たぱぞうの米国株投資

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投資における個人投資家の目標設定はこうする

投資における目標設定はモチベーションを保つことにつながる

 投資をする上で何らかの目標設定をする人は多いですね。大別して2つに分けられます。

  • 年間のインカム
  • 総資産額

 この2つですね。例えば年間配当金100万円、手取り〇〇円などはインカムですね。資産1億、億り人、などは総資産額に着目した目標です。もっとも、マーケットは変動しますから、目標に縛られすぎるのは良くないですね。

 

 しかし、目標があると入金するモチベーションにつながります。投資のリターンは不確実性が高いです。しかし、入金額は給与とある程度連動しますから、確実性が高いのですね。

 

 不確実になりがちな目標と、確実な目標を組み合わせて資産形成していくというのが一つのやり方ですね。

投資をするうえで目標設定をどのようにすればよいのか迷います。

たぱぞう様。初めまして、ポトスと申します。


 書籍、ブログどちらも楽しく拝見しております。元々、所得税額控除を目的にiDeCoのみ加入。元本保証の商品を積み立てていましたが、貯まるけど増えはしないと思い、最近、たぱぞう様の書籍2冊を通読、米国株への関心を高め目下勉強中です。

 

 本日ご質問したのは、自分の投資目的(ゴール)が定まらず不安を覚えたためです。と言いますのも、投資目的は「65歳以降、生活に困らない程度の資産運用をする」という漠然としたもので、”65歳までに〇円達成し、その後は〇円を年利〇%で運用”のように具体的に定まりません。

 

 また、心配性な私の性格からか、色々な情報を収集しては悩み、ポートフォリオがバシッと決まらずチャートを眺めては「これで良いのか?」と不安になっています。


 そこで、たぱぞう様にお聞きしたいことは、

  1. 「投資初心者が投資目的(ゴール)を設定する具体的な方法、あるいは投資初心者に対し投資目的(ゴール)設定する際にアドバイスしていることは何ですか。」
  2. 「私のポートフォリオに改善点はありますか。」

 という2点です。ぜひともご教示いただきたく、お願いします。以下に私の属性を記載します。

  • 家族構成:私(会社員、30歳)、妻(会社員、30歳)
  • 投資歴:6か月(妻は経験なし)
  • 資産額:約310万円(うち、下記株式等160万円、現金貯金150万円)
  • 資産内訳(私のみ):iDeCo 毎月2.3万円/元本保証 38万円、三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド 4.7万円、DCニッセイ外国株式インデックス 6.2万円 つみたてNISA 毎月1.5万円/楽天・全米株式インデックス・ファンド2.2万円、SBI-SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド 6.2万円、ニッセイ外国株式インデックスファンド 2.9万円
  • 米国株 DIS 26万円、T 8.6万円、CSCO 2.8万円、XOM 3万円、JNJ 3万円、NKE 8万円、KO 8.4万円、PM 9万円
  • 米国ETF SPYD 8.5万円、VOO 6.5万円、VYM 7万円
  • 米国債券 BND 9万円

運用方針:

  • 分散・長期保有を前提に種々購入、6か月に1度リバランス予定、6か月に1度最低評価額の株式を買い増し(10万円)

 長文となり申し訳ありませんが、ご指摘等いただけますと幸いです。よろしくお願いします。

目標設定は、自分の投資したお金の用途によって変わる

 投資の目標設定は、そのお金の用途によって変わりますね。例えば以下のようなものがあります。

  • 老後資金。年金にあといくら足したら理想の生活水準が保てるか。取り崩すならば資産額、配当ならばインカムが目標になる。
  • セミリタイア。現在の支出とインカムの差など

 当面のわかりやすい目標として資産額1億円を目標と設定する人も多いですね。これは40歳以降の一人暮らしならば余裕をもってセミリタイアをできる金額ですね。しかし、20歳前後だといささか心もとない金額となります。家族持ちでは厳しいでしょう。

 

 このように、自分の置かれた立場と用途を照らし合わせ、利回り〇%で運用したら、という形で逆算をしたら良いですね。

 

 質問者さんの場合は、「65歳以降、生活に困らない程度の資産運用をする」という目標があります。政府が老後資金に不足する可能性があるとして示した金額が年金とは別に資産2000万円でした。

 

 老後資金に関しては諸説ありますが、2000-3500万円のレンジに収まることが多いですね。ということは、多めの4000万円と仮に設定してみるとどうなるでしょうか。

投資をする上での目標設定の考え方

投資をする上での目標設定の考え方

 現在の投資額160万円にプラスして保守的に年間4%の運用するとします。そうすると、4000万円を超えるには、月々5万円という投資金額が目安になってくるということです。あくまで1例ですが、このように設定すると投資目標がパチッと決まります。

 

 5万円という入金額は、失職などの事象を除いて守っていきたいところですね。入金額は確実性の高い、継続したい部分ということになります。目標としてふさわしいですね。

 

 お金は多ければよいに越したことはありません。しかし、投資に回しすぎると今の生活が苦しくなります。中庸を目指していくといいですね。何が何でも、というのは避けたいところです。

 

 次に投資先ですが、これは不確実要素があります。したがって、参考程度にとどめてくださいね。

 

 そのうえで、まだお若く投資額も少ないので投資先を絞って、株式1本で良いように見えますね。株、ETF、債券部分はほとんど不要で、円で買えるS&P500かVTI一本のほうがパフォーマンスは長期で優れると私は考えます。

 

 不安からいろいろ手を出しがちですが、シンプルで把握可能なPFを構築されることをお勧めしますよ。ともにがんばりましょうね。

 

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 とにかく、資産形成に資する良い活動を続けるということにつきます。

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