たぱぞうの米国株投資

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海外不動産投資や海外生命保険に特別な要素があるわけではない

海外不動産投資や海外生命保険、海外だからといって特別ではない

 海外不動産投資は一時期大変人気がありました。

 

 今はやや下火になった印象ですね。東南アジア、アセアン諸国の不動産は土地が買えませんから、だいたいにおいて区分コンドミニアムへの投資になります。しかし、成功した例はあまり聞かないですね。よほどしっかりしたエージェントとつながらないと厳しいです。

 

 また、米国不動産投資も一時期熱かったですね。実は私もかなり検討しました。キャピタルで年率数パーセント、インカムで年率数パーセントの利益というのが、だいたいの目線でしたね。しかし、米国もコロナショック以降の住宅価格は落ち着いており、キャピタルは以前ほどではありません。

 

 一番大きかったのは、個人の減価償却スキームが閉まったことですね。米国不動産は日本の耐用年数よりもはるかに長く使えるケースが多く、そのため4年償却が取れたのですね。しかも、土地建物比率が日本と違い3:7やそれ以上ということが珍しくありません。

 

 融資面での厳しさはあるものの、個人所得を圧縮したいサラリーマンや、利益の出ている法人に大人気だったわけです。

 

 国内の変化に目を向けてみると、やや前の話になりますが2020年10月以降の物件に関しては、消費税還付が使えなくなりましたね。これも不動産を扱う投資家には大きな変化でした。

 

 太陽光は全く別なので、消費税還付は取れます。2000万の物件を5件買い、還付で1000万近くのキャッシュとか、そういう話でしたね。しかし、こちらは物件が激減、セカンダリへとマーケットは移行しつつあります。新規は今年いっぱいでしょう。

 

 いずれにしても、不動産周りの投資環境はこの数年で大きく変わりました。更新される情報にしっかりキャッチアップし、納税という形で社会貢献していくことが大事ですね。

 

 海外不動産だから特別なスキームがある、海外生命保険だから特別な利益がある。そのようなことは全くありません。出てくる数字をもとに、淡々と投資判断をしていくということですね。

 

 さて、今日は法人での資産運用ということでご質問を頂戴しています。

日本と海外で2法人経営。今後資産運用を加速させたいです。

 たぱぞう様、いつもブログを楽しく読んでいます。ついついブログ内を循環して時間が過ぎるのを忘れてしまいます。今後の資産運用につき、お時間がある時にアドバイスをお願いします。


 日本と海外に2法人経営しています。

 

 日本側は私が100%株主で、代表は65歳の父にお願いしています。海外側は妻が主要株主で残りが私です。代表権は私が持っています。

  • 私(40歳)
  • 妻(37歳)
  • 子供なし

個人資産

  • 【現金】2000万円
  • 【個人年金】200万円

日本側の法人資産

  • 【現金】コロナ融資 8000万円 + 2000万円

 脱サラで起業して初めの2年間は紆余曲折がありましたが、3年目で安定し、4年目は両社で1.5億円程度に右肩上がりの売上となりました。


 その後不景気のタイミングだと予想して、役員報酬と給与を絞ったところでコロナショックとなりました。小規模で固定費が少ない経営ですので、損益なしにコントロールができそうな見込みです。

 

 本業のお客様は製造系の工場ということで、今後は売上減少を予想しています。そのためコロナを機に新規事業に挑戦中で、新鮮な気持ちでいっぱいの毎日です。

 

 がむしゃらに走りなんとか経営に慣れましたので、遅くなりましたが次は投資をマスターしたいです。法人の定款に株式投資と不動産投資が入っています。

 

 その後デイトレにも挑戦しましたが、100万円稼いだあとに100万円損失を出し経営と両立ができないので辞めました。

 

 株式投資の勉強を始め、たぱぞう様のブログにたどり着いた次第です。個人と法人を組み合わせて分散投資をしたいのですが、なかなか踏み出せず筆を取りました。

 

 不動産投資に興味がありますが、私が非居住者、父が高齢で融資を受けるのが難しい可能性があります。海外不動産は銀行で金利を確認して、少し躊躇しています。

 

 大変不躾な質問で申し訳ありませんが、たぱぞう様ならどのように分散投資をされますでしょうか。

 

 まずはemaxis slim 米国株式(s&p500)を楽天証券でクレジットカード枠上限まで積立は完了しました。

 

 アドバイスいただけると大変うれしいです。よろしくお願いいたします。

株式、不動産、太陽光、海外要素を絡めた資産運用

 コロナ融資の一撃が大きいですね。ただし、当初3年は利息のみながら、後の7年での返済となると意外と用途が限られます。使途が販管費ベースなので、当然といえばそうですが、長期融資になる不動産融資などとは全く違いますね。そして、今年はいよいよ返済ですね。

 

 また、海外不動産は融資が厳しく、高金利というのはよく聞くところですね。しかし、諸々考えると、よほど好条件、勝てる物件でないと厳しいです。先に触れたように、障壁は少なくありません。いろいろな意味でリスクはあります。

 

 法人での太陽光事業は、減価償却も含めて取れるので、比較的計算がしやすい取り組みになりますね。ただし、やはり課題は物件の数です。

 

 最初にS&P500から投資に取り組まれたというのは良いことですね。

 

 気が付けばVTIも2010年前後からは3倍を超えます。。インデックス指数で10年で3-4倍になる、これが米国株投資なのですね。そういう意味では、最も取り組みやすい海外投資の1つであり続けるのでしょう。

 

 あとの細かい部分に関してはメールした通りですね。今ある事業を大切に、こつこつと取り組んでいきましょう。

 

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