何でもかんでも上がる相場がやってきた
何でもかんでも上がる相場がやってきたように思います。
2019年11月ごろから改めて監視銘柄を見直していましたが、よく上がっていますね。2019年の年始にまとめた株は「すべて」上昇しており、中には2倍以上になっているものもありました。小型株ではなく、大型株でです。
例年だとそれは慧眼ということになるのですが、そうはならないですね。ターゲットやアップルなど、大型株でも爆上げしている株はいくつもあるのです。ちなみに、アップルは直近260ドル~270ドルぐらいで天井かと思ってみていましたが、見事に外れて新高値を更新しています。ターゲットはチェックした時から2倍になっており、これまた驚きました。
アドビもそうですね。直近305ドルぐらいが天井かと思いましたが、ぐんぐん伸びています。見込みの天井をこれだけ多くの銘柄が抜けてくる相場は、この10年記憶にないです。特別な相場になっている実感があります。
銘柄選定の目線を変えないと、何も買えない相場になっている
このような相場なため、銘柄選定の目線を変えないと何も買えない相場になっていますね。
- 売り上げ成長率
- PSR(Priceto Sales Rate:株価売上高倍率)
こういった未来志向というか、強気の数字に着目して買っていく相場になっています。これに関しては、下記関連記事にあるとおり、KADOKAWAさんに良い機会を頂戴しましたので、その場でやや突っ込んでお話をしたいと思います。
先日ブラウンフォーマン【BF.B】の記事を書きましたが、ああいった地味な枯れた銘柄がPERで40倍になっているというのはそういうことですね。
また、売り上げが落ちて、よりどころが限られるPGがあれほどまでに買われているというのも、面白い相場です。本来ディフェンシブな銘柄ですが、あのような買われ方をすると、ディフェンシブという評価も揺らいできますね。
このように、銘柄の評価というのは流動的で、移ろうものです。しかし、そんな中にも永久保有できるような銘柄もあるわけで、それが株式投資の面白さの1つかもしれません。
銘柄紹介に迷う相場でもある
弊ブログの銘柄分析というか、表面的なので銘柄紹介ぐらいですが、相変わらずあまり人気が記事としてはありません。特に、ホルダーが多くない銘柄の記事はそうですね。
しかし、たまに書いておかないと、数字にキャッチアップしなくなります。そのため、時々書いています。セグメントまで突っ込むとそれなりのボリュームになりますので見るだけですが、記事にするのはざっくりで十分です。もちろん、資料として目を通しておくに越したことはないですけどね。
時間と効果を考えると、それぐらいでよいのです。ある意味では自分のために書いているものなので、細かいことを知りたければ、箇条書きでメモをしておくぐらいです。
中には全く更新していない古い銘柄紹介もありますが、それは「おそらくこれから買うことはないだろう」という銘柄です。しかし、そういう銘柄でも幅広く知るきっかけにはなるので、無駄にはならないですね。
最近の目線、とくに新規紹介のものは、今後20年の目線で書いているものが数銘柄あります。逆に言うと、直近の成果を考えると、怖くて書けないですね。
リーマンショック前夜の雰囲気を思い出す
雰囲気としては、リーマンショック前夜の盛り上がりに似ていなくもありません。私は結構慎重なので、勝てると確信したとき以外は恐る恐る投資をするタイプです。
リーマンショック前夜の時は、投資初心者だった友人や親族も株を買い始め、私よりも実績を出すということがありました。当時の私は投資金額が小さかったので、年配のお金持ちさんや、全力投資組にはそれなりに劣後したのですね。
大きな資金の前には、小手先の知識や理論というのはあまり意味をなさないのです。この世界はスケールがものを言いますからね。
何億、何十億とある人は、それこそ地味な債券投資でもかなりのインカムが発生するのです。
そのリーマンショック後、急激に市場がしぼんだのはみなさんご存じのとおりです。市場から退場した人もいますね。退場しない投資というのは、強気相場ではある意味では逆に勇気がいります。しかし、そのような発想を頭の片隅に持っていても良いでしょう。
バスに乗り遅れるな
こういう雰囲気になってくると、「バスに乗り遅れるな」という雰囲気になってきますね。そのバス、すべてが富裕層行きというわけではないのですが、そのような心理になってくるのです。
情報に接しすぎるのも考え物で、踊らされる機会も増えます。他人は他人、自分は自分。人がいくら成功しても、人がいくら利益を出していても、自分には関係ないのです。自分のリスク許容度に合った、無理のない投資をする局面になってきていますね。
世界同時金融緩和、未曽有の壮大な社会実験の中で私たちは生きています。
私も大きく恩恵を受けた一人ですが、昨今どこか冷めたところがあるのも事実です。無理なく、長く投資を続けていくことですね。
関連記事です。
とはいえ、キラリと輝く銘柄を見つける、そのようなセミナーにしたいなぁと思っています。
インデックス以上のリターンを求めるということについてです。
豊穣の2010年代を振り返っています。