たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

貯蓄型保険と変額保険を保有すべきか売るべきか

貯蓄型保険と変額保険は不要な保険の代表格

 変額保険が不要というのは良く知られるところですが、実は貯蓄型保険もよいものが少ないですね。

 

 この10年相場よいため、資産運用や貯蓄の性格を帯びた保険もリターンがまずまずでした。

 

 貯金をはるかに上回る、利回り数パーセントだったものも多いです。しかし、株式のリターンが年率10%を超え続けたのがこの10年です。比較すると、やはり原理原則である運用と保険は分けるというのが鉄則と言ってよいでしょう。

 

 読者さんから詳細なご質問を頂戴しています。大変参考になりますので、文章そのままご紹介したいと思います。

長らく保険料を払ってきた、貯蓄型保険と変額保険のリターン

こんにちは。

 

 以前、ジュニアNISAの件で回答をいただいたKと申します。その節はありがとうございました。

運用年数が少ないジュニアNISA口座でリスクをコントロールするには - たぱぞうの米国株投資


 2人のこのうち、上の子はキャッシュポジションを持っておこうと思ったものの「リスクを取らないリスクもある」との指摘をいただき、最終的に2人ともVHT/VDC/ハイテク系(VGT、V、FBなど)中心で運用した結果、3年で240万(×2)の投資に対し、それぞれ50万程度の含み益が出る結果になっています。


 家庭全体の投資額全体も当時の200万から1600万円になっています。思い切って相談してみるものだなぁとしみじみ感じ、アドバイスに感謝しています。

 

 さて、本日は最近の投稿でよく出てくる保険について、ちょっとした報告をしたいと思い、筆を執りました。

 

 「保険は掛け捨て」というのは、たぱぞうさんのおっしゃる通りだと思います(今になってみれば、ですが)。


 しかし、私は20代半ばに「どうせ貯金できないだろうし、お金が溜まる保険に入った方がいいだろう」と国内大手の貯蓄型保険に入り、さらに6年後、外資系の営業マンから「日本経済はどうなるか分からない。経済成長して1千万円が今の100万円ぐらいの価値になることもあるし、その逆もある。どちらにも対応できるのが変額保険です」と勧誘され、なるほど!と納得し、たぱぞうさんがエグいと評する変額保険にも加入してしまいました。

 

 国内生保のものは早めに解約して、外資1本で行こうと思いつつ、なんとなくそのままにして、今に至ります。


 それぞれ22年、16年が経ちましたが、その末路がどうなっているのか?を紹介します(笑)

国内生保の終身生命保険(死亡時1000万円)

  • 1998年加入 60歳満期
  • 毎月1万2920円

 こちらは変額ではないので、先々まで金額が見えています。今年解約すると

  • 解約返戻金=320.0万
  • 累計保険料=383.8万円 です。

 当然のことながら満期に近づくと元が取れるようになり、60歳だと601.6万円と15万ほど払った額より多く戻ります(累計だと585.38)。

  • 65歳の返戻金=659.5万円

 60歳でようやく運用益ゼロの貯金になるというかんじですね。こちらは元々、貯金のつもりで始めたのでまあこんなものだろう、と後悔はしていません。若いころに何かあったら…の役目も果たしてくれましたし。


 次は変額保険です。

外資系の変額生命保険(死亡時1000万円)

 ・2007年加入 65歳満期
 ・毎月1万5310円

 この保険は、日本株/日本債券/米国株/米国債券/REIT/総合(バランス)から好きな比率を選べるというものですが、手数料などは不明です。

 

 3、4年前にネットで比率を指定できるようになってからは米国株と米国債券をメインにしていますが、それまではずっと日本株でした(若い時はよく調べもせず、日本はまだまだ捨てたもんじゃないと勝手に思い込んでいたもので…)。

 

で、これがどうなっているかと言うと、最近の株高もあって

  • 変動保険金=113.06万円のプラス(2カ月前は85万ぐらいでした)
  • 解約返戻金=291.04万円
  • 累計保険料=293.95万円

 と思ったほど悪くはない状況です。ちなみにコロナで大混乱だった4月の返戻金は258.3万円、記録をつけ始めた17年7月は227.8万円でした。米国株・債券中心に切り替えたタイミングで伸びがよかったということだと思います。

 

 しかし、たとえば掛け金を16年間、控え目に3%で積立運用していたとすれば376.7万円になっていたわけですから、これから保険を検討している方は小さい掛け捨ての保険+投資のほうが断然良いと思われます。


 そして、もしアドバイスいただけるのならということで、今後の運用について質問させてください。この2つの保険、たぱぞうさんならどちらも解約して投資に回されますか?

 

 私自身は借金として住宅ローンが1800万円ほどあります。しかし、万一の時は団信でローンがゼロになり、残った家族も公的制度でなんとかやっていけると思ってはいます。

 

 しかし「あと13年継続すれば国内生保の商品は600万円になる。それなら残してもいいのかな」と思ったり、「いやいや片方はVOO、片方をBNDがいいかも」など、いろいろと迷うところではあります。

 

長文・乱筆ご容赦ください。

貯蓄型保険、変額保険とも解約しますね。

 契約が古いので、貯蓄型は割と条件が良いですね。また、変額も株高の流れでトントンで引くことができますね。素晴らしいです。

 

 保険内容がわかりませんけども、やはり私ならば解約しますね。トントンで撤退できるのは僥倖と思います。また、これから積み立ててもトントンにしかならないわけですから、もったいないですよね。

 

 遺族年金の支給額を確認のうえ、足りない部分を掛け捨てで入り直します。そうすると、月にして2.8万円の積み立て投資ができるようになりますね。仮に想定していらっしゃる3%で運用したとしましょう。

貯蓄型保険の運用面での効率の悪さが際立つ

貯蓄型保険の運用面での効率の悪さが際立つ

 これは、ゼロから積み立てた場合です。返戻金の運用をおおよそ600万として、これも運用に回したとしましょう。

600万円を13年間運用すると

600万円を13年間運用すると

 おおよそ900万円近くになりますね。ざっくり先ほどの積立と合わせて1400万円です。もちろん、この場合は掛け捨て保険を付保するので、その分は割り引かなくてはいけません。

 

 それでも年率3%というコンサバな見積もりでこれだけの差が出るわけです。やはり続ける意味は薄いと思いますよ。

 

 保険は家族持ちならば必須ですが、内容が大事ということですね。わかりやすい事例とと共に、ご質問ありがとうございました。

 

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