たぱぞうの米国株投資

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世界分散投資と米国株投資のどちらが優れているのか

世界分散投資と米国株投資のどちらが優れているのか

 世界分散投資と米国株投資のどちらが優れているのでしょうか。あるいは、株式投資と債券投資はどちらが優れているのでしょうか。

 

 この答えは様々ですね。ズバリ、投資の目的によって答えがガラリと変わるのです。例えばセミリタイアを目指す、資産規模数億を目指す、という目標でバランスファンドを積み立てても、普通は実現性は低いです。

 

 逆に、老後資金の2000万円を作るのが目標ならば、守りも大事になるでしょう。どちらが優れているか、というよりも自分の投資の目的をどこに置くのか、それに対しての最適解は何か、ということになりますね。

 

 今日は、世界分散投資と米国株投資で迷うという方からのご質問を紹介します。

世界分散投資の積み立てを始めたが、どちらが優れているのか迷う

たぱぞう様

 初めまして。突然のご連絡、大変失礼致します。

 

 投資信託について、是非、アドバイス頂きたく、ご連絡致しました。誠に不躾ではございますが、お手隙の際に、ご助言頂けると非常に嬉しいです。


 何卒、宜しくお願い致します。

私自身について:

  • 年齢:30代後半
  • 年収:600万円
  • 資金:2,000万円

 これまで資産運用をして来ず、地道に貯金をしてきました。しかしながら、将来に対する不安は拭えず、「これからは真面目に資産運用をした方がよい」と考えるようになり、投資信託を開始しました。

 

 開始したのは「世界経済インデックスファンド」の積立投資です。資産運用に使える資金2,000万円から「月20万円」(10年間で2,000万円を積立る計算)、また私自身の給与から「月10万円」を加え「合計 月30万円」の積立投資を始めたばかりです。

 

「世界経済インデックス」を選んだ理由は以下の2点です。

 

  • 世界人口は今後も増加していく見通しである。
  • 従って、世界経済は今後も右肩上がりを続ける見通しである。

 

 そうして、毎月1日に「月30万円」を「世界経済インデックスファンド」に積立投資する事を今月7月から開始したところです。

 

 そして、他にも何か良い資産運用方法はないか調べていたら、たぱぞうさんの米国株投資の事を知り、書籍も拝読致しました。たぱぞうさんの書籍を拝読し、米国株投資に非常に魅力を感じました。

 

 そこで、現在は「世界経済 or 米国株」どちらにするか、或いは、どういう割合で積立投資をしていくか、に迷っており、この度、たぱぞうさんにお問い合わせをした次第です。

 

 たぱぞうさんの書籍では


「投資初心者は米国株投資(特にS&P500インデックスファンド)一本でも良い」

といった旨が説明されていました。

 

 確かに、米国株投資(S&P500)の方が、仮に他国の経済成長が停滞したとしても、それに影響される事はなく、また米国経済は今後も右肩上がりを続ける見通しである事から「世界経済インデックスファンド」よりも魅力的です。

世界分散投資と米国株投資は永遠の課題

世界分散投資と米国株投資は永遠の課題

 その一方で、もし仮に米国経済が停滞したり暴落した場合を考えると、分散投資という意味でも「世界経済インデックスファンド」も捨て難いと考えています。現時点において、今後の資産運用としては、「米国株投資」「世界経済インデックスファンド」の両建てでいく事も検討しているのですが、これに対するたぱぞうさんのお考えやアドバイスを頂けますと幸いです。

 

 「月30万円」の資金を、例えば「月20万円を米国株」「月10万を世界経済」というふうに配分する事も検討しております。

 

 それとも、世界経済インデックスファンドに資金を回すよりも、米国株一本で進めた方がやはり良いでしょうか?何分、投資初心者のため、是非とも、たぱぞうさんのアドバイスを頂けますと非常に嬉しいです。


 何卒、宜しくお願い致します。

安心安定の世界分散か、一極集中のS&P500か

 世界経済インデックスファンドは6資産均等分散のバランスファンドで、かつて大変人気がありました。今もバランスファンドの人気ランキングではトップクラスに入りますが、かつてほどの人気ではありません。

 

 理由は下記の通り2つあります。

  • 信託報酬がほかのファンドに比べて高い
  • 均等分散以外の考え方が広がった

 まず、今はバランスファンドはSlimが強いですね。

  • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

 上記が大変人気です。信託報酬で世界経済インデックスファンドとおよそ3倍違います。世界経済インデックスファンドが6資産均等でリートを含まないのに対し、Slimバランスは8資産均等でリートを含むという違いがあります。

 

 この均等分散型のバランスファンドは時価総額加重平均ではありません。そのため、どうしても日本債券、日本株式の割合が大きくなりがちですね。当該ファンドの場合は10%です。これをネガティブと捉えるか、ポジティブと捉えるかは個々の投資判断に委ねることになります。

 

 人気の傾向としては私もそうですが、成長する国へのエクスポージャーを高めたいというところですね。

 

 一方で、世界株式および世界債券などの魅力も感じていられるということですね。そういうことでしたら、半々から始める、あるいは1:2から始めるというのもありでしょう。

 

 基本的には迷ったら半々というのが一つの目安です。

 

 もっとも、私が質問者さんでしたらS&P500から入ります。理由は、運用額と将来の目標額との乖離が大きいからです。私の場合は、投資を始めた動機が人生の可能性を広げたいというところだったからですね。実際に、大きく人生が変わりました。

 

 これが、例えば老後資金を貯める、だともっと保守的になります。債券や世界株を入れる妥当性が高くなります。

 

 リスクを大きくすればリターンも大きくなりますが、マイナスも大きくなります。したがって、今一度投資の目的に立ち返り、自分がどのような投資を続けていきたいのかを検討されると良いですね。

 

 投資を始めた当初はいろいろ迷いますが、徐々に固まってきます。今を大事に、考えを積み重ねていくことを楽しんでくださいね。

 

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