たぱぞうの米国株投資

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FIREを目前に控えるが、無職という肩書に抵抗がある

FIRE(Financial Independence, Retire Early)、経済的自立と早期退職

 FIREはFinancial Independence, Retire Early、要は経済的自立と早期退職ですね。多くの資産家がそうであるように、自らの資産管理が生業の柱となります。傍から見ると、無職に見えるかもしれません。

 

 さて、今回はFIREを目前に控えるが、無職という肩書に抵抗があるという方からのご質問を紹介します。

FIREを目前に控えるが、無職という肩書に抵抗がある

 たぱぞう様、いつも楽しくブログおよびYoutubeを拝見させていただいております。たぱぞうさんの温かくて優しいだろうなと想像している人柄が文章からもあふれてみえます。私はどちらかというと言いたいことを言ってしまうタイプですので、たぱぞうさんのような人柄にあこがれます。


 たぱぞうさんのブログで、投資の方針を学ぶことはもちろん、人生論に特に興味を持って読んでおります。自分には周りに投資に興味がある人もおらず、相談できる相手もいないことから、今回、筆をとりました。


 本日、相談したいことは①FIREのタイミング、②FIRE後の法人化についてです。上記の①②は過去ログでも何度か取り上げられていますが、自分のこれまでの投資と、これからの人生を決める上で、この相談が自分にとっても状況を整理できると思い、ご相談することにいたしました。

 

  • 属性:私(40代前半:単身赴任中)、妻(40代前半)、子供(小学生)
  • 職業:建築業、年収1500万円
  • 家:借家(持ち家なし)
  • 資産:株式8000万円(配当金200万円)、現金2300万円
  • 株式:日本株1300万円(三井物産、ミガロ、S&P500)
       米国株6200万円(XOM, KO, JNJ, PM, PG, VZ, LMT, UL, COST, MMM, VOO, VYM, SPYD)
       米国株500万円(REIT)
       個別株:ETF=7:3
  • 投資状況:毎月50万円(S&P500, VOO, VYM)
         VYMが自分の目標値まで下がったときに適宜買い増し
  • 投資見通し:これまでの投資推移から予想して、2024年7月に株式資産1億円到達予定
         上記の投資方針を変更する予定なし
         SG株、これまでのNISA株を売却し、来年度以降のNISAの購入に充てる
         今後、配当金は毎年50万円ずつ増やす目標
         今後、ETFを中心に買い増し、比率を増やす
  • 投資歴:2014年 投資信託を開始、IPOで小金稼ぎ
        2016年 三井物産株を購入、日経先物を始めるも投機的で仕事が手につかないことから辞める。ロボアドバイザーを開始するも、手数料が高いことやあまり儲けられないことから辞める。
        2018年 米国株の長期投資開始
        2019年 コロナショックで運よく資産を増やす
        2021年 株式資産5000万円突破

文章でまとめられないので、箇条書きで状況や目標を書きます。

  • コロナショックと円安で運よく資産が増やしてこれましたが、今後はここまでスムーズにいくと思っていません。
  • 長期保有のため、資産の上下を気にせず、入力金を増やすことに注力
  • 仕事自体は楽しいが、雑務の多さや上司のマネージメント能力のなさに絶望しています
  • 株式資産1.5―2億円(配当収入400万円)程度に到達(5年以内)、もしくは40代後半に会社を辞めたい
  • 本当はあと1年くらいで辞めたいが、踏ん切りがつかない。子供にとって親が無職というのはどうかと悩み中
  • 人生も半分が過ぎ、健康寿命を考慮するとあと30年とすると自分の時間を無駄にしたくない。
  • たぱぞうさんやDie with zeroを参考に、5年ごとのやりたいことリスト、仕事面でやりたいこと、やりたくないことリストを作成して、人生を見直し。
  • FIRE後にやりたいことは、義父のもつ古い家を自らリフォームすること、農業(自分や親戚が食べる分程度)をやりたいと考えています。
  • たぱぞうさんのブログによれば、法人化するには最低600万円くらい収入があった方がよいとあったように記憶しております。法人化のメリットがいまいちよく理解できていませんが(相続対策?)、退職後は田舎に住みたいので、無職は体裁が悪いため、自営業とするために法人化も検討中。
  • 株式資産でFIREを目指していると周りに話してみても、退職して何をするのかと鼻で笑われてしまい、気まずい思いをします。たぱぞうさんのセミナーや勉強会に参加して、同じようなことを相談できる仲間が欲しいと思いつつも、単身赴任で遠いところにいるのでなかなか参加できません。

 お忙しいところ、長文を読んでくさださり、ありがとうございました。FIREに対する心構えは過去ログでたくさんアップされていますが、自分毎でいよいよそれが近づいてくると居ても立っても居られず、たぱぞうさんからのアドバイスや喝がいただければと思った次第です。よろしくお願いいたします。

FIREは肩書という枠を超えて生きることができる

①1.5億という設定金額は無理がなく、入金力を高めつつというのも妥当性があります。精神的に追い込まれていないならば、恵まれたご年収を生かし、もう少し在籍してもよさそうです。ただし、持ち家を親族の古い家とするならば前倒すことも可能でしょう。

 

②以下でまとめてお答えします。


 FIRE達成者は社会においてまだ一般的ではないのかもしれませんね。私の知る限り30代は少ないですが、40代から珍しくなくなり、50代からは選択次第という例がよく見られます。

 

 投資界隈ではすでにFIREは珍しくなく、人生の選択の1つと言っても良いでしょう。

 

 地域やご家族からどのように見られるかを気にされる方はいらっしゃいます。これも珍しいことではありません。いつも家にいて、のんびりしているように見えるからですね。のんびりしていても生活上自立していれば何ら引け目に感じることはありません。

FIREを目前に控えるが、無職という肩書に抵抗がある

FIREを目前に控えるが、無職という肩書に抵抗がある

 そういう意味では売り上げを作って、会社役員という肩書を持っておくのは悪いことではないのかもしれません。私の友人でも太陽光、不動産、SNSインフルエンサー、フリーランスの技術者などで独立している人は大勢います。法人経営者か、個人事業主となります。

 

 ちなみに私は成り行き上、経営者成りをしました。しかし、体裁はまったく気にしていません。


 どこに勤めている、資産がいくらある、というのは他人からすると興味深いことかもしれません。しかし、在宅勤務がこれだけ広がった今、勤めに行くサラリーマンスタイルが以前ほど鉄板というわけでもありません。

 

 逆説的ですがFIREはそうした社会的な評価から隔絶した価値観で生活できるのが良さの1つです。今を生きる先達として、新しい価値観、違った生き方を豊かに提案することは決して悪いことではないと思いますが、いかがでしょうか。

 

 人生二度なしとは、自分らしく自分のやりたいことに寄り添って生きる、そういうことでもあるのですね。

 

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