60歳で月額配当金10万円を作る
年金額が老後の生活を全てカバーできるわけではありません。そのために私たちは貯金をしたり、資産運用をしたりするわけです。私たちの日々の経済活動はシンプルに3つに分けられます。
- 収入
- 支出
- 投資
ということです。貯蓄も広い意味では金利を享受する運用、つまり投資なわけです。収入を良くするには仕事選びや資格など自分の価値を高める方向になります。起業などもそうでしょう。
支出を絞るには節約術やミニマリスト的な発想になります。最も恣意的に操作可能な、自由の効く活動です。ただ、好きでやれれば良いですが、そうではない場合はストレスが溜まるという残念な結果になります。
最後に投資です。これはクオリティが千差万別です。よりよい投資術を目指して日々学習ということになります。
私の場合は米国株によって年金額の不足分を補う、月10万以上の不労所得を達成し、さらに加速しています。資産は大きくなればなるほど運用の幅が増え、楽になるのですね。その過程には様々な失敗や家庭的な不幸がありました。
そういう意味では、誰にでも達成可能な道筋だと思っています。私がしたような遠回りや無駄な努力をする必要はありません。もっとシンプルに達成する道が今はあります。さて、こうしたことを踏まえてご質問を紹介します。
60歳で月額配当金10万~15万を作るか、VTIを買うか
たぱぞう様
いつも愛読させていただいております。
今年から米国株をはじめました35歳です。長期投資を行う予定です。
現在、確定拠出年金月12000円と別にETFと個別株に投資をしています。
60歳の時点で月の配当金ができれば10〜15万円にしたく、高配当株を買っていましたが、たぱぞう様のブログを読んでいくうちにVTIを買い増していったほうがよいと思ってきました。
月に回せる投資金額は10万円です。(ボーナスを毎月に分けて使う)確定拠出年金は別枠です。現在現行のNISAですが、積立NISAを検討しています。質問させてください
- 全米株式インデックスファンドを月に33333円積み立て、残りの7万円で高配当株を買っていく。(高配当株としてはKO,PG,MCDなどを考えております。)
- 全米株式インデックスファンドを月に33333円積み立て、残りの7万円でVTIを買っていく。
- 一般NISAのまま、VTIを2ヶ月に1回20万円分買っていく。
- 一般NISAのまま、高配当個別株を2ヶ月に1回20万円分買っていく。
たぱぞう様であれば①〜④のどれになさいますでしょうか。また、別のお考えもありましたらぜひとも参考にさせていただきたく思います。
ご意見をいただければと思います。何卒よろしくおねがいいたします。
60歳で月額10万円以上の配当金を作るという課題設定
2つ素晴らしいと思いました。
- 60歳で10万円を超える配当金収入を得るという課題設定
- 自ら考え提案するということ
まず、課題設定が明確ですね。目標というのは大事だと思います。そのために何をするかが明確になるからです。
次に、質問だけでなくそのためにどうすべきかお考えであるというところが素晴らしいですね。投資の知識は時代とともに変化します。変わらないことも多いですが、変わることはもっと多いのです。
- 30年前の日本人で米国株投資を考えた人が何人いたでしょうか。
- 20年前の日本人でETF投資の魅力に気づいていた人が何人いたでしょうか。
- 5年前に仮想通貨を買い込んでいた人が何人いたでしょうか。
こういうことなのです。常に変化しているのです。つまり、人から与えられた知識だけでは到底キャッチアップできなくなるのです。変化の激しい現代社会を生き抜くには、まず自ら考える力が必要だということです。
さて、長くなりました。私ならば「楽天・全米株式インデックスファンドを月に33333円積み立て、残りの7万円でVTIを買っていく。」をおすすめしますね。やはりETFというのはシンプルです。これを続けてだんだんと経験と知識が得られてきたならば、投資を楽しむという方向にシフトしても良いでしょう。
具体的には1の案ということです。やはり個別株は面白いです。その分、管理銘柄が増えますから外国税額控除の手間や、決算をチェックする手間も増えます。この手間を「面白い」と思えるならば個別株投資の適性はあると思います。
年間130万を25年投資できるわけですから、月間10万の配当金は十分実現可能です。単純に積み立てると3250万ですが、市場成長と配当金成長があります。0円から始めても利回り5%、税引4%で6000万円近くになります。
3,4でも良いのですが、いずれ無くなってしまう制度であることを考えるともうつみたてNISAにしてしまってよいかと思いました。保有の銘柄は連続増配、あるいは高配当系ですね。目的をインカムに寄せるならば、そのような選択になっていくのでしょう。
ご質問ありがとうございました。ともにがんばりましょうね。
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とにかく王道の投資を押さえておくということですね。
早期退職やFIREに関する悩みです。
健康寿命を意識した生活をしたいですね。