地域差に気づき、適切な時期に適切な投資をするということ
2016年4月23日に「たぱぞうの米国株投資」ブログを始め、早くも5年が過ぎました。本記事は5周年の記事ということになります。
2016年の開始当初から一貫してVTIをコアサテライトの「コア」としてお勧めしてきました。理由はリスクリターンにおいて優れるからです。
例えばQQQなども優れていますが、コアにするにはいささか値動きが激しすぎるのですね。「誰でもできる海外投資」という意味では、サテライトに適した商品となります。
もっともこの間、VTIは2倍以上の値上がりを示しました。私自身、何倍にも資産は増え、書籍を刊行し、セミリタイア、資産管理会社を2社立ち上げるなど環境は大きく変化しました。
インデックスがこれだけ値上がりをすると、適宜個別株でうねりを取れればさらに効率化することができます。私は30歳前後では1000万円程度の資産でしたから、自身の予想を超えるといっていい資産推移です。
激増した背景はズバリ1つです。上昇している地域と停滞している地域を見抜き、投資行動に役立てたということです。換言すると、米国株投資をしていたから、ということになります。
資産を増やしたのは私だけでなく、読者の皆さんもそうでしょう。お問い合わせに下記のような感謝の書き込みを頂戴しています。
米国株投資を良い時期に始めることができたので資産が激増した
たぱぞうさん、いつもブログ拝見させて頂いております。
私は43歳のワーキングマザーで夫と子供が1人います。2016年頃からたぱぞうさんのブログに出会い米国株を始めました。
今はVTIを8割、個別株を2割ほど持っており、2016年から資産が2000万円から5600万円と爆発的に増えました。2000万円の資産は独身時代からガムシャラに働いて地道に貯めたお金でした。
始めた時期も、元々持っていた資産も恵まれていたのもありますが、何よりあの時たぱぞうさんのブログを見つけて米国株を実践したことが人生を豊かにしてくれたのだと思っています。
本当に感謝しても感謝しきれません。
たぱぞうさんのブログにより私のように生活に余裕が出て幸せになった方はたくさんいらっしゃると思います。
結婚も遅く、子供も高齢出産で不妊治療などお金もかかりましたが、きちんと増えてくれる資産を持てたおかげで今は本当に安定して子育てができています。
本当に本当にありがとうございました。
きちんとお礼が言いたかったので、メールで失礼します。
強い米国株と振るわない米国外地域の投資格差
ご資産が増えて何よりですね。このブログが多少なりとも貢献できたならば、うれしく思います。
今は金融緩和が広がり、株価が全世界で伸びているような気持になります。しかし、それは実は違い、かつてよりも地域差はより鮮明になっています。
以下のチャートはVEUのチャートです。VEUはバンガードのETFで、米国を除いたオールカントリー、つまり米国を除いた全世界投資をするETFです。いわば、日本人にとってのMSCIコクサイのような存在です。
米国を除いたオールカントリーETFであるVEUは先日、ようやく2007年の高値を超えてきました。つまり、この14年もの間マイナス、低迷していたことになります。
つまり、全世界投資であるVTやACWIなどのリターンの多くも実は米国株がけん引してきたということになります。米国株が低迷するときは、どの地域もさらにダメな時となるのかもしれません。
この不都合な真実は、多くの示唆を私たちに与えてくれます。この10年以上にも及ぶ非効率にいかに早く気付くかどうかで、個人投資家の成績も大きく結果が違ったことでしょう。もちろん、QQQやBTCに投資していた投資家はリスクを取り、さらに成績を伸ばしたということになります。
IT業界などにおける独占的ともいえる不均衡、さらにはそれら企業に対する期待値などが株価に反映された姿ともいえるでしょう。今後の10年、20年がどうなるかは誰も分かりません。この流れが加速するのか、それとも停滞するのかということですね。
これだけグローバル化が進むと、もはや分散投資というのは株式だけでは成り立ちません。伝統的な債券や金はもちろん、ビットコインや不動産、もう終わりつつありますが太陽光など様々なアセットが候補となるでしょう。
実際に私のアセットでいうならば、太陽光と不動産がそれにあたります。特に今取り組んでいる物件が走り出せば、ハードアセットからの収入は手取りベースで月100万を超えます。私の基本属性は株式投資家ですから、副業的なハードでの収入でこれだけ確保できると分散効果は大きいと言えます。
ブログを始めて5年になりますが、今後も「たぱぞうの米国株投資」ブログは実践とリターンにこだわり、アンテナを高くしていく決意です。
自ら考え、行動していくということ。意志あるところに道は開けるということですね。これまでの5年、これからの5年。人生二度なし。引き続きよろしくお願いいたします。
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