たぱぞうの米国株投資

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年収300万円から資産運用で1億円近くを築いた話

年収300万円から1億円近くの資産を築くということ

 資産形成は、節約と投資の両輪が大事です。節約は自分の意志である程度コントロールできます。これに対して投資は3つの要素が関係します。ズバリそれは下記の3つです。

  • 時間
  • 実力

 時間は長い年限を取ればリターンの蓄積ができるため、重要です。実力は暴落時に手放さないぶれない意思や、適切な対象に投資する力などです。最後に運です。運も実力のうちと言いますが、たしかに重要です。

 

 これに加えて、入金力ということも言われますね。確かにそうです。積立投資額が大きくなるからです。しかし、30年にもわたって年収が停滞している日本においては入金力を上げることは簡単ではありません。

 

 さて、今回は年収300万円、途中無職期間を挟みながらも資産形成で1億円ちかくの財産を築いた、という方からのご質問を紹介します。

 年収300万円から夫婦で8000万円の資産形成に成功

 たぱぞう様の雑誌や書籍を読んでおり、セオリー通りではないのはわかっているのですが、私は小心者なので、この文章の一番最後の<今後の方針、急落時の対応>で今後運用していけば大丈夫か教えてください。


 記事にしていただいても大丈夫です。文章が長いので一部抜粋や加工にしての記事でも大丈夫です。お手数おかけしますがよろしくお願いいたします。

<私と嫁の現在の生活スタイルと考え方>

  • 私1972年生まれ
  • 嫁1979年生まれ
  • 子1歳10か月
  • 義父義母の一軒家に同居
  • 車は嫁が一台、義母義父が一台所有
  • 保険は自動車保険、日常賠償責任保険以外は考えない
  • 物欲がなく最低限のものしか買わない

<これまでの経歴>

  • 小学校1年~中学3年

 貯金すると利息が付くことに喜びを感じ貯金が趣味となる。小学校3年から定期預金をはじめる

  • 高校1年~3年

 親の勧めで今まで貯めた小遣いで山一證券にてワイド債30万、スーパーゴールド20万を購入。父が仕事でヘトヘトになっているのをみてきているので私はそうならない方法はないかと漠然と考える

  • 大学1年~4年

 パチンコで年収20万を得る趣味を持つ

  • 大学3年

 バブル崩壊

  • 社会人22歳~35歳

 年収300万の企業に勤める(スーパーマーケット) 

 就職氷河期のため大学を卒業しても就職難であった

 会社の寮にいたため生活費は月2万程度(寮費、食費、水道光熱費込み)、他は車の維持費程度しか使わないため年収300万のほとんどを貯金する(日本国債や定期預金)。


 会社での人を使うスキルが欠乏していると感じるため出世には向かないと感じ、入社1年目から将来のアーリーリタイアを意識し始める。休日はパチンコで年収20万程度の収入を得る(休日の大半の時間を使うためほかの趣味がなくお金が減らないが35歳で勝てなくなるので計17年間で撤退)

  • 33歳

 米国債150万、外貨建てMMF(米国、ユーロ)1000万を始める(5%程度あった利回りが徐々に下がっていき5年間で撤退)

  • 34歳

 会社の寮が経費削減のためなくなり、数か月アパートで暮らすが給料の8割近く使うことになるので働く意欲を失い退職。

  • 35歳

 この時点で私の資産総額4000万。再就職、年収300万(製造業)するも手先の器用さが求められる仕事内容についていけず2年で退職し1年間無職となる。


 結婚する(アパート暮らし)、嫁はパートで年収150万程度、嫁の資産総額800万。生活費は嫁の150万でなんとか生活できる(資産4000万を貯めた実績によりお金の管理はすべて私が行うことになり、生活費はすべて嫁の給料から支払うことになる)。


 二人とも物欲がないので生活費は嫁の年収150万でなんとか生活できるため私の年収300万はほぼ貯金。

  • 38歳~45歳

 再就職、年収250万(職業訓練校講師(日商簿記))。無職の期間に日商簿記を勉強し講師となる。講師なので部下を持つことがなく仕事自体は楽しいと感じる。


 休日のほとんどが授業の準備なのでお金を使う時間がなく私の年収250万はほぼ貯金。簿記を勉強する中で財務諸表分析の科目で投資について意識するようになる。

  • 44歳

 ネットでみた投資ブログで米国株を購入しはじめる(ダウ銘柄1000万、多少利益が出るものの実力不足で2年程度で個別株は撤退しはじめる)。嫁退職し正社員を目指す。嫁再就職(正社員年収300万)会社で401Kを月5000積み立て

  • 45歳

私が病気になり会社を退職

  • 45歳~47歳

 無職になったので固定費削減を意識して私の車を手放す。費用削減のため嫁の実家に入る。時間が大量にあるので投資を本格的に考えるがインディックス投資が最適解と知り拍子抜けする。


 個別株の難しさを痛感しダウ銘柄1000万の大半を売却。


 VOO(100万)購入(コロナショック時)。積み立てNISA(イーマクシススリムS&P500)満額を積み立て開始(夫婦共に)


 セゾン投信(月5万)、イデコを満額(三菱U国際スリム先進株マネDC、三菱U国際スリム8資産マネDC、三菱U国際スリム米国SP500)積み立て開始。


 特定口座イーマクシススリムS&P500の積み立てを開始(年200万程度)しスポット購入も行う。

  • 47歳

 第1子誕生。ジュニアニーサ満額積み立てイーマクシススリムS&P500、全世界)

  • 48歳現在~

 私が非正規で再就職(年収120万円、扶養範囲内)

 嫁の実家なので年150万程度しか夫婦で生活費を使わない。私と嫁で年200万円は貯金。

<現在の資産状況 含み損益を入れた評価額>

私:総資産7,000万程度

  • VOO 200万(含み益77%)
  • PFF 350万(損益ゼロ)
  • PM 70万(含み損9%)
  • 積み立てNISA(イーマクシススリムS&P500)200万(含み益44%)
  • 特定口座(イーマクシススリムS&P500)950万(含み益48%)
  • セゾン投信 400万(含み益29%)
  • イデコ(三菱U国際スリム先進株マネDC、三菱U国際スリム8資産マネDC、三菱U国際スリム米国SP500)270万(含み益26%)
  • 1,700万円程度をドルで保有
  • 3,000万円程度を日本円で保有

嫁:総資産1,000万程度

  • 積み立てNISA(イーマクシススリムS&P500)200万(含み益44%)
  • 401K(東京海上セレクション・外国株式インデックス、東京海上セレクション・外国債券インデックス)25万(含み益20%)
  • 800万程度を日本円で保有

子:総資産150万程度

  • ジュニアニーサ(イーマクシススリムS&P500、全世界)150万(含み益28%)

<今後の方針 平常時>

 キャッシュ比率がかなり高いが無理しなくてもよいステージに来ていると思うので焦らない。急落が無ければ、淡々と積み立てNISA(イーマクシススリムS&P500)満額、ジュニアニーサ満額(イーマクシススリムS&P500、全世界)、特定口座(イーマクシススリムS&P500)年200万、セゾン投信年60万、を積み立てるだけ。


 フィリップ・モリスは徐々に売却中。


 嫁の会社での401Kの積み立て額が月5000円しかないので、来年の制度改定時にiDeCoも併用して積み立て出来るようになるので満額活用予定。

 

 50歳リタイヤを意識してきたが私は無職になると性格上何もしなくなるとわかり、何もしないと体力低下の面で心配なのと、義父義母の無職に対する印象が最悪であるのと子供を保育園に入れたいので非正規でゆるく働く事に方針転換。

 

<今後の方針、急落時の対応>

 評価益があるVOOに8%のトレーリングストップをかけており、決済される事態が起きた場合は特定口座(イーマクシススリムS&P500)現在950万の半分を手動で売却して利益確保。


 その後下落が続こうが上昇しようがS&P500の積み立てはこれまで通り行っていく。

年収300万円から資産運用で1億円

年収300万円から資産運用で1億円

 仮に利確後下落したら利確した事による精神的な安心と多少の利益が得られるが、利確後すぐ上昇した場合はやっぱり積み立ては売却したら損やと言う原則的な話しになるが、それでも利益は確保しているのでそれなりに納得はできるとは思う。


 相場から完全に撤退しないためには精神的な面のコントロールが大切だと思うので原則も大切だが自分で納得できる事も大切だと思う。

 

 積み立てニーサ、ジュニアニーサ、セゾン投信、PFFは何が起きてもホールド。積み立てニーサ、ジュニアニーサは非課税枠がもったいないし、セゾン投信はネット上だけでは売却できなく資料の取り寄せが必要なため放置。PFFは配当目的でホールド。

年収300万円台から1億円近くの資産形成をされたのはまさに節約と投資の成果

 年収300万台、なおかつ無職期間を挟みながら世帯で8000万円を超える資産形成をなさったということですね。


 この実績が全て、ご自分の節約、投資スキルを信じてよい、むしろ賞賛したいところです。

 

 何が起きてもホールド、積立はこれまで通り、適宜の利益確定、王道ですね。S&P500をコアとしたサテライト投資である限り、大きな間違いは生じません。キャッシュも厚めで問題ないですね。

 

 投資はメンタルも大事ですから、現状の持続可能な仕事を続け、相場とほどほどに付き合っていくことですね。

 

 下落における売却は考え方次第ですね。だいたいにおいて時間をかければ反発しますので、喫緊でキャッシュが必要でないならば、ホールドでも良いでしょう。運用期間が長いと、税金もそれなりに乗ってきます。それをどう考えるかですね。

 セゾン投信、PFFは根強いファンがいます。これと今持っている、あるいは投資している指数を比較し、メリットを見極めた上で続けるか売却するか結論を出されるとよいでしょう。この2商品はやや癖があります。

 

  節約と投資の両輪で資産形成は成り立つということをお示しされた、好例ですね。ご自分の意志がしっかりされていて、さすが元パチプロさんです。多くの方にとって参考になる部分がありますね。これからも共にがんばりましょうね。

 

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