新NISAに備えた買い方、売り方を考える
新NISAが始まる2024年が刻一刻と迫っていますね。総額1800万円の枠は大きく、日本人の資産形成に大きく寄与するのでしょう。この枠でどのように運用するのか、どのような商品を買うのかで生活は大きく変わりそうです。
少なくない個人投資家が新NISA枠を埋めることで精いっぱいとなるはずです。一人1800万円、夫婦なら3600万円になります。郊外の一戸建てと変わらない非課税枠の金額ですね。
反面、これまで投資初心者さんのお金をある意味では吸い上げてきた部分があるアセット、過度なリスクを取ったFXや仮想通貨、あるいは保険業界というのは資金の流れががらりと変わる可能性があります。
理由は、新NISA枠を埋めるのに個人投資家の多くが注力するからです。資金の流れの変動も含めて、どのように展開していくのか注目されてよいでしょう。
さて、今回は新NISAに備えた買い方、売り方ということでご質問を頂戴しています。
新NISAに対しての買い方、考え方を今から固めておきたい
大変お世話になっております。いつも楽しくブログを拝見しております。投資における取り組み方や考え方など毎回参考にさせていただいております。
私は投資歴も5年程度で初心者のため簡単な質問で恐縮なのですが、来年からの新NISAについて具体的な対策をどのようにした方が良いのか、アドバイスやご意見を頂けれたらと存じます。
前の記事でも拝見しましたが、特定口座から新NISA口座への移行についてです。現状の特定口座で利益が出ている銘柄については、利益の少ない銘柄から徐々に利益確定しながら非課税口座に移し替えていく、というのは理解しましたが質問としては以下の点になります。
①現状で利益が大きい銘柄でも売却した方がよいのか?
→来年の新NISA枠(360万円)を埋めるためだけに今、利益確定して入金に備えておく必要があるのか?(※売却益に対する税金を払ってでも枠を埋めたほうが良い?)
②特定口座の銘柄について、実際の売却タイミングの目安としていつが良いのか?
→利益が出てる今のうち? 24年になる直前? 新制度開始以降?
③非課税口座内で買い直すタイミングについてはどのようにした方がベターなのか?
→24年に新制度が開始された際、自身が安値と判断したタイミングで同じ銘柄を全額買ってしまって良いのか、通常の積み立てNISAの買い方のように機会分散して購入する方が良いのか
以上となります。
勿論上記の質問についても、その時の状況次第というのはあるのは前提かと思いますが、今後のリセッションで株価が下がるシナリオを想定しているのもあり、現在もキャッシュポジションを大きくしていることから、購入タイミングについてどう見通しをつけておけばよいかを、たぱぞうさんの見解を含めてアドバイス頂ければと思っております。。。
ちなみに、特定口座においても、殆どが米国株ETF銘柄(S&P500、VTI、QQQ)などを保有しております。言っても200万程度の利益しか出てないのですが、そのまま非課税口座に全て移してよいのか、その移行方法などを検討しております。
まとまりがなく読みにくい文章で申し訳ございません。お忙しいところ恐縮ですがお時間があるときにご回答いただければ幸甚です。
宜しくお願いいたします。
新NISAに備えるのは大事だが、時間の分散が安定の買い方
①です。これは直前での解約でも良いでしょう。とはいえ、今から備えるのは大事です。今後のマーケットの動向は不確実なところがあるからです。しかし、今急いで売る、という意味ではないです。これも原理原則は時間の分散となります。
②こちらもマーケットによりますが、損益通算は意識されてよいでしょう。それを考えると、年末というのは1つの目安です。ただし、①同様全てを一気に売る、という意味ではありません。
③時間分散が基本です。しかし、うねりを取るという発想ならば一括もありでしょう。
リーマンショックやコロナショックを活かして資産を大きく伸ばした投資家は少なくないですからね。
ただし、一時期よく言われたような相場を無視して年始一括というのはうねり取りをされるのであれば違いますね。マーケットのバリューがある程度見通せるならば、自分の分析を信じて購入するのはありという意味です。
そうでないならば、定額定期、ドルコスト平均法に頼るのが無難です。新しい制度の始まりが楽しみですね!
関連記事です。
新NISA枠は、FIREの土台となることは間違いないでしょうね。
新NISA枠を埋めるのに忙しく、他の金融商品を購入しなくなる可能性もあります。
デリバティブについてです。