たぱぞうの米国株投資

米国株/不動産投資ブログ。某投資顧問のアドバイザ。メディア実績多数。当サイトには広告が含まれます。

投資における現金比率の目安はどれぐらいか

投資における現金比率はどれぐらいがベストなのか

 投資における現金比率は一般的にはこのように示されてきました。

年齢=現金比率

 とてもシンプルですね。

  • 20歳=20%
  • 30歳=30%
  • 40歳=40%
  • 90歳=90%

 ただし、あくまで目安です。例えばバフェット氏は高齢ですが多額の投資をしています。個人ではなく法人でしているといえばそうですが、例に当てはまらないのは事実でしょう。

投資における現金比率

投資における現金比率

 また、債券や金などの比較的ディフェンシブな投資をどのように評価するのかというところでも変わってきます。キャッシュフローがどの程度出ているかでも大きく変わるでしょう。

 

 私の場合はFIREをする前は、市場の影響を受けない太陽光というややイレギュラーな投資も含めて、ほぼ100%の投資をしていました。これは、月々のキャッシュフローがあるので強気にポジションを取っていたということになります。

 

 ただ、中身を見てみると奇しくも純粋な株式部分はおよそ60%、年齢と同じ40%を他の商品に割いていたということになります。

 

 今はレバレッジをかけていますので、現金と株式、ハードアセットの比率は書くのがはばかられるほどですね。現金を1とするならば株式5近く、ハードアセット4ですね。良く増えました。

 

 個人的には、生活防衛資金以外は投資に回しても良いのではないか、そのぐらいリスク資産を許容しています。

 

 さて、もろもろ永遠の課題ではありますが、投資における現金比率の目安に関してのご質問を紹介します。

 現金比率をどの程度確保して投資するか悩んでいます。

たぱぞう様こんにちは。
いつもブログを楽しく読ませて頂いております。

 

 半年程前より資産運用を考えるようになり、書籍や投資ブログ等で勉強をしつつ積立投資や日本株等を購入しています。

 

 しかし勉強をすればする程、何が最も効率が良く、自身に合った投資方法なのかが分からなくなり悶々としています。それを考えるのも投資の醍醐味ではあるものの、一度いつも参考にさせて頂いているたぱぞう様の意見を頂戴したく、質問をさせて頂きます。

【現状】

  • 29才 会社員独身男性
  • 主にSBI証券を利用
  • 投資余裕資金:800万円(内、日本株140万・投資信託240万円投資済)
  • 毎月の投資可能額:毎月の追加投資状況10万円

 【毎月の投資状況】

  1. アクティブ投信:1.5万円
  2. ロボアド:1万円(リスク5)
  3. 確定拠出年金:2万円(先進国100%)
  4. 低コスト海外インデックス投信:4.5万円(株式2.5万円、債券2万円)

【投資方針及び予定】

  • 20代なのでリスクを取り、リターン重視。暴落時には追加投資予定。
  • しかしギャンブルは嫌いなので、リスクは取りつつもインデックス積立投資をベースとした堅実な運用を心掛ける。
  • インデックス投資は、今後も成長が見込めるアメリカを重視した上で世界分散投資。国内投信はアクティブ投信のみ。
  • 基本的に投資には掛かる手間は最小限にし、最初に理想的な投資体制を整え、その後は大きく手を加えたくない。
  • NISA・iDeCoを活用し楽天VTI、楽天VT、アクティブ投信を均一に投資予定。今後非課税口座は株式、課税口座は債券と役割分担。

【悩み】

  • 上記投資余裕資金とは別に年収程の現金はあるが、今後結婚等のライフプランを考慮した場合、より現金比率を高めた方が良いのではないか。
  • 現在、約月10万円投資をしているが好景気な現状を考慮し、今は投資金額を抑え預貯金を増やし、景気減退期により多くの投資をした方が良いのではないか。
  • 残り400万円の投資余裕資金の使いみち及びタイミング。いつ来るか分からない暴落を待っていたら機会損失になるのではないか。
  • たぱぞう様の言うとおり経済成長率を考慮したら今後極端な円高になるとは考えにくい為、現金の一部をドル等の外貨で持っていた方が良いのではないか。
  • 多少の手間があっても日本株よりも、アメリカ株の方が将来性があるのか。

 長文となり申し訳ありません。

 

 投資という絶対的な正解がないものであるがゆえに、上記のような点について頭を悩ませております。お手数をお掛けしますが、たぱぞう様の見解をお聞かせ頂けたら幸いです。

現金比率はライフプランも考慮に入れると良いですね。

 現金比率ですが、仰るように結婚や出産・育児などを控えているならば手厚めにしておいたほうがいいでしょう。特に結婚式はお金がかかります。もっともこれはどのような結婚式を挙げるかによりますから、相手との話し合い、合意形成が必要です。

 

 現金比率を高める必要があるのは特に、奥さんの収入が無くなる場合です。支出が増えて収入が下がりますので、よりディフェンシブに家計を組む必要があります。

 

 また、結婚式は夫婦間だけでなく、親族との調整も必要になるケースがあります。自分たちの理想と親族との理想をすり合わせるというところが、夫婦最初の共同作業と言ってよいでしょう。

 

 無理しない形だと投資ペースは落とさずにすみますね。要は、自分たちの人生のプライオリティをどこに置くかということです。

景気減退に備えて現金比率を高めるべきか

 景気減退に備えて現金比率を高めるという考えですが、リセッションは読めないので普段から比率を決めておくと良いでしょう。特にこの10年は好調で、現金化による機会損失も同時に懸念されるところです。

 

 また、日本の場合は預貯金があまりに金利が低いです。そのため、現金比率を高めると殆どそのお金に利回りがつかないのは悩ましいところですね。かつてのように定期預金で5%を超えるような状況であれば、迷わず定期預金ができました。

 

 しかし、今はそういう時代ではなく、国内は空前の低金利です。これは、ほとんど永続的と考えてよく、お金を借りて資産運用をする人が結果を出したのが21世紀の金利状況です。

 

 また、投資先ですが私は米国株が良いと言い続けてきました。それは米国の人口動態や株主重視の法整備、イノベーションの起こりやすい文化があるからです。分かりやすい例だとスマホにネット、非常に便利になりました。しかし、それらは殆ど米国から来たイノベーションです。

 

 そのため、運用総額が小さいうちは米国株インデックスとキャッシュポジションのみで投資先は良いと考えています。

 

 一方で、日本に住んでいるから日本株と日本債券の投資比率を高めるという考えがあります。しかし、これは私からすると逆です。日本に住んで、日本の組織から給与を得ているならば、むしろ米国株や海外債券に分散投資をしたほうが良いでしょう。

  

 日本が人口ボーナス期で伸び盛りならばよいですが、逆回りの人口オーナス期です。若い世代ほど先が長いですから、将来性のある対象に資産を振り向けるべきと考えます。

 

 ちなみに、私は20代のころは100%投資に資金を当てていました。理由は、資産運用額が小さく、給与で損失を補填できる状況だったからです。おススメをするわけではないですが、自分の状況はそのようなことでした。

 

 お話全体がやや概論的になりましたが、何かのヒントになれば幸いです。ご質問ありがとうございました。

 

関係記事です

団信も付帯する住宅ローンは特に長期返済がお得と考えます。

www.americakabu.com

www.americakabu.com

www.americakabu.com