お金持ちになれるか、なれないかはシンプルな分岐点での判断次第
お金持ちになれるか、なれないか。もともと資産家や地主の家に生まれれば、非常に簡単にお金持ちになれます。まさに生まれつきのお金持ちです。
突き抜けたお金持ちは難しくとも、小金持ちぐらいならば、誰にでもそのチャンスは実は転がっているのですね。人と同じような行動をしていては何ら生活は変わらず、どこかで何かを変える必要はあります。
しかし、そんなに難しいことでもありません。さて、関連してご質問を紹介します。
奨学金をリセッションの逆張りに活用したら、資金ができた
たぱぞう様
いつも記事を楽しく拝見しております。毎日自分の考えの材料にさせていただき、生活に欠かせぬものになりました。
さて、記事「奨学金を借りて資産運用をするのはどうか」を拝見しました。私自身、この方のようにしっかりした考えを持っていたわけではないものの、奨学金で株式投資を始めましたので、この方やたぱぞう様の何か足しになればと思いご連絡差し上げる次第です(少し長いのでコメント欄ではなく「お問い合わせ」にしました)。
面白いと思っていただけたら、内容をブログなどに利用したり、当該記事の相談者の方に伝えていただいて構いません。適宜要約していただいても構いません。
私は大学2年時から4年時まで、学生支援機構の奨学金(2種 月8万)と民間の奨学金(給付型 月4万)を受けました。お金に困っていたわけではないのですが、両親から「万一のために、もらっておいてほしい」と言われ、2年時から受け始めました。
したがって、特にこれと言った使い道がないため、私の銀行口座にはある程度まとまった額が貯まっていたわけです。
当時は大学3年生の秋から就職活動が始まっていたのですが、ちょうどその時にリーマンショックが起きました。同級生一同暗澹たる気持ちになったのを覚えています。もっとも、私は大学院に進学するつもりでしたからまだ気持ちに余裕はありました。
そんな中、これまで全く投資に興味がなかったのですが、もしや今がチャンスなのではと思い、慌てて証券会社に口座開設しました。
とはいえ、何を買えばいいのやらわからなかったので(今はバーゲンだから、多少差はあるにしろ、損はないだろう。早く買わない方がよくない、との思いが強かった)、就職したいと思う会社数社の株を買いました。その会社について詳しくなるだろうし、あわよくば面接時のネタになるだろうとも思ったからです。
幸い、購入時から株価は上がりましたからそれなりに利益も上がりました。大学4年卒業時に、300万円程の株を売り、学生支援機構の奨学金を一括返済しました。後から思えば、そんなに慌てる必要はありませんでしたが、今後の株価と院卒後の就職次第では進退窮まる事態もあり得ましたので、キレイにしてしまいました。
給付型奨学金で買った分については手じまいする必要はなかったので、300万円程だったでしょうか?の株を持って社会人をスタートできました。
学生時代に色々株を物色しましたが、「結局銘柄選定はわからない」「うんと勉強しても、多少マシになる程度だろう」といった感想で、資金も時間も余裕の範囲でやろう、と思ったものです。
なにより「お金を儲けるにはお金が必要」と実感しました。若いうちに(早い段階で?)売買の失敗も成功もあったこと、IRを読んだり株主総会に出たりしたこと、確定申告をするようになったことなど、非常にいい経験でした。
院の就職時、今度は東日本大震災と被り、思っていたような就活ができず、あわてて受けた役所に滑り込む事態になりましたので、面接のネタにはならずじまいですが(笑)
今回の記事でご相談されていた方には、有利に投資ができるだけではなく、様々な経験が積めるよと言ってあげたいと思います。ただ、学生時代は借りた奨学金の半分くらいまでにしたほうがいいんじゃない?とは思いますね。
お金持ちになれるかなれないかは、分岐点での適切な判断が結果を分ける
貴重なご経験のシェア、ありがとうございます。
仰る通り、投資の世界はスケールがモノを言う世界です。100万円の利回り3%は3万円ですが、10億円あれば3000万円にもなるのですね。単純ですが、そういうことです。
1泊10万円あるいは20万以上するホテルがあります。多くの人は予約に勇気がいります。一方でまったく誤差の範囲、痛痒を感じない人もいるわけです。それはズバリ資産や収入の差ということになります。
しかし、みんながみんなそのようなスタートを切れるわけではありません。むしろ少数派です。
同時に、少額投資の意味がないわけではありません。スケールが小さいからと言って悲観する必要はないのです。少額投資は現状を変え、経験を得るためには金額以上の価値があります。リターンは微々たるものですね。そこで、ひとまず目標の1000万円を貯めようという話になってきます。
1000万円あれば、単純に年利が3%としても30万円ですから、見える景色が変わってきますね。例えば、20代30代の給与所得者、1か月分相当程度の収入になりますね。
同時に、お金がお金を生むスキームの一端に触れることができますね。この経験は大きく、何かものを買うときに立ち止まってその効果を考えることができるようになります。その資金使途は有用かどうかということです。
私もそうでしたが、一般的なサラリーマン子弟の家庭からセミリタイア、あるいはマイクロ法人を持てるほどの資産を築くのは簡単ではありません。私のマイクロ法人、あるいはセミリタイア仲間も10年~20年の資産形成期を経て、FIRE選択の自由を得ています。
ズバリ言って20代、30代の分岐点がいくつかあります。代表的なものは以下になるでしょう。例を示します。
1,結婚式
2,クルマ
3,住宅
4,共働き
5,お小遣い制
マネーリテラシーを問うてくる、このような場面が人生にはいくつもありますね。
適切な行動を回答として都度示すことで、人生の選択肢が増えるということです。逆に、家計に応じた答えを選択できないと、本意不本意にかかわらず組織で働き続けることになります。
組織で働くことが希望通りであれば全く問題になりませんが、そうでない場合は雇用者側も、被雇用者側も面白くないことになりますね。
広い意味で奨学金を「お金についての学びの機会」とされたわけですね。完済し、それどころか経済的に余裕のある状態を作り上げた、その機を見る目は慧眼としか言いようがありません。
リーマンショック時のマーケットの動揺は、コロナショックの比ではありませんでした。そこでマーケットの逆を突いた行動力は、素晴らしいことですね。
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