宝くじで1億円。そんな話があるのかと思うかもしれませんが・・・
宝くじで1億円を手に入れる。夢のような話ですが、あまりに確率が低く、現実とは思えませんね。
ちなみに、和田システムさんによると、宝くじが当たる確率は以下の通りということです。
等級 | 当選金額 | 当選条件 | 当たる割合 | 当たる確率 | 期待値 |
---|---|---|---|---|---|
1等 | 7億円 | 組3ケタと6ケタ | 2,000万分の1 | 0.000005% | 35円 |
1等の前後賞 | 1億5,000万円 | 1等の同組前後 | 1000万分の1 | 0.00001% | 15円 |
1等の組違い賞 | 10万円 | 1等の組違い | 約10万分の1 | 0.00099% | 約1円 |
2等 | 1,000万円 | 組下1ケタと6ケタ | 100万分の1 | 0.0001% | 10円 |
3等 | 100万円 | 各組共通6ケタ | 10万分の1 | 0.001% | 10円 |
4等 | 5万円 | 各組共通下4ケタ | 1万分の1 | 0.01% | 5円 |
5等 | 3,000円 | 各組共通下2ケタ | 100分の1 | 1% | 30円 |
6等 | 300円 | 各組共通下1ケタ | 10分の1 | 10% | 30円 |
70周年記念賞 | 70万円 | 各組共通6ケタを2本 | 5万分の1 | 0.002% | 14円 |
1等前後賞にしても、 0.00001%の当選確率ということです。それもそのはず、宝くじは還元率がおよそ5割ですから、買った瞬間に確率的には半分しか回収できません。
胴元にとっては利益率が極めて高く、買う側にとってはリターンが少ないわけです。ある意味では規模的にも、参加人数的にも、究極のマイナスサムゲームと言えそうです。
そんなわけで、私は宝くじを買ったことは人生で1度か2度しかありません。しかし、中には当たる方もいるのですね。
今日は、宝くじで1億円を当てた方からのご質問を頂戴しています。
宝くじで1億円を当てたので、投資をしたいと思っています。
たぱぞう様
いつも読ませて頂いております。私はしがない50代パートですが、いつか、幸せを掴んでやる、という強い気持ちで今まで生きてきました。ちなみにイケメンじゃないので、妻も彼女もおりません。
孤独そのものの人生なんですなあ…。
ところがどうでしょう、前回の宝籤で9桁の当選に当たりました!このままキャバクラとか風俗で散在するのは、いかながものか、と考えました。
そこでお尋ねしたいのですが、以前、たぱぞう様が推奨されていた、VYMとVTIを一気に大人買いしようかと思いましたが、いかがでしょうか?
本来なら、ドル円の相場を見て、ドルコスト法でちびちび買っていった方が良いんでしょうけど、大金が手元にあると、風俗と水商売で、散財してしまいそうなのです。
あるいは分散して、以前、たぱぞう様がお持ちだったPFFとかも大人買いしようか、とも考えたんですけど、いかがでしょうか?
忌憚なきご意見をお聞かせください。
宝くじで1億円当たったらどうするのか。
夢のある話ですね。マイナスサムゲームを持ち前の強運でプラスサムゲームにされたということですね。
- 50代
- 独り身
- パート勤め
- 1億円を当てた
- 投資歴はあまりない
- 手元にお金があると使ってしまう
このようなプロフィールだとすると、作戦が必要になりますね。
正直、今の相場は「株高・債券高・商品高」の傾向ですから、基本的には一括投資はあまりしたくないですね。しかし、手元にあると使ってしまうということでしたら、一括投資をしたほうがいいということになります。
夢のある話をいただいたので、夢のあるいくつかのパターンを示します。
株式や債券などのペーパーアセットを1億円で買う
株式や債券などのペーパーアセットへ投資をします。なんといっても手間がかからないのが一番の利点です。配当が得られるとなおよいでしょう。
- VYM:BND=3:7
比率は、債券を7とします。相当にディフェンシブな割合です。これだと、収入面ではやや物足りないので、パートはもう少し続けることになります。
少し前ならば利回りを上げるために、インフラファンドやリートなどを含めるという手もありました。しかし、これらもやはり値上がりが顕著ですね。
不動産を1億円で買う
8000万円前後の不動産を買います。現金買いです。間違いのない場所でアパートを買い、1室に住みながら管理をしつつ家賃収入を得ます。これだと、場所選びと物件さえ間違えなければ半永久的にリターンを得ることができます。また、生活を変えたくなったときに売れるというメリットもあります。
欠点は、客付けや修繕、クレームなども踏まえた管理会社とのやり取りが最低限必要なところでしょうか。ペーパーのように手間いらずではありません。
購入時の手数料や修繕費を考えると、ある程度のバッファを持たせたほうが良いでしょう。1億円をフルで使ってしまってはダメです。
太陽光発電所を1億円で買う
太陽光施設を買っても良いでしょう。1基200万規模の売り上げのものを3基も買えば、年収600万が20年続きます。終わるころには年金も出ていますし、それまでいささかの貯金もできているでしょう。仮に5基買い、法人化すれば売り上げ1000万の優良法人が誕生、しかも20年間安定実績ということになります。
太陽光はあまり修繕や手数料がかからないので、より大きく買うことができます。
これらの方法を組み合わせても良い
これらの方法を組み合わせ、さらにリスクをヘッジしても良いでしょう。いずれにしても、収益をきちんと生み出すものに投資をすることが大事です。そのうえで、生活防衛資金も確保しておくということになります。
法人化するもよし、個人所得の範囲でハードを買い、残りをペーパーで回すもよし。現金というのはそういう自由さがありますね。「そういうめんどっちいことはしない」ということでしたら、ペーパー一択です。
いずれにしても、浦島太郎の竜宮城を実現するような使い方をせずに、将来にわたって自由が得られるような活用をしたいですね。
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宝くじを買うことはお勧めしていませんが、体験例を聞くとやってみたくなりますね(笑)
株式と債券の理想の割合です。1億円を超えてくると、各種アセットとのバランスを考えたくなりますね。つまり、「守り」がテーマになってくるということです。人によりますけどね。
BNDも債券高の影響で上昇しています。とはいえ、株式のそれにくらべるとやはり値動きは小さなものです。