投資初心者はどのようにリスク資産を増やしていくべきか
投資熱が高まっていますね。かつてのように、マニアックな株好きの人がちょこちょこやるイメージはほとんど払底されたといってよいですね。NISAなどのように、計画的に誰もが取り組むものへと変容しつつあります。
さて、今回は投資初心者ですが、リスク資産をもっと増やしていきたいという方からご質問を頂戴しています。
投資初心者ですが、もっとリスク資産を増やしていこうと思います。
はじめまして。
真剣に投資をはじめて1年未満の初心者です。コロナ禍から時間ができ、投資の勉強と生活費の見直しを進めてきました。某銀行窓口で開設したNISA口座を楽天証券へ移行し(幸い少額ながらプラスでした)、携帯電話も楽天モバイルに変更し、不要な保険を解約するなど生活を改めてきました。
これから本格的に資産形成をしていこうと考え、たぱぞう様のブログをはじめとしてネットや書籍を参考に、日々のキャッシュフローを改善したいと米国株高配当ETFを中心に投資をしていこうと決めて取り組んでいます。
しかし、初心者ゆえ自分自身で考えて未来の予測ができないため、これでよいものか不安でご意見をいただきたく連絡差し上げた次第です。
いきなりのご連絡で恐縮ではありますが、アドバイスいただけると幸いです。よろしくお願いいたします。
【家族構成】
- 32歳(公的機関職員)額面年収600万(超過勤務100万円弱込)
- 妻 31歳(公務員)額面年収 400万
- 子 3歳 2歳(3人目はまだ検討中)
【住宅】
- 新築戸建て4500万円
- (35年ローン 約11万円/月、比率;夫:妻=35:10)
【保有資産】
- 現金 1700万(うち約500万円は積立保険や個人年金保険の解約返戻金で最近入金)
- 特定口座 HDV 25株、SPYD 50株(合計約40万円)
この現金をどのように運用していくか悩んでいるところです。妻も投資には理解をしめしてくれていますが、高配当ETFによるインカム狙いだけでなくNISAによる運用が重要ではないかという考えです。そこで話し合いの結果、下記のような投資方針を考え実行しています。
・現金のうち600万円は生活防衛資金(1年分+α)として現金貯金。
・夫NISA口座 毎月下記を購入
SPYD 約3万円分
HDV 約3万円分 ※SPYDとHDVを同額程度保有する
他、VIG・VWO・AGGorLQDを1株ずつ
合計約9万円(NISAで残り枠があればタイミングをみて都度購入)
・妻 NISA口座(毎月)
eMAXIS slim 全世界株式(日本除く)
生活防衛資金600万円は昨年の支出+αの額で、余裕を持たせた設定としています。
NISA口座は個別株をはじめる知識もないので米国ETFを購入することにしています。手数料も無料ですので…。高配当ETFで組み合わせの良いHDVとSPYDをメインに、将来の高配当を期待してVIGを、多少のリスク分散の意味で債券ETFを混ぜています。
また、この先世界情勢が不透明なため、方針と異なりますがVWOを組み入れている次第です。NISAに関してはよほどのことがない限りは定年まで保有するつもりです。
目標としては、一先ず40歳で税引き後配当金30万円/年を得たいと思っています。
今回、特にお聞きしたいのは、
- NISA口座での米国ETF購入およびその購入商品の組み合わせに問題はないか?
- そもそも米国ETFの毎月積み立ては有効な手段か? インカム狙いではタイミングも重要とは承知していますが、現状株式資産を有しておらずドルコスト平均法を採用。
- 現金預金1100万円は運用したほうが良いのか? 最近保険などの解約で戻ってきた500万円を含めた預金をそのまま置いておくのももったいないような気がしています。また学資代わりの積立保険を解約して浮いた毎月の3万円分も、そのまま貯金していくのか何か投資にあてるべきなのか迷っています。
- idecoについて 公務員と同様の処遇でそれほど入金できませんが、余剰資金があるうちは節税メリットもあるため検討したほうが良いのか?
という点です。
つたない文章で申し訳ありません。お忙しい中、申し訳ありませんがアドバイスいただけると幸いです。よろしくお願いいたします。
リスクを取らざるリスク、徐々に投資額を大きくしたい
目標が現実的かつはっきりしていてよいですね。配当金を年に30万円作りたいということですね。これはシンプルで、1000万円を年率3%で運用すれば得られます。つまり、高配当系ETFにドカンと入れてしまえば、目標達成です。
ただし、初心者さんということで一括投資が躊躇されるということですね。
色々と考えるところはおありだと思いますが、基本的におかしな商品は書かれていませんので、ひとまず書かれた方針でよいでしょう。
ただし、高配当ETFはS&P500などに比べると長期でリターンが劣る可能性が高いです。そこを踏まえたうえで、目標優先の投資になります。とはいえ、同じ米国株投資であれば、驚くような格差が生まれるわけではありません。
また、AGGやLQDは金利で変動が出る商品です。これも踏まえたうえでの分散となります。逆に言うと、今のように金利が上がり切ってしまえば、割と確実性高く1,2割取れる商品です。
ご質問の現預金1100万円ですが、私でしたら投資運用します。理由は、お勤めが安定しており、投資に対してリスクを取りやすいからですね。もう一つは、資産額が限られるので、リスク資産を多めにしないとリターンも限られるからです。ただし、焦らずですね。
iDeCoは検討してもよいですが、退職控除を取りにくいお仕事であること、控除を取るならば仕事を辞めるタイミングが大事であること、この2つを踏まえてということになります。
ひとまず、ここまで熟考して組み立てたPFですから、あとは微調整というところですね。個人的にはS&P5001本で十分と感じます。しかし、高配当の魅力も同時に分かります。
ともかくやってみて、違和感を修正しながら取り組めばよいですね。共に頑張りましょうね。
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永遠に資産を増やし続ける意味はあるのか、ないのか、ですね。
40代は人生の岐路と言ってもよいでしょう。