表している世界長者番付表の紹介をします。英語版では常時変動、リアルタイムで公開しています。
ここでは2023年4月6日に発表された年1回の発表をベースにします。比較のために、前年の順位も掲載しました。
なお、このランキングは2021年3月10日の株価と為替レートに基づいて算出した富豪の資産の額に基づき、作成されています。上位20名は以下のとおりです。
2021年世界の長者番付、人物紹介
それでは、著名な長者番付の人物を見ていきましょう。
ベルナール・アルノー氏
1位はルイ・ヴィトンなどの服飾等製造販売を手掛けるフランス、LVMHのCEO、ベルナール・アルノー氏です。フランス人で初めて1位になりました。
イーロン・マスク氏
2位はイーロン・マスク氏です。前年の1位から2位になりました。
電気自動車メーカーのTesla、宇宙開発事業を手掛けるSpaceXを経営しています。
2022年はTwitterを買収し、非公開化したことがマーケットの話題になりました。
ジェフ・ベゾス氏
Amazonの創業者としてよく知られています。2021年にAmazonの経営からは手を引いています。2022年は400万ドルの寄付をしたそうです。
ラリー・ネルソン氏
Oracleのチェアマン兼CTO(Chief Technology Officer)です。
オラクル株を約35%保有しています。
出典: US版 Yahoo Finance (水色はS&P500)
また、2018年から2022年にかけてTeslaの取締役を勤めており、現在もTesla株を約15%保有しています。
ウォーレン・バフェット氏
投資会社バークシャーハサウェイのトップですね。
自身の富の99%は寄付すると宣言しており、現在までに49億ドル以上の寄付をしています。
主な寄附先はビル・ゲイツ氏が運営している財団です。
2023年の世界長者番付のまとめと雑感
Google関連人物のランクが下がっています。株価の推移を見れば、自然な結果でしょうか。
出典: US版 Yahoo Finance (水色はS&P500)
17位にランクされたコーク氏がベスト20外からランクインしています。コーク・インダストリーズ(Koch Industries, Inc.)は、カンザス州ウィチタに拠点を置く石油、エネルギー、繊維、金融などを手掛けるコングロマリットです。
アメリカでカーギルに次ぐ売上高を誇る非上場の多国籍企業です。チャールズ氏は2018年に8位にランクされていました。
ジュリア氏はチャールズ・コーク氏の弟、David氏の配偶者です。2019年にDavid氏は79歳で他界し、ジュリア氏がコーク・インダストリーズ株の42%を相続したことで長者番付に名が出るようになりました。
13位にランクインしたアマンシオ・オルテガ氏は、Zaraなどのブランドで知られる、インディテックスの創業者です。
2021年は11位でした。2022年はランクを下げましたが、再浮上しています。
このランキングは37回目だそうです。リストに入った人の半分近くが1年前より資産を減らしました。多くの「ビリオネア」は、関連企業の株式等の資産が、総資産の多くを占めるでしょうから、軟調なマーケットは、ランクインした人々の資産にも少なからず影響を与えたということです。
保有資産額10億ドル以上の「ビリオネア」として番付入りを果たした富豪の数が、ここ1年での株式市場の低迷などにより2年連続で減少し、昨年の2668人から2640人になりました。
日本に目を向けるとファースト・リテイリングのCEO柳井正氏が39位、次いで孫正義氏が69位に登場します。
孫氏は2021年には4540億ドルの資産がありましたが、足下はその半分程度になっています。
こうしてみてみると、創業者が殆どですね。上場してからも価値が上昇し続ける。そのような株を持っていると、一気に資産が増えるということです。投資家として有名なバフェット氏がランキングに入り続けていることは、多くの投資家に勇気を与えてくれるのではないでしょうか。
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2021年、株価が殆どピークにあったころの長者番付です。
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