たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

ロボアドバイザーの税金の基礎基本を押さえておく

ロボアドバイザーの税金の基礎基本のルールを押さえておく

 ウェルスナビやテオいったロボアドバイザーが登場して、3年近くが過ぎようとしています。私がブログを始めたのとほとんど歴史を同じくします。

 

 その後、2017年の好相場を経て、2018年のボックス相場へと移行をします。金と債券を一定割合含んでいるので、下げ相場でも比較的底堅い推移を見せていましたね。追加入金をしている人はそれを実感しているのではないでしょうか。

 

 契約者ごとにリスクリターンを操作できるというのが強みで、中身はアクティブファンドのようなものです。分散投資を基本としたその手法は、投資初心者のみならず上級者の方にとっても参考になるものが多いのではないでしょうか。

 

 ウェルスナビはわりと静的に運用しており、テオは動的に忙しく売買を繰り返していますね。意外なことに、私の保有株に関する限り、この2社で大きなリターンの差はありません。さて、今回はこのロボアドバイザーについてご質問を頂いています。

ロボアドバイザーの税金の基本について、いくつか教えてください。

たぱぞう様

 初めまして激辛カレーと申します。いつもブログを拝見させていただいております。しかし、始める時期が悪く10月頭から始めましたので、今は含み損が100万円以上になっています。私の投資元年はマイナススタートです(苦笑)


 しかし、米国株の回復力を信じているため、思ったより落ち着いています。さて、ロボアドバイザーについて幾つか質問がございます。お手数ですが、回答を頂けると幸いです。

  1. ウェルスナビやテオの口座でも、外国税額控除、配当控除、損益通算ができるのでしょうか。
  2. ウェルスナビやテオ配当金を自動的に再投資してくれるのでしょうか。
  3. たぱぞう様はウェルスナビとテオをしているようですが、最近の下落相場での動きとリターンは如何だったのでしょうか。例えば、下落相場では債券ETFや金ETFの比率が増えた、現金のポジションが増えたなど、相場に対して自動的に対応していたでしょうか。
  4. リスク許容度は5との事ですが、これを1に変更すると、直ぐにリバランスしてくれるのでしょうか。例えば、下落相場に入ったと思ったら、リスク許容度を5から1に手動で変更することで、下落相場に対応できたら良いなと考えています。

ロボアドバイザーの基礎基本の押さえ

 激辛カレーさん。ご質問にお答えしますね。

 ロボアドバイザーの外国税額控除、損益通算

 まず、ウェルスナビもテオも外国税額控除はできます。報告書で言うところの、現地源泉税額という項目が該当部分です。この金額に相当する部分を所得税から控除していくことができます。

 

 しかし、配当控除はできません。配当控除はもともと国内株を前提にしたもので、外国株は対象外になります。ロボアドに限らず、海外株自体ができません。ある意味では海外株で老後設計をするにあたっての最大の障壁かもしれませんね。

 

 損益通算は可能です。特定口座の取引報告書が1月中に発行されますが、これをもとに損益通算を行います。これは横断的に利用できるので、ウェルスナビやテオ、あるいは複数の証券会社などを合算して行うことができます。

 

 ただ、発行時期や詳細は念のためウェルスナビ、テオといった運営会社に直接確認されることをお勧めします。

 

 また、配当再投資を含むリバランスも全自動で行っていますね。ロボアドやバランス型の投資信託は自動のリバランスがメリットの1つです。

ウェルスナビのリバランス

ウェルスナビのリバランス

 直近では10月の調整時に金と不動産を少々売って、新興国や米国債を買っているのが確認できます。リスク許容度を変更したら、適宜リバランスしてくると思いますが、その変更スピードに関しては私が変更をしたことが無いのでわかりません。これも直接確認してみてくださいね。

 

 あまり頻回なリスクの変更はパフォーマンスに影響を与えるので、あまりよくないでしょうね。実質、相場のうねりに合わせて売り買いをすることになるからですね。

 

 逆に言うと上手いならば別ですね。上昇局面でリスクを大きめに取り、下降局面でリスクを少なめに取るということが可能になるからです。

ウェルスナビもTHEOも若干のプラス圏

 ウェルスナビもテオも若干のプラス圏というところですね。

ウェルスナビの資産推移

ウェルスナビの資産推移

 運用開始以来マイナスに転じたことは殆どなかったのですが、2018年年末にはマイナスになっていました。リスク5の最大設定ですが、それでも債券とゴールドを含んでいるので株式単体に比べるとマイルドな値動きになっていますね。

 

 本来、追加入金して下げた局面も淡々と買い付けるのがパフォーマンスを向上させるのでしょう。私の場合はまだ自分のトレードを信じていますので、追加入金はしていません。実際、相場環境の悪かった2018年でもロボアドや指数に負けていません(笑)

 

 まあ、結局トータルでどれだけ自分のインカムや資産を増やせたかというのが大事なので、指数や誰かと比べる必要は無いのですけどね。ざっくりと増えていれば良いのではないでしょうか。

 

 しかし、見ていてロボアドの手法は面白いですね。

 

 「ああ、ここでこういうリバランスをしたのか」

 

 という学びがあります。とくに頻回なテオはそうですね。いずれにしても、資産は相場が荒れるとどうしても伸び縮みするものです。意外かもしれませんが、私はあまり資産額は気にしていません。大まかに把握している程度です。

 

 投資のコアを決めて、ゆったり長い目で取り組んでいけばよいですね。良いものに、続けて長く、投資する。というのが王道です。

 

 加えて大事なのは退場しない資金管理です。これさえできていれば、続けて長く相場に取り組むことができますね。ともに頑張りましょうね。

 

関連記事です。

  百花繚乱の様相を呈しているロボアドバイザー業界ですが、比較する基準を持っておけばさほど迷わないですね。

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  結局ロボアドもリスクリターンの関係で自分の投資方針を決めるということになりますね。私は株7割、債券か現金3割というバランスで投資をしていますので、リスク大きめの投資をしているということになります。

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  この当時からすると、ほとんど横ばいになっていますね。相場の影響は小さくないですね。それでも地味にゴールドや債券が効いています。

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