たぱぞうの米国株投資

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リスクリターンを踏まえ、今を生き抜く分散投資を考える

リスクとリターンは表裏一体の永遠の課題

 リターンが大きくなれば、リスクも大きくなります。リスクを抑えると、リターンも抑えられます。投資でよく話題になるシャープレシオなどは、このちょうどよいバランスを目指したものですね。

リスクリターンとシャープレシオ

リスクリターンとシャープレシオ

 しかし、資産を最大化しようと思うと、更なるリスクを取る必要が出てきます。人によっては個別株投資に取り組んだり、さらには株と組み合わせて不動産や太陽光に取り組んだり、はたまたビットコインに取り組んだりといった多様性が生じるのはそういうことです。

 

 投資の答えは1つではなく、自分が結局資産運用で何をゴールとするのかというところに帰結します。お互いがお互いを尊重し、良いところを学べばよいのですね。1つのやり方や考えに固執して機会損失をするのはもったいないことです。

 

 私は株、民泊、不動産、太陽光、仮想通貨と広く取り組んできましたが、資産運用の最短距離を歩むことができましたね。それはやり方や考え方に固執しなかったからです。時代によって最適解は変わるのです。

 

 さて、話がずれました。

 

 今回は投資のほとんどを同じアセットにするのはリスクが高すぎるのではないか、ということでご質問を頂戴しています。

同じ金融商品に投資をするのはリスクが高すぎるのではないか

たぱぞうさん、こんにちは。


 いつも楽しくブログを拝見させていただいています。今後の投資方針(主にETF銘柄)について、自分の中で考えがまとまらず、お知恵を貸していただきたいと思い、質問させていただきました。

 

 私は現在31歳の会社員です。27歳の妻と1歳の息子がおります。共働きです。投資を始めたのは2020年末ごろからですので、あまり長くありませんし、コロナショックの暴落時に大きく投資できたというわけでもありません。

 

 現在の投資については私と妻、それぞれ毎月5万円ずつ(2人合計10万円)の投資信託を購入しています。購入内容はつみたてNISAでVTIを66,000円、VTを34,000円といった感じです。


 それとは別で、毎月10万円を投資に回せる計算ですので、投資信託を毎月10万円、ETFを毎月10万円という形の投資方針です。

 

 投資目的はもちろん、将来に向けた長期的視点であり、投資に振っている毎月20万円以外は別口座に残し、一定のキャッシュも確保しています。


 現在保有するETFはVYM、SPYD、HDV等の高配当を中心にVIGの増配当、GLDMの金をそれぞれ2:2:2:2:2といった感じで保有しています。

 

 これまでのたぱぞうさんのブログでしたり、あらゆる方の書籍をたくさん読ませていただき、高配当ETFは配当の都度税金がかかることや、VOOやVTIなどの単純なインデックス投資の成長性には劣後すると書いてあり、それも納得できます。

 

 しかし、投資信託でVTIやVTに振っているので、ETFでも同じVTIやVOOに投資していくべきでしょうか?


 現在の様に、投資信託とは違った視点で高配当や増配当に振るというのは分散投資にはならないと思いますが、投資信託とは銘柄変えた方がいいのかなと思っていたので現在に至っています。それならETFについてはTLTやAGGなどの債券や金に振った方がいいのでしょうか?

 

 文章がまとまらず申し訳ございません。


 たくさんの質問がくる中、お忙しいところ申し訳ございませんが、教えてください。
よろしくお願い申し上げます。

分散投資でカギになるのは、アセットと地域と時間

 おっしゃるように、例に上がるVYM、SPYD、HDVは米国株式という意味ではVTIやVOOと同じです。そういう意味では、リスクの分散にはならない可能性が高いです。S&P500が暴落して、SPYDやHDVが暴騰するということはまずないからです。

 

 分散性で見たほうがいいのは3つあります。それは、アセットの違いと地域、それから時間です。アセットの違いというのは株と債券、金、不動産などを比較するという意味です。


 地域性は米国、ユーロ圏、新興国などのエリアです。ただし、株式は昨今同じような動きをしますから、地域分散がリスク分散にならないケースもあります。リスクを抑え、分散させたいということでしたら、他のアセットを検討するということになりますね。

 

 時間は資産のすべてを一括などで投入するのではなく、時間で分散させるということです。質問者さんは積み立てなので、ここはすでにクリアしていますね。


 ちなみに、私が質問者さんならば、全て株、例えばVTIなどにしますね。お若いため時間が長期で取れるからですね。また、金額も給与からの補填ができなくはない、そう考えるからです。そう考えると、リターンを優先したくなりますね。

 

 投資額が所得から乖離し過ぎる場合は分散に迫られます。理由は、相場の不調を所得でカバーできなくなるからです。勤労所得が生活の柱ならば、勤労所得とのバランスで考えていくことになりますね。

 

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