うつ病は決して珍しいことではなく、身と心を守る投資をしたい
心の病気になる人は少なくないですね。私の前職でも頻発していました。心の底から不思議だったのは、頻発する心の病気に対しての対応は全て対症療法、後手後手だったことです。カウンセラーを置く、相談窓口を作る、こういうことですね。
どうして、根本である精神的な負担減、逃げられない環境を無くす、さらにいうと無駄でち密な仕事を減らす、そういった議論が起きないのか。これは本当に不思議でした。忙しすぎて、大事な仕事とそうでない仕事がまぜこぜになっているのですね。
さながらヨーグルトに落としたジャムをかき混ぜ、ジャムだけを取り出そうとするかの如く見えているのでしょう。実はヨーグルトとジャムは多少の浸潤があるものの分けることが可能で、すっきりとしたヨーグルトは無理にしても、手は打てないことはないのですね。
さて、話がずれ始めたところで、ご質問を紹介します。
うつ病から回復したので投資を始めようと思うが、個別株はどうか
はじめまして。私は、東京都下町在住の女性です。元々親が、小さなアパート経営を駅前でしており、お金にはあまり苦労はせずに育ちました。
結婚が遅れてしまい(これから今お付き合いしている方と結婚生活に入るのと高齢で妊活、また親の介護も数年以内に出てくる可能性があり忙しくなる予定です。新聞など読む時間もなさそうです)
また、会社勤めも経験があるのですが、若い時にウツ病になってしまい、今は元気になりましたが、それで結婚が遅れてしまいました。その様な事情から、あまりインターネット漬けになり、長時間の米国株の研究を行う等を避けて、ゆっくり生活していきたいです。
元金を保全しながら、現状維持か、1.5倍や2倍になれば御の字でうれしいかと思っています。リスクは取りたくないです。10年から20年の長期投資を視野に入れています。
最近、両親から約5千万円を生前贈与されました。
今後、戦争やインフレの不安などから日本円ではなく、アメリカドルを保有してみたいとの思いから、アメリカ株に投資をしてみたいと思っていますが、私自身は株の経験が全くないです。
そこで、S&P500を購入してみたいのですが、まず、SPY、IVV、SPLG、VUG, VYM, VOOなどたくさんありまして、どれを、どの位購入して良いのか分かりません。アドバイスを頂けないでしょうか?
また、インターネットでレイダリオという方を知りまして、その方のポートフォリオの全てを真似はしませんが、S&P500を7割くらいでそれ以外に個別株を2から3割くらい以下を買ってみようと考えています。
P&G、ジョンソン&ジョンソン、コカ・コーラ、ウォールマート、コストコ、マクドナルド、スターバックス、VISAカード、モンデリーズインターナショナル、アメリカンエクスプレス、上記でしたら誰もが知っている企業なので、大丈夫かと考えましたがいかがでしょうか?
①個別株は購入せずに、全てS&P500やETFが宜しいのでしょうか?その場合、ETFの違いが分からず教えて頂けないでしょうか?10年~20年それ以上保有できます安全なETFを教えていただけないでしょうか?
②個別株は手を出しても大丈夫でしょうか?
③今は円安ですが、銀行に現金のままお金を預けておくこともインフレや戦争で不安に思いまして、出来ましたら4千万円から5千万円の殆どをドルで持ちたいと考えていますが大丈夫でしょうか?
④ドルに換えるタイミング、米国株を買うタイミングですが、円高になるのを待っていても、いつになるか分からないので、円安の今でも、購入に進んでしまっても大丈夫でしょうか?(少しずつ1年位かけて購入していった方が良いのでしょうか?)
⑤半導体や、グーグル、テスラ、アップル、アマゾン株で沢山儲けようと挑戦はせず、安定する方法を選びたいと考えていますが、その様な方向で大丈夫でしょうか?
上記、全くの初心者です。もし、お時間のおありになります時に、大変お手数ではございますが、ご教示頂けましたらと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
無理をしないということ、無理がまた心を追い込みかねないということ
大変な思いをされて、今がありますね。日常では目立ちませんが、息が詰まるような生きにくさを感じて必死に凌いでいる人は大勢います。他人にそれを感じさせないように、多くの人が頑張っているわけですね。そういう時代です。
しかし、質問者さんの場合はご家族で支え合う体制がしっかりしていました。すばらしいことです。今は大変難しい時代ですから、このように支え合うご家族が今後も増えてくるのでしょうね。
個人で生きられる強い人は特別として、多くは家族や友人で支え合う社会に戻りつつあるのかもしれませんね。
さて、ご質問にお答えします。
①②個別株は止めたほうがいいです。個別株は基本的には人に聞くタイプの投資家さんには向いておらず、自分で情報を取り、自分で考え、決めるタイプの投資家に向いています。ボラタイルだからです。ブレない軸のようなものが必要なのです。
S&P500も今でこそ人口に膾炙していますが、以前は高リスクと考えられていました。株式変動リスクに加えて為替リスクが乗るからです。ただ、彼我の経済を鑑みるに海外投資をせざるを得ず、多くの人が選択しているというのが実情です。
そういう意味では投資商品は全てリスクがあります。個別株はさらにです。よって、まず連動する投資信託から、まずNISAから始めるのがよいでしょう。そこである程度の適性が見えてきます。
③④もう少し為替が落ち着いてからで良いでしょう。一気にドル転するタイミングではありません。NISAを通してドル資産を持つ、時間分散をさせる、ぐらいが良いです。
④大型ハイテク、半導体は米国株の根幹と言って良く、それはこれからも変わらないでしょう。しかし、やはり個別株なのです。2022年の半導体市況などを見ても分かるように、やはりボラタイルです。したがって、コンサバに過ぎるかもしれませんが、まずはNISAから始めることをお勧めします。
株式で成功する人が増えています。私の知る米国株投資家でも1億円超えは珍しくありません。20年前からは考えられないことです。これは、本人の実力以外に理由が二つあります。
1つは市況が良かったこと。もう1つは長い年月をかけたからです。成功体験をみると自分も気が急く、早くバスに乗り込まなくては、と思うかもしれません。しかし、今はその時期ではありませんから、じっくり時間をかけてマーケットに慣れていくことですよ。
急いてはことを仕損じるというのは、投資においてもズバリ当てはまります。ひとまず、NISAから取り組んでみるということですね。何はともあれ、取り戻した健康を第一に、あえてまた慣れない投資で気持ちをすり減らす必要はないのですね。
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