たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

地方公務員の押さえておきたい節税×投資術

地方公務員の押さえておきたい節税×投資術

 今回は地方公務員の方からご質問を頂いています。地方公務員の方は、財形貯蓄や住宅貸付、地方公務員共済積み立てなど恵まれた制度が多いので、しっかり押さえて資産運用していきたいですね。

 

 特に財形貯蓄はネットでは「要らない」という意見も多いですが、種類と活用次第です。一般財形は確かに使えませんが、住宅と年金財形は非常に使い勝手が良いです。

 

 キャッシュポジションとして見るならば、非常に魅力的な制度になります。それでは早速ご質問をご紹介します。

地方公務員の個人投資家ですが、財形貯蓄とMMFをどうするか迷っています。

はじめまして
 いつもブログを拝見させて頂き、投資の参考にさせて頂いております。

 たぱぞう様のブログは簡潔明瞭で説得力があり、投資オンチの私も良く理解出来て、毎回目から鱗のような感激があります。


 さて、周りには米国株投資はおろか、資産運用をまともにやっている人がおらず、相談出来る人もいないので、是非たぱぞう様にご相談に乗って頂ければ幸いに思い投稿させて頂きました。


まず、私に関する情報です。

  • 年齢 42歳
  • 職業 地方公務員
  • 年収 550万円(手取り)
  • バツイチ、独身
  • 投資歴 5年
  • 年間投資可能額 180〜200万

保有資産

  1.  たわら先進国株式 約250万
  2.  楽天米国株インデックス 約250万
  3. VTI 約250万
  4. VOO 約130万
  5. VYM 約35万
  6. VISA 約80万
  7. J&J 約80万
  8. ロイヤルダッチシェル 約70万
  9. MMF 約180万
  10. 財形貯蓄年金 約350万
  11. その他 現金 約50万

 今回、ご相談したいのは、⑨のMMFと⑩の財形貯蓄年金の運用方針なのです。


 個々にご説明しますと、⑨は3年半くらい前に購入したものになりますが、当時は円安であり、1ドル124円くらいで、その時は投資のイロハも良く分からずにとりあえず安心資産と言われていたMMFを購入した訳です。

 

 現在はMMFも課税対象となりまして、もし今、売却するとなると、日本円で約35万の損失となります。保有していれば自動的に配当再投資がされて、月約2千円の配当が得られます。(少ないですが笑)しかし、損失が嫌でして、ずっと買い持ちしている状態が続いております。


 このMMFを売却して、得たドルで高配当株やETFを早く購入してしまった方が、トータルリターンが良くなるのでないか、このままでは機会損失になっているという考えと、いや、購入した1ドル124円以上になるまで待ってからでも遅くはないのではなかろうかという考えが交錯しておりなかなか結論が出ません。


 ⑩の財形貯蓄年金ですが、これは利率1.25%で運用されているものであり、将来的に得られる金額は概ね予想出来る比較的安全性の高い資産です。

 

 しかし、この利率で満足出来るのかと言われると、正直、もう少しリターンが欲しいというのが本音でありまして、だったらこの財形貯蓄年金を全て米国株に振り分けた方がいいのではないかと思う訳であります。


 現在は、インデックス投資と配当株投資とのミックスみたいなどっちつかずの投資スタイルではありますが、将来的には高配当株投資スタイルに移行していきたいと考えております。


 そこで、たぱぞう様の視点で結構ですので、もし、自分だったらこのMMFと財形貯蓄年金をこのように考えてこのように運用するとご教示頂けましたら幸いです。弟子にアドバイスして頂ければ嬉しく思います。よろしくお願い致します。

円安時のMMFをどうするか

 過分なお言葉、ありがとうございます。職場で投資をされている方がほとんどいないとのこと。マトモな職場でうらやましく思います(笑)

 

 さて、ご資産の株式の比重が結構大きいので、リスクリターンをどれだけ求めるのかというところですね。そういう意味では、ご質問のMMFと財形貯蓄は貴重なポジションと言えます。

 

 MMFは円安のほとんどピークで買っているために、恒常的にマイナスになっています。しかし、ドル円は購買力平価のレンジに長期では収れんすると考えると、今無理して売ることは無いでしょう。当面75円~125円のレンジというのは知っておいて良いですね。狭くなると95円~115円、この辺りということです。

 

 将来的に配当金や分配金の課税分を損益通算で取り戻す時のカードとして持っておくのも良いですね。

財形貯蓄は続けたほうがよいですよ。

 地方公務員の財形貯蓄は条件が良いことが多いですね。1.25%の利息が非課税自動再投資で回せるというのは実はおいしいです。財形年金積立保険だと、自分に何かあった時に積み立て額の5倍が払い戻されますので、生命保険として活用することも可能です。ただ、独身ということなので、そこはどう考えるかですね。

威容を誇る某県庁

威容を誇る某県庁

 あと、蛇足ですが地方公務員積立共済という制度も職場で調べてみると良いですよ。利回りの良い自治体だと2%程度の利回りで回してくれます。これは、私の友人の公務員不動産投資家が絶賛しているキャッシュのプール先です。

 

 また、公務員は職場の共済組合が住宅貸付をやっているケースもあります。抵当権が打たれないので、投資家目線だと担保物件が増えて、これまたおいしい制度です。

 

 こういう属性でのメリットを生かした積み立てや借入を知っておくと良いですね。民間でも総務の人と仲良くなって、福利厚生を洗っておくのです。これらをフル活用できるならば、例えば無理して債券・MMFという選択にしなくてもよくなります。

 

 相場が調整しているので、アグレッシブに積み立てを取り崩して株を買うというのも悪くないかもしれません。しかし、少なくとも3割程度のキャッシュポジション、あるいは債券ポジションはあったほうがいいというのが私の考えです。

 

関連記事です。

  財形貯蓄に関してはこちらに比較的詳しくまとめてあります。生命保険の代替としても優れています。コツは「生命保険会社の年金積立財形にする」ということですね。銀行系は利回りが低すぎてお話になりません。

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  公務員も定年延長が既定路線です。ややもすると70歳ぐらいまで伸びそうな気がしますがどうでしょうね。いずれにせよ、自分の定年は自分で決めるという視点が大事だと私は思います。

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  40歳からの米国株投資術ということですね。資金的な余裕もできてきて、老後を考える年でもあります。そう考えると、投資への機が熟した、いい年齢とも言えます。

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